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応用情報 その1
こんばんは。
今日も更新していきます。
平成23年特別 問19
問 OSのスケジューリング方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
❌ア.処理時間順方式では,既に消費したCPU時間の長いジョブに高い優先度を与える。
処理時間順方式は、処理時間の短いジョブに対して高い優先度を与え、最初に実行する方式です。
❌イ.到着順方式では,ラウンドロビン方式に比べて特に処理時間の短いジョブの応答時間が短くなる。
ラウンドロビン方式では、実効可能待ち行列に並んだジョブに対して順番に一定時間のCPU使用権を与えていきます。このため処理時間の短いジョブは、先に実行可能待ち行列に並んでいたジョブよりも早く終了する可能性があります。一方、到着順方式では、実効可能待ち行列の最後でほかのジョブの終了を待ってから実行をします。
つまり到着順方式では、ラウンドロビン方式に比べて特に処理時間の短いジョブの応答時間が長くなります。
ウ.優先度順方式では,一部のジョブの応答時間が極端に長くなることがある。
◯正しい。優先度の低いジョブにはCPU使用権が与えられにくく、なかなか実行できないという状態が発生します。
❌エ.ラウンドロビン方式では,ジョブに割り当てるCPU時間(タイムクウォンタム)を短くするほど,到着順方式に近づく。
ラウンドロビン方式は、実効可能状態になった順番(到着順)で、ジョブに一定時間のCPU使用権を割り当てていきます。つまりタイムクウォンタムを長くするほど到着順方式に近づいていき、タイムクウォンタムを無限に長くすれば到着順方式と全く同じになります。
平成25年秋期 問39
問:ディジタル署名において,発信者がメッセージのハッシュ値からディジタル署名を生成するのに使う鍵はどれか。
答.発信者の秘密鍵
ディジタル署名の手順は、
送信者は、平文をハッシュ関数で圧縮したメッセージダイジェストを送信者の秘密鍵で暗号化し、平文と一緒に送信します。
受信者は、受信したメッセージダイジェストを送信者の公開鍵で復号し、受信した平文をハッシュ関数で圧縮したものと比較します。
一つの平文からハッシュ関数によって生成されるメッセージダイジェストは常に同じになるため、送信者から送られてきたメッセージダイジェストと、受信側でハッシュ化したメッセージダイジェストが同じなら、通信内容が改ざんされていないことが証明されます。
したがって発信者がメッセージのハッシュ値をディジタル署名に変換するのに使う鍵は「発信者の秘密鍵」が適切です。
平成25年春期 問47
問.エラー埋込み法による残存エラーの予測において,テストが十分に進んでいると仮定する。このとき,当初の埋込みエラー数は48個である。テスト期間中に発見されたエラーの内訳は,埋込みエラー数が36個,真のエラーが42個である。このとき,残存する真のエラー数は何個と推定されるか。
答.埋め込みエラーと真のエラーの検出率は同じと考えられます。埋め込みエラーは48個中36個検出できているので、真のエラーの総数をN個とすると、
36/48=42/N
36N/48=42
36N=42×48
N=56
真のエラーの総数は56個とわかります。現在は56個中42個が検出済みなので残存エラー数は14個と推定できます。
平成29年春期 問77
問。損益分岐点の特性を説明したものはどれか。
❌ア.固定費が変わらないとき,変動費率が低くなると損益分岐点は高くなる。
❌イ.固定費が変わらないとき,変動費率の変化と損益分岐点の変化は正比例する。
◯ウ.損益分岐点での売上高は,固定費と変動費の和に等しい。
❌エ.変動費率が変わらないとき,固定費が小さくなると損益分岐点は高くなる。
今日も勉強しました。頭に残るようにがんばります。
ありがとうございました。