(小説)四道住職、地下歩道の異変を調べる
「石が落ちて来るんですか?」
「そうなのよぉ」
四道住職は、仏像の前で棚村さんの話を聞いていた。最近、近くの地下歩道で妙なことが起きているという。
「人が通ろうとするとね、石つぶてみたいのが落ちて来るんだよ。うわ、崩れる!って慌てて戻るじゃない、何も起きてないのよ」
「老朽化しているのではないですか。あの地下歩道はだいぶ前に作られたもんでしょう?」
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