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クインテット

#ゴスペラーズ
#ネタバレ


あれ、NHKであっていたものじゃなじゃなくて、いつか書かなくちゃなと思っていた彼らのことを書こうと思う。
30周年だそうですよ。帰ってきて、20年眠っていたオペラグラスを見つめた。
あの日後方のステージで、くるりと振り返った5人のことを覚えてる。
今年のことじゃなくて、G10の時のこと。ちょうど逃げ遅れたかのようになって、そのまま自分の席でかなり近い距離の彼らを見ていた。リーダーの背中越しに酒井氏が見え隠れしていた。時々声援が聞こえる中で、振り返る彼ら。一際大きくなる歓声。正面に来たリーダーに笑われた気がしたのだ。ばーっと脳みその中で独り言が溢れ出す。だってしょうがないじゃないか、舞台用じゃなくてバードウオッチ用のグラスしかなかったんだもん。とか、脳内で色んな言葉が溢れ出す。そうこうしているうちに、歌い終わって前方のステージに帰っていった。
ああ、ビックリした。というのが感想だった。
その日のハイライトともいえるべきトピックがたっぷりつまったコンサートだった。
もうねぇ、リーダー、ゴスペラーズのこと大好きでしょ。5人の中でというよりも、誰よりもゴスマニ。その時々のコンサートのツボがたっぷり詰まってた。


ずっと知っていたのはテレビ出演とかがあったからだと思う。「永遠に」を聞いて辿っていったらあのグループだったという。それから、実際コンサートに行くのは、「号泣」からぽつぽつと、今まで。出会ってから、長かった。
別に、評論家でも、音楽家でもないけれど、感想を書くなら、その時は今でいう口からCD音源ではなかったと思う。上手い下手ではなくて、ライブでは歌い方が違う歌手もいるから、ライブではこうなのね。が第一印象だった。歌手が違うとファンも違う。割と自由度が高いコンサートの経験が多かった私には、あ、大人しくするのね。という印象。いつに間にか変わっていきましたね〜。
それが、望んだ方向なのかどうなのかわからないけど、30年やってきましたね。
たぶん、30年やってもまだこうしたいって欲があるように見えるし、こんなことをしてほしいってこちらの欲もある。
ずっとずっと、まだまだ、ねえ?


30年目、大阪城ホール、20年前のあの時のように後ろの席で、私はちょっと疲れて座っていました。もちろん、「謎」の黒い台にワクワクしながら。お隣の銀髪の男性は膝かけをかけて、私はコートを脱いで腰掛けました。その日はのんびり見ることに決めました。
わたしはネタバレは平気なほうです。新鮮さが薄れるとか言いますが、同じ曲でもCD音源と言われても、毎日同じ声が出るとは限らないからです。CDより伸びて聞こえる日もあればハスキーに聞こえる日もあるわけです。
それこそ、音楽家ではありませんが、はしって聞こえる日もあれば、ゆっくり聞こえる日もあります。新鮮さとまた違うかもしれないけれど、同じでも、同じじゃないわけです。その日しか聞けない歌そのものです。
20年前の「オペラグラス」を片手に、これでもかと素敵な演奏を浴びました。
歌はね、会場の隅々に届くように歌われていたと思う。ミリ・メートルの話だけじゃなくて、こころにね。どんな思いがのっているのかまでは、わからないけど、届けーって感じました。

届いたよ


さて、感想にならないような感想文だけど、題名のことを書いてなかった。
今あまり言わないけれど、五人五様の声でコーラスにむかないみたいな発言を聞いた気がしたけれども、その混じり具合が好きと書いたこともある気がしたけれども、気付いた。五人五様ならクインテットなんだなって。5つの違う楽器持ちよって生み出す絶妙のアンサンブル。それがクインテット。一人ひとりがのびのびと自分の楽器を奏でて初めて生まれるアンサンブル。それはこんな素晴らしい音色でしたよというお話。


#ゴスペラーズ30周年記念祭

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