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「失敗してもいい」という覚悟を持とう。

仏造って魂入れず
 仏像をせっかくつくっても、肝心な魂を入れないとの意。ほとんど完成しながら、もっともたいせつなことが抜け落ちていることのたとえ。

「あなたにとって、子育てのゴールはなんですか?」



いま、日本で子供を持つ家庭はすでに
「マイノリティー(少数派)」になりつつあります。

一人っ子が増えて、
LINEで周りの様子を探りながら、
我が子にとって、何が最善か、
を考えるプロジェクトに変化しています。

子どもひとり、ひとりに
大人の目があちこちから届くようになった今、

育てる保護者は子育てをする際に、
「失敗させながら育てる」
のではなく
「失敗しないように育てる」
ことを重視するようになってきました。


ところで「失敗」って、なんでしょうね。

結構多くの人が
「失敗して大きくなるのよ」
「子供だから失敗していいのよ」
とおっしゃるのですが・・・


何か目の前でトラブルが起きると、
「それはダメよ!」
「やめなさい!」
「ちがうでしょ!」
と、すぐに子どもを叱る人も同様に多く見かけます。

これは、失敗が起こりやすい場面が、
日常生活の中に、最も多いことをあまり意識されていない
方によく見られる傾向です。


目の前に広がる状況が起こった理由を
本人たちにしっかりと聞かずに、
考える隙を与えないほどに。


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お友達に何かうまく言えなかったこと、
先生の考えに納得いかなかったこと、
なんだか虫の居所が悪かった時のこと、

そんなときほど、失敗を許さない場面を
たくさん見かけます。

「おにいちゃんなんだから!」

「口で言いなさい!手は出しちゃダメ!」

何をされても「いいよ、どうぞ」と
いつもニコニコ、でいられるほど、
彼らは安全・安心の中には生きていないのです。

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私たちは思ったよりも沸点が低くなっている


思い通りにならない。
相手に嫌な思いをさせられる。
うまく立ち回れない。

こんな話、
大人になっても、人との関係性で悩むのは
よくあることですよね。

ならば、小さな子供になればなるほど、
できなくて当たり前なはずなのに、
なぜ、叱ったり、イライラがつのるのでしょう?

「一度失敗したら、今、すぐここから直して、ずーっとできるようになる」
には練習が必要なのに・・・

失敗しながら、反省し、次はよくしようとする、誰もが通る道。
お互い様が聞こえなくなった、昨今。

あなたの子育てのゴールは一体、なんでしょうか。


子育てにゴールがあるなら、魂をいれよう。



子育てにお金のかかる日本。
「子育て損」なんて言葉がうまれる日本。

2050年にもなれば日本の人口は9515万人となり、
4人に一人は高齢者となります。

超高齢社会を迎える日本。

今、日本に生まれている子どもたちは、
あと20年もすれば、国を支えていく重要な人財になっていきます。

その子どもたちに、早く教えるべきことは

「失敗しない力」よりも

「失敗しても乗り越えていく力」なのだと思います。

それをするには、
命が危なくないこと、心が危なくないことを前提に

「失敗の経験」を数多く積むことです。

できないことにイライラするのではなく

まず最初に
「いつかはできるようになる。
 今は、できない理由を問いただすより、
 できなかった心を先に共感する」
大人の余裕を見せてください。

=「失敗してもいいんだよ」と落ち着いた言葉で
言える覚悟が必要です。


勉強や、習い事、
スポーツなど「できた・できない」に関係する場合よりも、
日常生活の中で
ふとした感情の機微を逃さないことです。

大人が望むいい子を今、目の前で育てても、
彼らが大人になった時に一人で乗り越えられる力を
つける時間を経験していなければ、ポキっと折れてしまいます。

子ども時代に、まず大切にすべきは「内側」です。
仏造って魂入れず、ではあまりにももったいないのです。


2050年にも意思ある夢が語れる日々へ


いろいろな施策を考えている日本です。
こども庁もその一つであるのでしょう。


しあわせな日々を送れるためには、
どのようにその日々を作っていけばいいかを
考えだせる人財が必要です。

そのような国民を育成できる仕組みが必要です。
そのため、生きる教育を実践しなければなりません。

日本は、子供の貧困が世界第3位であることを
大人全てが認識する必要があります。

子供たちの中に、
貧困と戦っている率が年々増加していきます。

自分は大丈夫、
自分の子供は大丈夫、
では、共生・連帯を重視する国際社会では通用しません。
ともに、みんなでよくなっていく姿勢が
これからの子供達の世界には必要です。

なぜなら「マイノリティー」だからです。
仲間が必要なのです。


2050年には、
自分の子どもの周りが大丈夫かどうかは、
何にも保証がないのですから。

だからこそ、
人との関係で、
今のうちにたくさん失敗をし、
たくさんお友達とぶつかり、
立ち直り方や、折れない心を作ることが大切なのです。

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2050年まで、あとわずか19年です。
失敗できる時間はあまり残されていないようですよ


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