#1 ”火車”
暇つぶし程度に初めてnoteを書きます。
暇な方は読んでみてください。
僕には、お金を貸してくれる友達とお金を貸す友達がいます。
ウシジマくんは大好きな漫画ですが、僕はただの一般人ですので、乱暴な取り立てもされませんし、その逆もしません。
一般人なので。
2021年の4月、転職で上京してきて、
こっちにいる地元の友達が上京祝いで飲みに誘ってくれました。
こっちに友達がいる安心感ったら。
西武新宿駅の喫煙所の前、その地元の友達がタクシーから降り、
こっちに向かってゆっくり歩いて来た。
”東京へようこそ!”
そう言った彼は、ちょっとだけ光って見えた。
1軒目、お通しでカレーを出してくる変な居酒屋に行き、近況報告。
2軒目、ガールズバーで黒霧島とシャンパンを混ぜた変なドリンクを飲まされ、放心状態。
3軒目、とにかく真っ赤な店で、初めてシーシャを吸い、気絶。
"Welcome to Tokyo"
完全に東京の洗礼を受け、期待と不安が寸分違わず同時に膨れ上がった。
頭の中では、元SMAPの「Dear WOMAN」が流れていた。
日本生まれ日本育ちなのに。
不思議だ。
一週間後、再びその地元の友達に呼び出され居酒屋へ行った。
そこにはもう一人、色黒でEXILEのギリ4軍みたいな知らない大人がいた。
席に着くや否や、
一杯目のビール×2、ウーロン茶×1がテーブルに届いた。
ウーロン茶はギリ4軍バックダンサーだ。
「なんでやねん」
東京にきてはじめてのツッコミは、
自分の鼓膜を0.000002センチ揺らし、体内で消化された。
乾杯をしたのも束の間、
地元の友達とクロムハーツメッシュキャップ4軍バックダンサーが、
あの歌舞伎町にbarを作りたいと言い出した。
これが、すべての始まりでした。
地元の友人、磯丸(仮)は、シャチぐらい頭が良く、タコぐらい運動神経が良い。(適当につけた"磯丸"にだいぶ引っ張られた、タコって運動神経いいの?)
顔もまぁまぁだが、なぜか他人から嫌われるという稀有な才能を持っている。
不思議だ。
EXILEの3軍落ち、土間(仮)さんは、顔面はイケメン、見た目は完全にヤリラフィー?(そんな言葉あったっけ)だが、
信じられないくらい声がちっちゃかった。
耳が悪い僕は、ほとんどヤマカンで会話していた。
ところどころ笑ってくれてたから、たぶん大丈夫だ。
お互い”適当”で本当に良かった。
この二人との出会いが、僕を火車(ひのくるま)にしていった。