日本からフランスへ、ドイツ経由で出国した時のレポート(2021年6月末)
[本記事は2021年6月末時点のレポートになります。新型コロナウイルスワクチン接種が進む中で、各国の対応は変化する可能性がありますのでご注意下さい]
ボンジュール。hrshownです。
私は2021年6月末に日本の羽田空港から、ドイツのフランクフルト国際空港を経由して、フランスのマルセイユ空港へ到着した訳ですが…。
昨今の新型コロナウイルスの蔓延防止対策として、入国時には様々な書類の提出が義務づけられていました。
ワクチン接種が進んでいる中で、各国の出入国対応は刻一刻と変化していきますが、一つの参考になればと思い、本記事を作成します。
『注意』
・出国時には必ず、各国の大使館や航空会社のガイドラインを確認下さい。
・2回目のワクチン接種から14日以上が経過している方は、PCR検査が不要な場合がありますので、ご確認下さい。
日本を出国する時に求められたもの(2021年6月末)
日本の羽田空港を出国する際には、以下の書類を確認されました。
確認されたもの
・有効なVISAと渡航目的(航空会社の職員さんに確認されました)
・搭乗72時間以内のPCR検査結果表(英文)
PCR検査結果については、フランス入国時、並びにドイツ経由時に「医師の承認を得た、英文でのPCR検査結果(72時間以内)」が求められていました。従って、日本出国時にもそれをそのまま使うことが出来ます。
なお、利用した航空会社はANAです。
フライト中に、CAさんに「ドイツ入国時の注意事項」が書かれた紙を渡されます。私の場合、トランジットでの利用ということを説明したので多くは語られませんでしたが、ドイツ入国時には専用アプリをスマホにインストールする、自主隔離を求められる等の制約があった模様です。
なお、トランジット目的での空港利用に関しては、その限りではありません。代わりに72時間以内のPCR検査結果を提出する事が求められます。
余談(ANAの対応)
・国際線のラウンジは、スイートラウンジをのぞき閉鎖されていました。
・従って、全ての乗客はスイートラウンジを使うことが出来ました。
・ただし、ラウンジ内ではアルコール類の提供はありませんでした。
・しかし畿内でのアルコール提供はありました!(Premium economy)
・お客さんが全然いなかったからかも知れません。悪しからず。
ドイツでのトランジット時
フランクフルト空港に到着すると、トランジット専用のルートに従って手荷物検査場へ通されますが…検査場に入る前に入国審査のようなゲートがあります。
聞かれた事
・最終到着地は何処か(フランスのマルセイユ空港まで、と答えました)
・パスポートを見せなさい
・PCR検査結果を提出しろ(返してくれるので大丈夫です)
いかにも厳しいドイツ人、という感じの審査官だったのでドキドキしましたが、めちゃくちゃ無愛想な事以外は問題なく通過できました。
なお、その後で手荷物検査があります。恐らく日本より厳しめにみられると思いますのでご注意下さい。電子機器類(スマホ、タブレット、携帯電話、その他Kindle等の電子リーダーやその他のガジェット)をうっかり入れっぱなしにしておくと「全部出してね」と言われるので、色々と手荷物に電子機器類を入れている人は取り出しやすいようにしておくのが良さそうです。
フランクフルト空港のラウンジ利用については、下記の通りでした。
・ラウンジの利用はOKだが、ラウンジ内での飲食は原則禁止
フランクフルト空港からマルセイユ空港行きの便へ乗り込む時(ルフトハンザ利用)
ゲート前で待機していると、名前を呼び出されます。日本人の名前で読みづらいのか、私の時には「えっ、誰?」みたいな名前の呼び出しをされましたのでうっかりしていると聞き逃すこともあります。
フランス入国に際しては以下の書類を提出すること、となっております。
(1) SWORN UNDERTAKING TO COMPLY WITH RULES FOR ENTRY
INTO METROPOLITAN FRENCH TERRITORY
(FROM GREEN LIST COUNTRIES)
(2) CERTIFICATE OF TRAVEL TO METROPOLITAN FRANCE FROM A COUNTRY OUTSIDE THE EUROPEAN AREA*
FOR THIRD COUNTRY CITIZENS (INCLUDING BRITISH CITIZENS)
(1)は宣誓書と呼ばれるもので、コロナウイルスの典型的症状(寒気、咳、熱などの症状)がない事を宣誓するものです。
(2)はNon-EU国から渡航してきた人間が、何を目的にフランスへ入国するのかを証明するものです。こちらはただ渡航目的に近い選択肢にチェックを入れて署名するだけですので、大きな問題はありません。
※ITER職員として赴任される方へ
(1)の宣誓書において
・フランス入国に際しては基本的に「14日間の自主隔離」が求められますがITER職員には適用されません。
・ただし本書類の提出を求められますので、用意しておく必要がありました。
ただし、上記二つの書類を出したのは「ここだけ」でした。
実際のフランス入国時には「何も聞かれないままHave a nice day」でしたので、担当者がどう判断するか、という比重が大きそうです。
マルセイユ空港へ向かう機内にて
用紙が配られ、以下の項目について記載を求められました。
・氏名
・パスポートナンバー
・国籍
・渡航目的について選択
・滞在先の住所
CAさんにあとで回収されますので、筆記用具を用意しておく事をお勧めします。
マルセイユ空港到着〜フランス入国時
荷物を受け取る前に、マルセイユ空港でフランス入国審査があります。以下のことを聞かれました。
・パスポートを見せて
・目的は?(私の場合、ITER職員として来ましたと言いました)
本来、フランス大使館やルフトハンザのウェブサイト、並びにANAのウェブサイト等にある通り、ここで上述した「宣誓書」や「PCR検査結果」を提出する必要があると思うのですが…。
特に何も聞かれないまま「OK!Have a nice day!」で終了しました。
まあ、余計なことを聞かれないならそれでいいや、とスルーしましたが…。担当者によってその辺りはフレキシブルな模様ですので、書類の準備はなさってください。
最後に〜フランス入国後の様子〜
私が滞在しているところは、南フランスの中でも田舎の街「マノスク」という場所です。それゆえ、パリなどの大都市とは異なる可能性があります。
一応、フランス政府の緩和方針もあり、道を歩く際にはマスクの着用が必要ない状況です。
ただしお店などに入店する際にはマスク着用が義務付けられています。
ですが皆さん、カフェやレストランでノーマスク対面でぺちゃくちゃおしゃべりしているので、日本からきた当初は戸惑いがありました。今でも何なら戸惑いがあります…。
フランスでのデルタ株に対する脅威は認識されていて、政府は引き続き注意するように呼びかけています。
しかしながら、やはり人々の中では7月・8月のバカンスシーズンも相まって、緩和ムードに拍車がかかっている様子です。
再度の注意
以上、本情報は2021年6月末時点でのものになります。
これからフランスへドイツ経由で渡航しようとしている方や、あるいは他の国へ出国しようとされる方については、本記事は参考程度にとどめ、あくまでも全体の流れを把握するために使って頂ければと思います。
必ずオフィシャルな最新情報を確認下さいますようお願いします。
刻一刻と状況が変わるので非常に面倒なのは分かりますが。