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祖母姫、ロンドンへ行く!を読んでおばあちゃんを想う

「祖母姫、ロンドンへ行く!」をようやく読んだ。丁寧に読みたくてasoのブックカバーまで買ったが、1日で読み終わってしまった。
この本は著者である椹野道流さんが、「祖母姫」ことおばあちゃんとのロンドン2人旅を記録したものである。
認知症も進んでいる80代のおばあちゃんとの旅行。同世代の友達との旅行より、気にかけないといけないことが何倍もありそうだ。でも、誇り高く生きる祖母姫に振り回されている椹野さんが、椹野さんと祖母姫のやりとりが、全てが愛おしくて私も自分のおばあちゃんとこんな旅行をしてみたいなと思った。


私のおばあちゃんはご存命で、御歳90歳だ。私のおばあちゃんも祖母姫と似ており、毎日化粧はするし、足が悪いのに絶対に杖は使わない。虫が出て私たちが「きゃー!」と言っていると、何が怖いねんと一瞥して足で踏み潰すし、私たちが選んだプレゼントもお気に召さなければ使わない。「自分」というものをしっかり持ち、自分に自信があるおばあちゃんは小さい時から私の憧れだ。もう足が悪くなってしまったので旅行に行くのは難しいと思うが、美味しいものを一緒に食べに行くくらいはできるかな。今度鰻を食べに連れてってあげよう。おばあちゃんが生きている間にこの本を読めて本当に良かった。


この本を読んで、私が最近読んでいる漫画「ホテルメッツァペウラへようこそ」を思い出した。大変なこともたくさんあるだろうけど、ホテルマンって人の思い出に携わることができる素晴らしい仕事なんだな。

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