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[#0] とりあえず書いてみる

書く。すごく苦手だ。
この文章を書いている今も、
Macで return と delete を何度も繰り返している。

誰かに見られないとわかっていても、ハードルが高い。
自分の教養や知識量が透けているような気がするのだ。

大学時代にできた親友はジャーナリスト志望だった。
学部の宿題に加え、オリジナルの記事をスラスラと書いていた彼女の姿に羨ましさを覚えた。

いつから、「書く」ことが苦手になったのだろう。
思い返してみれば、中学生の頃から、読書感想文の課題などは夏休みの最後まで残っていた。朝読書の後に提出する天声人語の要約もすごく苦手だった。国語という科目はセンスがものをいうと勝手に思い込み、点数の低いテスト結果を正当化したこともあった。

そんな学生時代の中で唯一得意だった書物が「願書」だ。大学へのパーソナルステートメント。奨学金への志望動機。求められている何者かになるのはすごく得意だった。周りの大人が期待する言葉、期待する夢、そんなものを堂々と語るのが得意だったのだ。

誰かに求められている言葉を返す都合のいい優等生は、自分の主張の仕方を知らない。いや、主張の仕方以前に、自分の思考を知らない。

だから、今日から書いてみることにする。
少しでも自分の思考を理解するために、そして自分の中でのリズムを作るために。今日の昼、大学時代の親友と電話越しに話したとき今日から始めようと決心した。

一行でもいい。どんなにくだらないことでもいい。
ただ、書いてみよう。

2024年6月30日



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