適度に魅力的な選択肢こそが危険である
今日は、オリバー・バークマン著書
「限りある時間の使い方」から、
大事なことを減らすにはどうしたらいいかお話したいと思います。
▼ タスクを上手に減らす3つの原則
〇第1の原則~まず自分の取り分をとっておく
まず自分の取り分を確保しないと、
どんどん他のことに時間を使ってしまい、
本当に大事なことができなくなる。
余った分を投資しようと思っていても、絶対に余らないのだ。
本当にやりたいことがあるのなら、今すぐにそれを実行することだ。
今やらなければ、時間はないのだ。
「まず自分の取り分をとっておく」という考え方は、
タイムマネジメント術の根幹にある思想だ。
その洞察は、言い換えれば、こういうことになる。
4000週間のうち、
いくらかでも大事なことに使いたいなら、
まずはそれをやり始めよう。
〇第2の原則~「進行中」の仕事を制限する
限りある時間、という現実から目を逸らす方法として、
おそらくもっとも魅力的なのは、
複数のプロジェクトを同時に進めることだ。
ただし、その代償として、
大事なことはいつまでたっても終わらない。
もっといいやり方がある。
同時に進行する仕事の数を、削れるところまで削るのだ。
もっとも重要な3つのことを選択したら、
そのうちの1つが完了するまで他の仕事は一切やらない。
大事なのは、始めたことを絶対にやり遂げることではなく、
中途半端なプロジェクトがどんどん増えていくのを防ぐことだ。
それは厳しい現実だった。
何かを選ぶときには、他のすべてを捨てなければならない。
でもそれを直視したおかげで、
すべてを同時にこなすという選択肢は
そもそも不可能なのだとシンプルに理解できた。
全部いっぺんにやるのではなく、
小さなことをコツコツと進める。
〇第3の原則~優先度「中」を捨てる
パイロットは投資家に
「どうすれば、うまく人生の優先順位をつけられますか?」と尋ねた。
「人生でやりたいことのトップ25をリストアップし。
それをもっとも重要なものから重要でないものへと順番に並べてみなさい。そのうち上位の5つに時間を使うといい」
そこまでは、よくあるアドバイスだ。
でも残り20項目について、意外なことを言った。
「残りの20項目は、捨てなさい」と。
優先順位が中くらいのタスクは、邪魔になるだけだ。
いつかやろうと思わないで、ばっさり切り捨てたほうがいい。
とはいえ、今すぐ優先度が中くらいのタスクを捨てる必要はない。
この話のポイントは、大きな石が多すぎる世界で、
適度に魅力的な選択肢こそが危険であるということだ。
そもそも、やりたくないことを断るのは簡単だ。
「ノー」と言うだけならいくらでもできる。
難しいのは、やりたいことを断る決断だ。
「自分がぜひやりたいと思うことに、ノーと言う。
それはとても難しいことです。
それでも、断ることを学ばなくてはいけません。
人生は一度きりしかないのですから」
今は、時間を有効に使うことが求められ、
マルチタスクなど物事を同時進行で行うことが良しとされています。
そんな中、今回の著者は、
手をつけたものからひとつづつ行い、完成を目指しなさいという。
いくつかのことに同時に手をつけることは、
大事なことがいつまでたっても終わらないのだそうだ。
印象に残った言葉は、
「適度に魅力的な選択肢こそが危険である」。
あれもこれも大事なことと抱え込むことは、
実はとても危険なことなんだと気づきました。
それでは、また。
♯オリバー・バークマン ♯限りある時間の使い方
♯タスクを減らす ♯自分の取り分 ♯捨てる ♯ノーと言う
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