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Mr. Money Mustache氏: ソフトウェアエンジニアが実現した早期退職とその生活

ソフトウェアエンジニアが経済的自由を達成するためのロールモデルについて、FIRE太郎が勝手にまとめるコーナーです。

Mr. Money Mustache氏のプロフィール

  • カナダ生まれのソフトウェアエンジニア

  • 2005年に30歳で早期退職を達成

  • 現在50歳 (2024年10月16日に50歳を迎えた)

  • コロラド州ロングモント在住

  • 2011年から"Mr. Money Mustache"というブログを運営

FIREに至るまでのストーリー

  • 夫婦ともにソフトウェアエンジニアとして働き、年収は一人あたり約67,000ドル(当時約750万円)

  • 20代から徹底的な節約と投資を実践

  • 30歳時点で以下の資産を形成:

    • 投資資産: 約60万ドル(約6,600万円)

    • 住宅: 約20万ドル(ローンなし)

資産形成のアプローチ・ポートフォリオ

  • 基本方針:

    • 収入の大部分を投資に回す

    • 主にバンガードのインデックスファンドに投資

    • 4%ルールを採用(ポートフォリオから年4%を引き出し)

  • 年間支出:

    • 家族3人で約25,000ドル(約275万円)で生活

    • 徹底的な節約を実践(自転車通勤、無駄な支出の削減

FIRE達成後の生活・働き方

  • ブログ運営を通じて追加収入を得るも、基本的な生活費は投資収益でカバー

  • 子育てに専念しながら、DIYや環境保護活動に従事

  • 2017年にMMM World Headquartersをロングモントに設立

  • 完全な引退ではなく、情熱的なプロジェクトに取り組む生活を送る

学んだこと・アドバイス

  • 幸せな人生のためには日々の充実が重要

  • 物質的な所有にこだわらず、本当に必要なものを見極める

  • 小さな支出の積み重ねが大きな違いを生む

  • 雇用主への依存から脱却することが重要

標準的なアドバイスの中で最悪なのは、「雇用主に完全に依存する快適で豊かな40年のキャリアを築きなさい」という中産階級全体に広がる前提です。自由について考え直してみましょう:年間支出の25~30倍の資金を低コストのインデックスファンドや比較的退屈な投資で運用できれば、一生自由です。収入の65%を貯金できれば、30歳直後に自由を手に入れることができ、そのプロセスでより幸せになることが多いのです。自由は創造性の燃料です。人生における高い貯蓄率(または「利益率」)は、素晴らしく創造的な人生を送るための最高の戦略です。

https://meaningring.com/2019/08/17/life-advice-from-pete-adeney/

ソフトウェアエンジニアへの示唆

Mr. Money Mustache氏の事例は、ソフトウェアエンジニアにとって以下のような示唆を与えてくれます。

  • 高収入を活かした早期FIREの実現可能性: ソフトウェアエンジニアは比較的高い収入を得られる職種です。Mr. Money Mustache氏のように、若いうちから計画的に節約と投資を行うことで、30代での早期退職も現実的な目標となり得ます。特に、収入の大部分を投資に回すという彼の戦略は、高収入のエンジニアにとって非常に効果的です。

  • 副業・フリーランスによる収入の多様化と加速: ソフトウェアエンジニアのスキルは、副業やフリーランスとしても高い需要があります。本業以外に、コーディング案件の受注、プログラミング講師、技術ブログ運営など、様々な方法で収入を得ることが可能です。これらの副収入を投資に回すことで、FIRE達成をさらに早めることができるでしょう。

  • 技術的スキルの資産運用への応用: プログラミングスキルは、投資戦略の自動化やデータ分析にも役立ちます。例えば、自動売買プログラムの開発や、投資先企業の業績分析ツールの作成などが考えられます。これらのスキルを活用することで、より効率的かつ効果的な資産運用が可能となります。

  • リモートワークとの親和性: ソフトウェアエンジニアはリモートワークと非常に親和性が高い職種です。居住地に縛られずに働けるため、生活費の安い地域に移住することで、Mr. Money Mustache氏のように生活費を大幅に削減し、貯蓄率を高めることも可能です。

  • 市場価値の維持と向上: 早期退職後も、技術的スキルを維持・向上させることで、いつでも労働市場に復帰できるという安心感を持つことができます。これは、FIRE後の生活におけるリスクヘッジとしても有効です。また、最新技術を学ぶこと自体が、知的好奇心を満たし、充実した生活を送るための手段ともなり得ます。

  • プロジェクトベースの働き方の選択肢: Mr. Money Mustache氏のように、完全にリタイアするのではなく、自分が情熱を注げるプロジェクトにのみ関わるという働き方も選択できます。ソフトウェアエンジニアとしてのスキルがあれば、短期間のプロジェクトやオープンソースプロジェクトへの貢献など、自分のペースで社会と関わり続けることが可能です。

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