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占いを絶対に信じない男、占いの館へ行く②

前回

 占い師に言われるまま、両手を開いて上にして、手相がよく見えやすいよう、手のひらをわずかに彼女の方へと向ける。あ、その前にまず、とMは思い出したようにタイマーを取り出して、10分にセットした液晶をこちらに確認してみせる。にこりと笑ってから手に触れる。

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