32歳でFIREした話
■「しんのすけ」について
初めまして、しんのすけと申します。
僕は2024年9月に32歳でFIREしました。
僕がどういう人かをまずは簡単に。
過去
都内で母子家庭育ち
小・中・高・大全て国公立
国立大学院卒 学部を首席で卒業
有名JTC2社経験後、起業
サラリーマン時代の年収は
初年度:400万
退職時(社会人7年目):700万
現在
投資家 兼 会社経営者
妻と息子の3人暮らし
戸建て持ち(サラリーマン時代に購入)
会社の年商は約3500万円で年収は約1000万円に設定しています。
※今期は個人の資産を増やしたく多めに払い出したので来期は下げるかも
会社経営の方は実務のほぼすべてを組織に任せているので、月の業務時間が10時間前後という状況です。
こういう記事を読む方は↑上記のような所謂カタログスペックが気になる方が多いと思っているので、まずはざっくばらんに書いてみました。
ここまで読んで気になった方は、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
また、別の記事で過去を詳細に振り返った
「FIREまでの軌跡」を執筆しようかなと思うので、興味がありましたらそちらもぜひ!
■目次
■はじめに
FIREとは
FIREももう誰でも知っている言葉になったと感じているので説明は不要かと思いますが、
「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取った言葉で、経済的自立と早期リタイアを意味します。
つまり、僕は仕事を優先して生きる生活から脱し、経済的な懸念がない状態で、やりたいことだけを自らの意思で選択して生活する自由を手に入れることができたのです。
この記事ではFIREに至るまでの軌跡を書いていきます。
■なぜFIREしたのか
FIREをした理由
これはFIREする方の多くと同じで「働きたくない」からです。
厳密には「やりたくないことをやらない」で「やりたいこと・好きなことだけをやる」ためですね。
サラリーマン時代
まずFIREを語る時に避けては通れないサラリーマン時代の話を軽くします。
僕は一応日本人なら誰もが知っている、いわゆる超一流企業に新卒で入社しました。
この会社は就活における第一希望群の会社で、就職することができて当初はとても嬉しかったものです。
しかし、実際に働いてみると仕事内容が想像以上につまらなく、かつ体力的・精神的に辛いことも非常に多く、2年くらいで徐々に精神が蝕まれ見事に腐っていきましたw
とはいえ、他社と比べると比較的恵まれた環境であったというのは友人等の話を聞いて認識していたので、「この会社をいつか辞めたい」というのはおそらく非常に贅沢な悩みではあったのですが、自分にとってはなんとも耐え難いもので、常にどうしたら仕事を辞められるかを考えながら、騙し騙しあくせくと働き続けていました。
しかし、入社3年目に転機が訪れます。
■FIREを目指したきっかけ
投資の神様との出会い
大学院時代に、研究室の2歳下の後輩(僕がM2になった時に入ってきたB4の子)ととても仲が良くなり、就職して3年が経った2019年の年末に投資について教えてもらいました。
こうやって書くとちょっと怪しそうですが、僕は当時すでに彼に絶対的な信頼を寄せていたので、すぐに投資の勉強を始めました。
結局この時から5年も経たずにFIREできているわけですし、彼を信じた僕は結果として正しかったのです。
今日から投資の神様と呼ぼうと思いますw
そして、この時に始めてFIREという単語も聞きました。
まだコロナ前ですし、世間ではそれほどメジャーなワードではなかったと思います。
FIREはとても魅力的に映りました。
それからまずはインデックス投資を始め、個別株や市場平均を上回るリターンが出せる戦略の開発に時間を割いていくことになります。
■資産○○万円でついにFIRE
FIRE達成までの期間とFIRE時の資産
投資は2020年の1月に始めたので、投資を始めて4年8カ月でFIREを達成しました。
サラリーマンを辞めたのはもうちょい早く、FIREの約1年前、2023年の4月で辞めて起業しました。
さて、どのくらいの総資産でFIREしたのか気になるかと思いますが、
夫婦の総資産はなんとたったの5000万円程度です。
僕の個人と会社の資産(税引き前)を合わせて4000万円、妻の分が1500万円で、法人税を考慮して大体5000万円になります。
資産5000万円でのFIREは完全なるFIREと考えると少なすぎると思いましたよね?
