【FF16】エンディングのお話【考察】

たぶん三人とも死んでるよって話。

ディオンが死んでるのは描写からして確定的に明らかなので、ここで問題になるのはクライヴとジョシュアの話ですね。

そもそも最後にクライヴがやった「理の破壊」が何なのか考えないと結論が出ないので、順を追って整理していきます。
そもそもクライヴはミュトス=神を入れるにふさわしい肉体を持っているわけです。神レベルの肉体に神の精神を入れたら神やん、というのがアルテマの計画なわけです(雑要約)
じゃあロゴスってなんなん、って話なんですけどクライヴは終盤すべての召喚獣を食らい、また長い戦いで魔力も精神力もかなり成長しています。メタ的にもレベルアップでウィルが上昇しますよね。
神レベルの肉体に神レベルの精神(自我)が入ってたらそれもう神やん。でもアルテマ目線だと言うても人間の自我なので偽の神、ロゴスと呼んでいるわけです。
つまり、最終戦のクライヴは神レベルの肉体に神レベルの精神が入っているほぼ神状態なわけです。まあそりゃアルテマと真っ向から殴り合いできるわな。
そのクライヴがアルテマの力とマザークリスタル・オリジンのエーテルを得たわけですから、これはもうアルテマの計画よりも強い力を得ているわけです。そこで「魔法を使えば使うほど黒の一帯が広がる」という「理」を破壊する「創世」を行ったわけです。
要はクライヴがやったことと、アルテマが計画してたことって、新世界における人間の有無を除いてはほぼ同じだったんです。だって、「黒の一帯」をなくす、という目的についてはクライヴとアルテマは一致しているわけですからね。そのための方法が
・クライヴ 魔法そのものを使えなくする(ついでにベアラーもいなくなる)
・アルテマ 新しい物理法則の創造および人の消滅
というだけで。
書いてて思ったけど、ラスボスと主人公の目的が同じで方法論だけで決定的に対立してるって斬新だな……

で、最初の生死の話に戻るんですけど、クライヴはジョシュアを生き返らそうとすれば出来たと思います。そう、完全生命魔法レイズですね。アルテマの計画していたレベルの魔力を得たクライヴは、レイズを使えばジョシュアを蘇生することは簡単にできたと思います。太古の昔に死んだアルテマたちを蘇生するのに比べれば、さっき死んだばかりの人間一人を蘇生するのはよほど簡単でしょうから。でも、クライヴはそうしなかった。
自分の目的のために死んでいった人たちや、これまでの行動に対する責任が、彼をそうさせなかった。弟より大義を優先させた。弟を手にかけたと誤解した時、死を懇願するほど錯乱したクライヴが。
だから、ジョシュアは死んだままだし、大魔法を使ったクライヴは顕現どころではない反動を受けて即座に石化して死亡した。

じゃあ「ファイナルファンタジー」の著者は誰なの、って話ですがバイロン叔父さんやジル、ガヴ、ブラックソーン、カローン婆さん、ヴィヴィアン、ハルポクラテスたちがクライヴとジョシュアの伝記を合同で書いて、著者名だけジョシュアの名前を借りたのだと思います。
彼らからしてみればクライヴとジョシュアが世界を救ったのが後世に残らないのは忍びないが、バカ正直にクライヴとジョシュアの伝記として出すと、そもそも「大罪人シド」の伝記なんて誰も読みたいとは思わないし、執行者に禁書として焼かれる可能性もある。だから物語か神話、あるいは演劇という形を取って後世に残した。さすがにロズフィールド家の人間が書いた物語を禁書にするわけにはいかないでしょう。外間の書契の二の舞を素直にやるわけがないので。

ということで、やはり全員死んだのだと思います。まあジョシュアとクライブのどちらかだけが生きてるよりよほどハッピーエンドだとは思うが……(仮にクライヴが生きてたら自責の念が酷そう)


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