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【ゲーセク】サイバーエージェントFY21決算【ウマ娘】

ゲーセク株において、現在日本を代表すると言っても過言でないサイバーエージェントのFY21決算が行われたため、こちらの分析をしていこうと思います。

【これまでの経緯】

まず、サイバーエージェントのこれまでの動向として、Q1はゲーム事業に陰りが見えQ1単独で11億円程度の売上に落ちていたが、Q2にてウマ娘が大当たりしてQ2単独で232億の株価が2400円台までに大バクシン。そしてQ3は、売上利益共に過去最高のスコアを出す一方で、ウマ娘依存が顕著となり株主からは嫌悪され1900円台まで降下していました。

大当たりコンテンツのウマ娘について、Q2〜Q3の時期と比べると現在は収束を見せてはいるものの、未だセルラン上位Top10には常駐しており、今後もロングヒット作品として扱われていくでしょう。

【実績ハイライト】

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ゲーム事業の売上高が大きくプラスになっています。これは自社IPのウマ娘プリティーダービーの寄与により大幅バクシンとなりました。着目すべきはメディア事業の営業損益がYonYで+31億円になっている点です。

【注目点① メディア事業の成長】

大幅なプラスに転じておらず緩やかな右肩上がりですが、メディア事業の黒字化は着実に改善されつつあります。

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FY22にて、四半期当たりマイナス20億円台に突入し、FY22通期でマイナスが100億円を切る事業へと成長を見せてくれることを期待します。願わくば、FY22の4Qに黒字化が狙える状況に改善していることを期待しています。

メディア事業の黒字化で最も注視すべきはAbemaのお茶の間への浸透によるAbema単体の収益改善です。今後我々消費者の日常にAbemaが寄り添い共存するようなライフスタイルが浸透していくことがこの事業の根本的な鍵となるでしょう。

コンテンツの拡充という意味ではティーン世代には強く刺さるコンテンツを醸成できており、ミレニアル世代以上の”テレビ離れ”した人々をいかにAbemaTVが囲い込めるかに注目したいです。

また、周辺事業の売上規模の伸びについても注目したいところです。WINTICKETやPPVなどの領域が伸びており、このABEMAと周辺事業の売上高が238億円のプラスとなって、メディア事業全体を大きく下支えしています。

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【注目点② ウマ娘で得たキャッシュの使いみち】

ウマ娘の大ヒットで大幅な営業利益増となり、莫大なキャッシュフローを手にしたサイバーエージェントは、現在キャッシュの使い道の多くをM&Aや協業、関係会社の設立に資金を注いでいます。160億円程度、投資有価証券取得や連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得にマネーを投じていることがわかります。

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サイバーエージェントは大型買収というよりは、AIやDX、コンテンツ関連業者など既存のビジネスの柱を固めるM&Aや業務提携を行いトータルの損益改善を行う姿勢を感じられ、盤石体制の石橋を叩いて渡る経営方針が伺えますね。

一方でゲーム事業への投資については慎重になっているのか、まだ動きが見えないですね。この領域においてもサイバーエージェント内には年々資産が蓄積されているので、何らかのレバレッジ効果を見たいところです。

今回、潤沢なキャッシュフローを得たものの次のキャッシュの使い所について言及がされていないので、今後も事業の柱を太くするM&Aなど高いレバレッジを掛けた経営に期待です。


【サイバーエージェント今後の注目点】

今後のサイバーエージェントの注目ポイントとしては主に下記の2点です。


①メディア事業黒字化

おそらく最も多くの株主が期待をしているところでしょう。周辺事業が育ち、かつAbemaTV単体でも営業利益を出すことができるようになれば、サイバーエージェントはさらなる進化を遂げることができるでしょう。


②ゲーム事業の成長

株主は「ウマ娘は一発屋」と思っている方が多く、それに対してサイバーエージェントが具体的な対策を出せていないというのも事実です。たしかにウマ娘の大ヒットは凄まじく、単体でこのアプリを超えるものはなかなか出しにくいというのも事実でしょう。ウマ娘はキャッシュカウ(ホースだけど)としてパズドラのようにロングヒットランを期待するも、一方で新たな稼ぎ頭を育てなければいけません。

このゲーム事業を太くすることも今後の大きなミッションとして、誰もがやりたいと思えるようなゲームが出てくることに期待をしています。





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