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【保存版】2024年のAIのトップストーリーを総括

【1分サマリー】
2024年のキーワードを総括すると以下の5つ
1.自律化(エージェントの台頭)
2.低コスト化(価格低下・参入障壁の緩和)
3.軽量化(モデルの縮小・エッジへの展開)
4.動画への応用(動画生成・分析技術の爆発的発展)
5.戦略的エコシステム化(買収の変化)

これらは相互に関連し、今後のAI活用の在り方を大きく変えうる。多様な産業や社会インフラとの融合が更に進むことで、AIの存在感が拡大し、私たちの日常や仕事における常識がアップデートされていく

deeplearning.aiの「2024年のAI主要トピックス」

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【詳細】

1. エージェント(AIエージェント)の台頭

▼概要
「AIエージェント」とは、ユーザーが明示的に指示しなくても、タスクを自律的にこなすAIシステムのこと。エージェントが様々な場面で大きく進化し、広く採用されるようになった。特に企業の業務自動化や顧客対応、個人的なスケジュール管理などで、高い生産性向上が見込まれる。

▼洞察
2023年にChatGPTなどの対話型AIが注目を集めたことで、「対話」だけにとどまらず、Webから情報収集・分析し、複数のステップを踏んでタスクを完結する「自律エージェント」への期待が急速に高まった。今後は、より複雑なタスクを任せられる汎用エージェントが増える。こうしたエージェントをめぐる企業間競争が激化する中、社会的・倫理的な課題への対応も同時に求められる。

2. 価格の低下

▼概要
AIモデルの開発やトレーニング、推論にかかるコストが大幅に下がり始めた。特にクラウドサービスを利用した大規模モデルの学習や、専用ハードウェアの普及により、AI活用の初期費用が劇的に低減している。

▼洞察
価格が下がる要因としては、
•ハードウェアの進歩(GPUや専用チップの性能向上と量産)
•クラウドプロバイダー同士の競争激化
•オープンソースのAIフレームワークの充実
などが挙げられる。コスト低減によって、中小企業やスタートアップもより簡単にAI技術に参入=市場が活性化すると同時に、新たなサービス・プロダクトが続々と登場する可能性が高い。

3. モデルの縮小

▼概要
大規模言語モデル(LLM)のようにパラメータ数が数百億・数千億規模のAIも珍しくなくなった一方で、「モデルを小型化しつつ高性能を維持する」研究や技術開発が勢いを増している。従来の巨大モデルと遜色ない性能を持ちながら、リソース使用量を大幅に抑えた“スモールモデル”も次々と登場。デバイス上の推論やエッジAIが現実的になった。

▼洞察
「小さくても賢い」モデルの需要が高まる背景には、
・スマホやIoT端末など、エッジ環境でのリアルタイム推論需要の増加
・ネットワーク接続が不安定/遅い環境でのオフライン処理の必要性
・ユーザーデータを外部に送信することなく、端末上で完結させたいプライバシー配慮
などがある。
モデル圧縮や蒸留(Distillation)技術、量子化などの研究開発が進み、軽量化されたAIの活躍の場はさらに広がる。

4. 動画活用の拡大

▼概要
生成AIの分野では「テキストから画像」へが一気に普及した2023年に続き、2024年は「動画に対する生成&分析技術」に注目が集まった。特に、動画の自動生成や高度な映像解析、動画コンテンツの要約やサマリー作成など、映像を起点とした新しいアプリケーションが多く登場している。

▼洞察
動画分野が伸びる理由としては、
・インターネット通信インフラの整備により、動画コンテンツが普及
・ディープフェイク技術が「創作ツール」としても一般化し、広告やエンターテインメント業界でも活用が進む
・教育分野での動画教材作成、オンライン会議の自動編集など、B2Bソリューションとしての需要が拡大
動画生成は技術的にまだ課題が多いが、音声合成技術やモーションキャプチャ技術と組み合わせることで、より自然で高品質な動画を自動生成できるようになると期待される。

5. 買収の変化

▼概要
AI関連企業の買収(M&A)について、これまでは「有望スタートアップの囲い込み」が中心だったが、今後は「より戦略的かつ包括的なエコシステム構築」を目指した買収が増えている。企業は技術を買うだけでなく、サプライチェーンやビジネスパートナーを取り込み、新たな市場やプラットフォームを創り出そうとしている。

▼洞察
これまでの買収は、大手がスタートアップを取り込み「優秀な人材」と「尖った技術」を手に入れる、いわゆる「アクハイア(Acqui-hire)」型が多かった。
しかし2024年には、例えば製造業や医療、金融など、複数の領域をまたぐようなエコシステム全体を構築するために、専門性の高いAI企業をピンポイントで買収するケースが顕著になっている。この動きは産業構造を大きく変える可能性があり、業界再編も加速していくだろう。

※これはdeeplearning.aiの「2024年のAI主要トピックス」についての記事内容を日本語に翻訳しつつ要旨を整理し洞察を交えたものです。

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