キャスティングボートを握る国民民主党
前回noteの続きの回。
■キャスティングボート(Casting Vote)を握る国民民主党
先日の衆議院選挙によって、
議席を大きく減らして過半数割れとなった石破自民と石井公明の石石コンビのストーンズ。
(後に石井代表が辞任を決めたため、1ヵ月程でコンビは解散へw)
議席数こそ増えたが比例票は伸びず、ナントカ教会連呼や裏金連呼しか能(脳)が無い野田立憲。
議席数こそほぼ現状維持だが、大阪以外で伸び悩んだ馬場維新。
そして、議席を大きく伸ばした玉木国民。
これによって、いわゆる「キャスティングボート」(Casting Vote)を握ったのは、勢いのある国民民主党だ。(日本維新の会ではない)
現在の党勢バランスなら、キャスティングボートを握る国民民主党の存在が、少数与党に対してこれまでにない緊張感を与えられる。
石破のブレにブレまくった拙速さ漂うクソみたいな議論や手抜きができなくなる。
そんな国民民主党の公約案を、衆議院第一党の与党自民党がどれだけ容認できるかがポイントとなってくる。税制の発表は毎年12月だ。
もしも与党自民党が全くやらないという事であれば、国民民主党としては、当然、協力しなくなるだろう。
自公連立与党は過半数に届いていないため、国民民主党の判断次第で、予算は通らない、法律も通らない。そうなれば石破政権は混乱・混迷を極めるだろう。
そして何より、少数与党の自公政権が国民民主党に逆らえば、「内閣不信任決議案」という"逆・伝家の宝刀"を抜かれる。
圧倒的多数与党だったら屁でもないけど、少数与党になればそういうわけにもいかなくなる。
宝刀を抜かれれば、多数野党で賛成多数の可決になる事はほぼ間違いなく、10日以内に衆議院を解散するか内閣総辞職を迫られる事になるだろう。(憲法69条)
いつもの"恒例行事"などではなく、非常に重たいものになるのではないか。
キャスティングボートを握るというのはそういう事!
だから、各党と等距離を取り、政策実現のために、案件ごとに対応する事を選択した。
・与党の連立には加わらない。
・特別な会議体には加わらない。
・野党第一党とも組む気はない。
また、特別国会の総理大臣指名選挙でも、1回戦・決選投票ともに玉木代表の名を書くとの事。
・決選投票は無効票扱いになるが、国民民主党に投じた有権者の意思に沿う事ができる。
・政権交代は起こらない。
⇒株価や為替の激変は起こらない。
・事実上、衆議院第一党の自民党を利する事になる。
⇒自民党に恩を売れる。
それによって、政策の実現に近付くという計算なのかもしれない。
いずれにせよ、国民民主党として強い意志を持ち、与党の波に飲み込まれないようにしなければならない。
かつての「みんなの党」は、そこんところの距離感がダメすぎたために"党壊"を招いてしまったが、国民民主党はどうなるか?
与党自民党とキャスティングボートを握る国民民主党との駆け引きは既に行われている。
■「#国民民主党に騙されるな」に騙されるな!
ツイッターXには、
「#国民民主党に騙されるな」「#玉木雄一郎に騙されるな」とかいうハッシュタグが登場しているようだ。
その事については、玉木代表も言及している。
だが、筆者からしてみれば、
「#国民民主党に騙されるな」に騙されるな!
「#玉木雄一郎に騙されるな」に騙されるな!
と言いたい。
筆者から言わせれば、シンプルに、ウマシカが勝手に勘違いしているだけとしか思えない。
キチンと政策を読んだり演説を聞いたりしていれば、勘違いのしようがないし、
所得税の壁(103万)と社会保険料の壁(106万・130万)の区別ができないなんて事も起こらないはずだ。
何にしても、選挙後より、国民民主党に対する非難が一層強まっているように感じている。
立憲民主党からも日本共産党からもれいわ新撰組からも。
更に、自民党の財政健全化・増税派からも、自民党の支持者からも。
ありとあらゆる方面から叩かれまくっている。
先日の選挙で躍進したとはいえ、衆議院はまだ28名の「少数政党」である事に変わりないのに、何をそんなに恐れているのだろうか。
キャスティングボートを握られたのがそんなに恐いのか。
減税や財政出動を打ち出した時によくある非難の嵐は、IMF・マスコミ・財務省と、全て西側から吹いてくる。
よほど「減税」という権力を握られるとマズイ事でもあるのか。
今後、抵抗勢力(財務省・増税派)は更に浮き彫りになってくるだろうし、更に非難を強めてくるだろう。
筆者は、国民民主党の支持者でも何でもなく、自民党総裁選の決選投票の結果発表までは自民党の支持者だった。(自民党員は現在も継続中)
現在の国民民主党には、代表の玉木、幹事長の榛葉、ウチの選挙区の古川など、かつての「悪夢で地獄の民主党」や「民進党」に在籍していた議員が何名かいるのは事実であるが、今では旧国民民主党以降に加入した議員のほうが多くなっている。
いかにも左翼でいかにも反日の元民主党議員やその舎弟は、ゴミの立憲民主党に集結している。何ともわかりやすい構図である。
いまだに、立憲民主党とは双子の兄弟みたいに思っている人も多いようだが、さすがにそこんところは情報をアップデートしていかなければならないと思う。
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