ありがとういわき

初めての移籍

行ったことのない東北
絶対雪降って寒いやん

いわきFCというチームの存在は知っていたけど、筋トレの印象しかない。
絶対練習きついやん

正直いわきFCに入るまで、いわきという土地に住むまで不安しかありませんでした。

でも、ここで勝負するしかない。このチームと共に自分も成長して絶対上にいく。
何がなんでも這い上がってやる。
強い思いを持っていわきに母親と兄と僕の3人で車で約10時間かけて来たことを今でも覚えています。

初めてみんなと顔を合わせる、グランド開放の自主練に向かった自分は何を考えていたかわかりませんが、車から降りた瞬間

「江川慶城です。よろしくお願いします!」

と人一倍でかい声で挨拶しました笑

どうもつかみは良かったらしくすんなりチームの輪の中に入っていくことができました。笑

ちなみに、最初に声をかけさせてもらったのは谷村海那くんと黒澤丈くんの2人で一緒にランニングに混ぜてもらいました笑


ほとんどの人がフレンドリーに話しかけてくださる中で、一際違う雰囲気が出ててこの人怖そうやなぁって思った人が1人いました。
そうです。山下優人キャプテンです。笑

今ではオフでもご一緒させてもらったり、ご飯にもよく連れて行ってもらう仲になれましたがその時は1人で黙々とめっちゃ速いスピードでランニングしてるしめっちゃ長い時間壁とボール蹴ってるし、入ったらいけない領域があるんだなと勝手に思い込んでいました。

でも実際は話していくと、めっちゃ色々考えているしサッカーに対してここまで真摯に向き合ってる人がいるんだという衝撃を受け、この人に着いて行こうと勝手に決めました笑

そんなこんなで初めての移籍、チームの輪の中に溶け込むミッションは完了しました。

自主練期間が明け待ちに待った?
いや、絶対やばいぞと覚悟して挑んだ練習が始まりました。

予想してた通り、それ以上にきつかったです。
めちゃくちゃ筋トレするし、めちゃ走るし、めちゃくちゃ練習からバチバチやし、疲れすぎて次の日起き上がるのがやっとの日も沢山ありました。

でも、何がすごいってそれを誰一人サボらずに全力で毎日取り組むことです。
意外と簡単そうに見えて、全力で最後までやり切るって難しいことだと思います。

しかしこのチームはそれを当たり前のようにみんなやってました。

スタッフの皆さんの前向きな声掛け、鼓舞し合えるチームメイト。
そして何よりもこのチームには明確なコンセプトあった。


「90分止まらない、倒れない」


チームの勝利のために
浜を照らす光になるために
そして何より、自分の成長のために


1日1日を大切に目の前の練習、試合に没頭する。
それが当たり前の基準だとこのチームに来て教えてもらいました。


練習にも慣れいわきでの生活にも徐々に慣れてきました。
そんななか、自分のなかにあった

いわき=東北
いわき浜通りの街の人たちは他の県から来た自分のことを受け入れてくれないのではないだろうか。 

そんな自分の思い込みは180℃覆されました。


京都の方が冬寒いし夏めっちゃ暑いし、
いわきは冬寒いけど耐えれる寒さやし、夏は以外とカラッとしてて暑すぎないし最高やん!
東北のハワイといわれてるだけあるなと思いました。

そしてそれ以上に感じたのが、街の人の温かさです。
JFLからJ2に上がるにつれて、沢山のファンサポーターの方々が試合を見に来てくださるようになり
街全体がいわきFCを応援しよう。いわき浜通りを盛り上げていこう。

という思いの輪が広がっていくのがヒシヒシ伝わって来ました。

街中であったら、「頑張ってね」と声をかけてくださる人にも沢山出会いました。

いきつけの飲食店や青果店では行くたびに実家に帰って来たかのような安心感がありました。

そしてなんと言っても、JFL時代から在籍していた僕からしたら
ハワスタ5000を目指してフロントスタッフの方々が集客を頑張ってくださったホームラスト3試合
仙台戦、清水戦、山形戦で見た満員のハワイアンズスタジアムいわき(グリーンフィールド)の景色は本当に忘れられません。

その中でも、どんなにファンサポーターの数が増えようと貫いてくださったいわきらしい応援には毎試合本当に頭が上がりませんでした。
ときには怒鳴られたり、ブーイングが飛んでくることも覚悟するような試合も沢山ありました。
どんなに苦しい状況でも、サポータの皆さんは僕たちを信じてくださり、前向きな言葉をかけ続けてくれました。
どんな時も一緒に戦っている、そう思わせてくれる暖かい雰囲気で常に僕たちの背中を押してくれたファンサポーターの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

話が戻ってしまいますが、
本当に最初いわきにくる時は不安しなかったです。

でも、それを払拭してくれたのはこのチームで出会えた

チームメイト、コーチングスタッフ。
いわきFCのために動いてくださる、社長をはじめとするフロントスタッフの方々。
支えてくださるパートナーの皆様。
ファン、サポーターを含むいつも暖かい、いわき浜通りの人々。

沢山の人と出会い、
成長のために自分と向き合うことができた
このいわきでの3年間は自分にとって本当に大きなものになりました。

プロ3年目にして初めてプロサッカー選手として試合に出場することができ、サッカー選手としての第一歩をいわきFCというチームで、いわき浜通りの街で、踏み出せたことを僕は死ぬまで忘れる事はないと思います。

いわきFC、いわき浜通りの街が僕は大好きです。



FC大阪に行っても、いわきFCで学んだように、
1日1日を大切に、全力で目の前の練習、試合に挑みます。

そして大阪の街で沢山の人と出会い、沢山の感動をファンサポーターの皆様と共有できるように全力ファイヤー!していきます!!


これからも江川慶城を応援よろしくお願いします!
ファイヤー!!!!

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