これには2つのあるカラクリがあります。
カラクリ①
このFIREの大黒柱として、年率期待リターン100%超えの投資戦略を複数据えているのです。詳しくは後ほど記載していきます。
カラクリ②
2つ目として、経営している会社の利益がほぼ不労所得となっていることです。
FIREをした9月は13時間しか仕事をしませんでした。
しかもこの13時間の内、やらなければいけない仕事(報酬支払いに関する書類の最終チェックなど)は3時間くらいで、好き好んで働いた時間が10時間くらいあります。
10月も10/19現在で4.5時間です。
これで毎月100万円以上の利益が生まれています。
調子がいいと200-300万、相当下がっても50万円を切ることは中々ないかなあという見立てです。
50万円もあれば今の毎月の生活費とトントンくらいなので問題ありません。
このカラクリ①②で攻守ともに盤石な体制でFIREをしたというわけです。
FIRE戦略(この記事で一番重要)
僕のFIRE戦略は、
年率期待リターン100%を超える戦略で資産の拡大を図り(攻め)、毎月入ってくる不労所得で生活を補う(守り)ことを基本としています。
投資がうまくいかなくても事業の収益がありますし、事業がうまくいかなくても投資で稼げていれば問題がないわけです。
仮にどちらもうまくいかなくなった場合でも、僕が主体となってまた頑張って事業をやればいいだけです。
僕がいなくて月に100-300万稼げる組織において、僕が「月月火水木金金」で働いたら同じかそれ以上は稼げるでしょう。
現に最初はそうでしたので、ここは問題ないと考えています。
まあこうなったら流石にもうFIREではなくなりますが、別にFIREにこだわりはなく、死なないことを最後の砦としています。
FIREしたことをメインで書いているのに、残念ながらFIREでなくなったことを記事として書くのも面白そうですしね。
さて、僕がこの資産額でFIREを選んだ理由はいくつかあるのですが、その前に投資戦略について簡単に話します。
投資戦略
大前提として詳細は言えませんが、どういった見通しがあってFIREしたのか書いていきます。
僕は年率期待リターンの最低値が100%程度、超厳しく見ても75%は出るような戦略を複数運用しています。
実際に現在は年率期待リターン200-300%が出るような設定で運用しています。
ちなみに今月2024年10月の今日時点(10/19)での月次リターンは14.5%です。
この戦略で現在3000万円を運用しています。
仮に年率リターンが75%の場合、
税引き後年次利益:¥18,000,000
月次リターン:4.77%
税引き後月次利益:¥1,500,000
となり十分な利益が出ます。
年率リターンが200%の場合も現実的な数値なのですが、その場合は、
税引き後年次利益:¥48,000,000
月次リターン:9.59%
税引き後月次利益:¥4,000,000
となり、大幅に資産の増加が見込めます。
つまり、うまく上振れれば2-3年でこの戦略を捨て、インデックス投資に戻ることが可能なほど資産を築くことができるのです。
実際には10億クラスを目指しているので、数年でインデックスに戻るという選択肢は想定していません。
さて、この状態でのFIREを
・リスクを取っている
と考えるか
・素晴らしい選択だ
と考えるかは読者の方の中でも様々に分かれるのではないかと思います。
僕としては当然後者で、
投資の期待リターンが大きければ資産は少なくても生活を十分に送れる。それだけでなく、数年で資産の爆発的な増加が見込めるため、なんならお金を使いきれない可能性すらある。
万が一、投資戦略のエッジが急激になくなっても、事業収入があるためやり直しが効く。
という理由からFIREを選択しました。
FIREを選択した他の理由
そしてFIREを選択した他の理由は以下の通りです。
日本が衰退している
そのうち(30年後くらい?)国として豊かな生活が出来なくなる危険性を感じているので、普通に働いて定年を迎えたら損するかもと思い、今のうちに味わい尽くす
上記と関連して、衰退する国を支える側ではなく、旨味を享受する側に回っておきたい
子供が小さいので子育てにできるだけ関わる時間を作りたい
早めにFIREを体験しておくことで、見える世界を広げておきたい
1については書いてある通りです。まあこんな見立ては外れて欲しいですが、日本はオワコン過ぎるので当たったら目も当てられない老後になります。今のうちに楽しんでおけば後悔も少ないかなと思っています。
2についても書いてある通りで、子供が小学生・中学生になるくらいまでは特に、仕事ばっかりしてないで子供との時間をできるだけ取りたいなと思っています。
3はとても重要です。
FIREってなかなか辿り着けないから、何かとても凄いことだと思っている人が多いと思いますが、FIREを先に体験しておくことで、
