「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす
最近は「手抜きの仕方」を模索している毎日です。
特に家事育児。
どこまで手を抜いていいんだろう?を日々考えてます。
そんなとき図書館で見つけたのがこの本でした。
『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』
https://amzn.asia/d/fXzhJ4Y
余談ですが、今noteの不具合?でAmazonのリンクが埋め込みカード形式で表示されず、URLでしか表示されないみたいですね。
サムネイルなど出したかったのに💦
参考:noteヘルプセンター「テキスト記事に埋め込みできるサービス一覧」
概要
「丁寧な暮らし」「手づくりの食事」「片付いた部屋」
「配慮の行き届いた育児」
こういったライフスタイルが礼賛されてる日本。
でも、共働き核家族が当たり前になった現代で、
これらを理想にするのって、もう限界じゃないですか?
(こういう暮らしが心地いい方はやめる必要ないと思います!)
日本の家事の「あたりまえ」が海外から見てどう見えるのか、
女性は「良妻賢母」になるよう仕向けられてきた背景は何なのか、
などといったことが描かれていました。
印象に残った文章たち
明治時代に出された高等女学校の教科書には、衣食住や育児、看病、一家の管理…など、家事全般についての情報が詰まっているそうです。
衣服のたたみ方や、毎日献立が変わる食事のありようなど、細かい指示が書かれていると。
家電もない時代、こんな家事は大変だっただろう……と想像できます。
しかし、この教科書には「一家の管理」というテーマがあり、
なんとこれは、女中さんなどの使用人の管理について説かれているそうです。
つまり、「毎日違う献立」のような豊かな生活は、女中さんがいるような家庭で成り立っていた生活なのです。
戦後、使用人を抱えるような家庭は減りました。
掃除機、洗濯機、冷蔵庫など、便利な家電は発達したとはいえ、
男が外で働き、家を快適な空間に保つためには、誰かが豊かな生活を支えるための家事をしなければならない。
そうして生まれたのが「主婦の役割の賛美と正当化」というわけだと。
なるほど!
「良妻賢母」という言葉に、とてもしっくりきました。
そしてこの「良妻賢母」が実現する理想の生活は、
なんと明治時代の教科書に書かれている「女中さんあり」の裕福な家庭のライフスタイルの継承だったとは。
家電が発達したとはいえ、理想のライフスタイルは明治時代からあんまり変わってないのかも…。
毎日掃除!?!?
そこにまずびっくりしてしまいました。笑
(ちなみに我が家は基本週1。たまに、やりたい人がいたら週2。)
家事って正解がないんですよね。
だからがんばり屋さんのママは、どこまでも探求してどこまでもがんばってしまう。
パパや子どもたちは
「ママに口出しすると怒られるし…」って萎縮しちゃってたり、
「ママは家事が好きだから」って勘違いしちゃってたり、
そもそもママのがんばりには無関心だったり…。
実はママって家庭の中で孤立してる?なんて思ってしまいました。
私もつい最近、夫に「もっと手を抜いてほしい」と言われました。
家ってママにとっても安らげる空間であったほうがいいですよね。
「それ、本当に今やらないとダメ?明日以降でもいいんじゃない?」
って自分に聞いてから、行動したほうがいいのかもしれません。
日本だと、子どもに署名させるっていう文化ないですよね。
保育園・幼稚園・小学校低学年くらいなら、まだ善悪の判断など難しいので、親の署名でも理解できますが、
小学校高学年くらいになると、自分で考えて行動できるはず。
子どもに署名させるという文化が広まったほうがいいと思いました。
ちなみに、筆者の方が「日本の学校との違いに驚いた」とキャンプのリーダーへ言うと、
「エロ本を持ち込みません。夜、異性の部屋に行きません。
なんて、親が理解していてもしょうがないでしょ」と。
当然ですよね…。苦笑
もし何か問題行動を起こしたら、この署名を見せて、
「君が署名したんだから、ちゃんと守りなさい」と指導されるそうです。
このほうが「責任」の概念などもきちんと学べそうですよね。
最後に
Amazonのレビューの中に
「会社人間のお父さん」と「専業主婦のお母さん」両方になろうとする日本女性の皆さんに読んでいただきたい
というコメントがありました。
まさしくそのとおり!
この記事で紹介した以外にも、日本人のやりすぎ家事、海外のデータなどがたくさん紹介されています。
(年末の大掃除は逆に非効率だからやめたほうがいい、毎日屋台で食事をとるような国の皆さんも健康に暮らしている、とか)
家事における手の抜き方を知りたい方にはオススメの一冊でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!