#58【守る編】悪い円安と呼ばれるのはなぜか。その対策方法を解説。
みなさんこんにちは。
2022年5月2日現在で1ドル130円を超えました。
これは2002年4月以来、20年ぶりの円安となっています。
2002年の時では、日銀が金融政策を行い意図的な円安相場となっていました。
しかし、今回の円安は状況が違うのです。
今回は、なぜ今回の円安は悪いのか。
そして今後、私たちはどのように行動すれば良いのか。解説していきます。
まずは結論
日米の金利差が円安を起こした❗️
今の日本は金利を上げる事も下げることもできない板挟み状態❗️
円以外の資産を持ちましょう❗️
このままでは、所得が低く物価が高い状態です。
このまま放置は危険です。気づかない内に貧困が加速している状態なのです。早めの対策を行いましょう。
解説
なぜ円安になっているのか
アメリカ経済のインフレに伴い、金利を上げる政策をとったためです。その一方で日本の金利は上げない方針としたため、金利差が円安を起こしたためです。
一般的に物価が高くなるインフレ状態になった場合、インフレを落ち着かせるために金利を上げてお金を借りにくくさせる政策を行います。
背景としては、新型コロナウイルスの影響やウクライナ問題が大きく起因しています。
コロナ禍の落ち着きに伴い、経済状況が向上してきました。しかし、物流やロシアからの資源を取りやめる方針のため、需要が上回りインフレとなりました。
アメリカがインフレに伴い、金利を上げました。
しかし、日本は金利を上げない方針としました。
日米の金利差の影響で円を売って金利が高いドルを買う動きが活発になり、円安になったのです。
金利0.002%の日本の銀行にお金を預けるのか、
金利0.25%のアメリカの銀行にお金を預けるのかを比べるとその差は歴然ですね。
もちろん安定していて金利が高いドルを買うのは、当たり前の流れとなります。
つまり、円が売られてドルが買われる流れとなり、20年ぶりの1ドル130円の円安となりました。
なぜ悪い円安なのか
日本は金利を上げるべき状態にあるにも関わらず、金利を上げることができないからです。
一般的に、インフレ状態で金利を上げるのがセオリーです。
現在はコロナ禍とウクライナ情勢で、資源不足によりインフレが進んでいます。
小麦、油、肉、あらゆるものの値段が高くなり、飲食店やスーパーで値上げが相次いでいます。
しかし、日銀は金利を上げることはしませんでした。なぜでしょうか。
それは、金利を上げられない状態にあるからです。
例えば、
日本の給料が上がっていない事
住宅ローンの支払いが上がる事
今の日本は景気が悪い状態である事(日本の物価上昇率が0.5%であるから)
つまり、日本は現在不景気状態なので、金利を上げることができないのです。
不景気状態で金利を上げるとさらに消費が滞り、不景気が悪化してしまいます。
にも関わらず、ウクライナ情勢などで原材料が高騰し、物価が上がっているのです。
一方で、インフレ状態で金利を下げると、通貨の価値がどんどん下がっていく。
なぜか、インフレが進むにつれて物価が上がります。つまり、物の価値が高くなります。
その状態で金利を下げると、インフレが加速してさらに物価が上がります。
例えば、同じ円を持っていても物価が高すぎて、おにぎり1個10000円になってしまう事もありえるのです。
これがインフレが加速した結果、円の価値が下がっている事です。
つまり、金利を上げる事も下げる事もできない板挟み状態にあるのです。
今の日本は物価が上がっている状態で、金融緩和状態です。
例えば、このままさらにアメリカが金利を上げて日米の金利差が開くとさらに円安が進み、日本円通貨の価値が下がってしまう事になるのです。
私たちはどうすれば良いか
私たちはどうすれば良いのか3つの方法を解説します。
1.通貨を円だけにしない。
国民の多くは日本の銀行にお金を預けています。
それだけでは円安による影響を受けてしまいます。
そこで、ドル建ての資産を持ちましょう。
例えば住信SBIネット銀行を開口し、ドル資産を購入しましょう。
円とドルを持っておくことで、円安の時はドルの価値が上がるので相殺されます。
2.ドル建て外国株に投資する
2つ目は、S&P500インデックスファンドやアメリカ国債などのドル建てのファンドに投資することです。
ドル建ての資産を持つことで円安にリスクを抑えることができます。
円安のときは、評価価格が上がるので、外国株を持っていることが重要です。
3.転職して所得を上げる
3つ目は、所得を上げるために転職をすることです。
投資資金を貯めることは何より大切です。
まず、転職をして給与所得をあげて入金力を上げましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回に円安は今までと違う悪い円安です。
みなさんが想像するより日本円は危機状態にあります。
リスクを減らすためにしっかり行動してこの不安定な状態を乗り越えましょう!!
ではまた!