FIREを神格化しない
FIREした先に見える世界(働かなくてよくなったらどうなるか、満たされたらどうなるのか、自分が何を求めるのか)を早めに体験しておく
のはかなり重要だと思っています。
というのも、自分にとっては脱サラ≒FIREみたいな部分があると感じたんですよね。
FIREをした今だからこそ、より確信をもってそう感じます。
これは個人差が大きいところだとは感じますが、ある程度自由に不自由なく働くことが出来たら、必ずしもFIREは必須ではなく、仕事はむしろある程度の達成感を得られる手段になり得るので、「FIREなんかしない!」という人がいるのも十分頷ける事象だと感じました。
実際のところ、FIREしたからと言って既にサラリーマンは辞めているので生活はほとんど変わらなかったんですよね。
一応自分で事業をやっていることもあり、事業にどのくらいの時間を割くかで「FIREしてる感」というのは今後も変わってくるかなと思います。
■現在の気持ち
FIREを達成して
毎日幸せを感じて生きています。
あんなに嫌だった仕事をしなくていいのがこれほど幸せなことなのかと。
自分で事業を始めてからは仕事も嫌いではなくなりましたが、最初こそ楽しさだけでやっていてお金もすごく稼げてめちゃくちゃ幸せだったのが、長く事業を続けるとやっぱりお金を稼ぐための「手段」にどんどんなっていってしまうので、楽しさが減ってしまったんですよね。
だから、今でも仕事に時間を使わなくていいのはとても幸せを感じます。
ここが一番個人差がありそうです。仕事、特にサラリーマンの仕事を頑張れる人をすごく尊敬しますし、羨ましく思います。
自然と感謝の気持ちも出てきますね。
妻や親、投資を教えてくれた後輩、仕事仲間、昔からの友人など感謝しかないです。
元々そんなにあったタイプでもないですが、人を恨んだり妬んだりする気持ちもほとんどなくなりました。
毎日妻と子供と一緒に居られて、好きな場所に好きなときに行けるのは本当に幸せでストレスがないです。
くだらないことで妻と喧嘩してもすぐに仲直りできるようになりました笑
この幸せがずっと続くようにやるべきことはしっかりとやっていこうと思います。
お金を稼ぐ必要がないことの弊害
今気になっているのが、自己顕示欲や承認欲求はどのくらいが普通なのだろうかということです。
FIREをすると何をするにもお金の心配がいらない反面、お金を稼ぐ必要もないので、頑張る気持ちがかなり弱くなると感じています。
簡単に言うと何をするにもやる気が起きないような感じがする時があるのです。
それはそれで幸せだなと思う時もありますけどね!
そうなったときに、自己顕示欲や承認欲求を原動力として人は動くケースもあるよなあと気付いたわけです。
お金を稼ぐ必要はないけど、男は大人になるとお金を稼ぐためにしか基本は動かないような気がしてしまうのです。
※僕は多趣味で趣味だけで1日が終わりますが、それとはちょっと別の話なんです。
僕個人として、「何かを頑張って達成すること」こそが人生を彩るスパイスだったんだなあと思ったのです。そしてその度合いが重要です。
上手く思考の整理ができないので、これはまた別途記事にしたいと思います。
■今後の計画やnoteで書きたいこと
今後の計画
僕は自分の会社を持っているので、今後はやりたい事業が出てきたらやる、やりたくないことはやらない、を貫いていくことになるかと思います。
今の事業でもM&Aなどを行っているので、資産がもっと増えたら大きな事業や買収をしてみたいなというのはあるのですが、今のところは趣味や旅行などにお金と時間を使っていく予定です。
また日ごろの暮らしについても記事にしていきます。
時間はたくさんありますからね。
noteで書きたいこと
今後のnoteで書きたいことしては、noteを始めたきっかけである、自分の価値観や考え方の変化について詳細に記しておきたいと思っています。
FIREすると承認欲求や自己顕示欲を満たしたくなる人が多いと思いますが、それは目的ではなく、ありのままに感じたことなどを書いていきたいのです。
それは、満たされた世界に待っているものとは何なのか、その答えを今も探しているからです。
1年前、さらには2年前には、今自分がFIREしてるとは夢にも思わなかったわけで、まさに今僕は夢の世界を生きています。
控えめに言っても涙が出るほど嬉しいです。
このnoteだって書いても書かなくてもどっちでもいいなんて、最高ですよね。
さて、具体的には、
FIRE前後での価値観の変化
FIRE後の生活
資産の推移
投資戦略について
読んだ本について
子育て
会社経営
などについて主に書いていきたいなと思います。
下記は気が向いたら考えたりしたいなと思うことです。
FIREするにはどうしたらいいか
FIREに最適な資産とは
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。