諦めない人はいつだって孤独
2024年5月16日(木)朝の6:00になりました。
名声は爆発するものではなく、徐々に滲み込むものである。
どうも、高倉大希です。
諦めない。
多くの人はこの言葉から、ポジティブな印象を受けとります。
雨ニモマケズ風ニモマケズに努力する人を、頭に思い浮かべるからです。
たしかに、諦めずに頑張っている人はとてもカッコよく映ります。
しかしここで想像されるのは決まって、「できるようになるための努力」です。
本当に根気が必要なのは、「できていることを他者に伝える努力」の方です。
ときどき、読み手のレベルに合わせてくれているなと感じる本と出会います。
本当はもっと多層的であるはずなのに、その表面だけを丁寧に提示してくれます。
言いたいことは、もっと深くにあるはずです。
ただ、それを直接的に説明してもきっと理解してもらえません。
伝えたいことはあるけれど、理解してはもらえない。
このもどかしさから生じるものこそが、諦めの揺らぎです。
ソクラテスも、アインシュタインも、宮沢賢治も。
諦めたくなる瞬間は、山のようにあったのだろうなと思います。
あまりにも伝わらないから、もしかしたら自分が間違っているのかもしれない。
そう思う瞬間も、きっとたくさんあったはずです。
それでも、彼らは諦めないという道を選択しました。
だからこそ今こうして、彼らの言葉を受け取ることができています。
諦めないというのは、そんなに綺麗な話ではありません。
諦めない人は、いつだって孤独です。
他者に伝わるまでには、ある程度の時間を要します。
その内容が深ければ深いほど、時差は大きく開いていきます。
一気に言葉が通じることなど、基本的にはありません。
諦めることなく、辛抱強く待たなければならないわけです。
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