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いいお母さん
11月23日に、
たまごっちコネクションというシリーズの、
第二弾が発売された。
これは、
私が小学生のころに
愛してやまなかった
たまごっちのリバイバルである。
私が小学生のときのことだ。
空前のたまごっちブームが到来。
友だちがたまごっちを持っていて、
私は、どーーーーーーーしても
たまごっちが欲しかった。
父にお願いし、
車で15分程度のところにある
おもちゃ屋さんに出向く。
朝早くから
大きなワクワクを胸に、
おもちゃ屋さんに並ぶ。
父の「紡ぐ!あったぞ!」
の声に心臓が震えたこと、
今でもよく覚えている。
いつでもどこでも
たまごっちと一緒。
小学校には持って行けなくて、
お世話をできない時間も
たまごっちのことばかり考えていた。
私は良いお母さんだったと思う。
ネックストラップにたまごっちをつけて、
友だちと遊ぶときも一緒。
家族で出かけるときも一緒。
そんな夏のある日ーーー。
私は、母と友だちと3人で市民プールに出かけた。
いつものように
たまごっちを首にぶら下げて。
水着の上に着ていた服を脱いで、
さぁプールだ。
足をつけて、
そのあと身体を水に、
水に、、
水!!!!!
気づいた時には
たまごっちの画面は
無惨にもナミナミ。
ボタンをおしても、
いつものかわいい音はしない。
絶望した。
声も出ないくらい絶望した。
悲しすぎて、
悲しいと言ったら立ち直れそうになくて
悲しくないフリをした。
それくらい、
めちゃくちゃに悲しかった。
それが小学生の私とたまごっちの別れだった。
あの時の思いを清算したい。
その思いで、
大人になった今、
私はおもちゃ屋さんに並ぶ。
今度は父ではなく
ポンゴがお供である。
あった!!!
今度は父ではなく、
私が見つけた。
かわいいかわいいたまごっち。
今度こそ、いいお母さんになるからね。
2024.11.27