【パイオニア&エクスプローラー】黒単ゾンビ⑧《闇の救済》
除去も展開も同時にこなすまさにゾンビデッキの救世主
ゾンビに関係する2つの効果をもつソーサリー。
やや効果のテキストが分かりづらいが、
(X)(X):支払ったマナの数のゾンビトークンを生成する
(黒):対象のクリーチャーにゾンビの数だけマイナス修正を与える
という2つの効果に分けて考えることができる。
・X=0で唱えた場合
1マナの単体除去として扱えるが、こちらに何体かゾンビがいることが条件となるため、1~2ターン目に使うことは難しいかも。
それでも1体いればマナクリーチャーやシステムクリーチャーは除去できる。こちらがテンポよく展開できていれば終盤でも心強い呪文となるだろう。マイナス修整なので破壊不能も突破できる点は高評価。
・X=1で唱えた場合
ゾンビトークンを1体生成+マイナス修正。さながらETBがついた《スケイズ・ゾンビ》のように運用できる。(ちなみにゾンビ生成⇒修整という順番で処理されるので最低でも-1/-1は保証されている。)
《腐敗した再会》《ラゾテプの肉裂き》などを駆使してゾンビの頭数を稼いでおくとより効果的。
3マナでゾンビ1体というマナ効率の悪さが若干ネックだけど、序盤であれば高確率で除去できるので3ターン目の動きとしては悪くない。タフネス3~4辺りであれば十分に射程圏内。《滅びし者の勇者》とのシナジーも◎だ。
・X=2で唱えた場合
《ギサの召集》+《見栄え損ない》+α。
この辺りが実用的な範囲で最大値となる。(構築にもよるが)
5マナでゾンビトークン2体+マイナス修整なのでマナ効率もそこそこ。
大抵の場合ここまでに何体かゾンビが並んでいるはずなので、トークンと合わせてほとんどのクリーチャーが除去できるハズ。つまり実質的に1:3交換となり得るポテンシャルを秘めている。反面、大振りな動きになるので適当に唱えて隙だらけにならないよう注意しよう。今唱えても良いか、ヨシ!(安全確認)(言ってるだけでほとんど確認してない)(フラグ)
・X=3で唱えた場合
アンタップインになった代わりマナが重くなった《床下から》。
コントロールデッキ相手など、長期戦にもつれこむとここまでマナが伸びることもあるかもしれない。ゾンビ3体はかなり魅力的だが7マナの呪文としては少々効果が頼りない。まあマナフラッド受けとしては上出来か。全体除去を打たれた後に態勢を整えるまでのつなぎとしても使える。コントロールデッキ相手にはクリーチャー除去としては使いづらいが、クリーチャーは対象に取らなくてもよいので単純にゾンビを出す効果を持つソーサリーと割り切って使おう。
小技・テクニック
プレイヤー、クリーチャーそれぞれ最大1体を対象とするので、呪禁等でどちらかが対象不適正になっても片方が適正ならばそちらは処理される。
ミラーマッチで相手の方がゾンビを多くコントロールしている場合は、プレイヤーの対象を対戦相手にすることで「そのプレイヤーがコントロールしているゾンビの数だけ-1/-1修整」を利用することができる。このときX=0にしておけばゾンビトークンを渡さずに済む。非ゾンビデッキで何らかの事情(《義賊》など)によりこれを唱えることになった場合にも使えるぞ!
効果解決時に修正値を決定するので、効果処理前にゾンビが増減すると修正値も変化する。すなわち、インスタントタイミングでゾンビを出す(除去する)手段があればスタックして修正値を増減させられる。
小技でも何でもないが、《思考囲い》などでピーピングされた場合、テキストがややこし過ぎるので見逃される可能性が高い。
何故このカードを採用するのか
一言でいえば「ゾンビに関係するカードだから」。
まず単体除去としての性能で言えば《致命的な一押し》や《喉首狙い》の方が圧倒的に使いやすい。ついでに言えばこちらはソーサリーなのに対しあちらはインスタント。この点でも劣っている。
ゾンビを展開できる呪文としても2マナ毎にトークンが1体増えるだけなので《歩く死骸》を唱えているのと大差なかったりする。それこそ《ギサの召集》や《床下から》を使ったほうが効率もよく、安定性もある。
しかしこの2つの効果が1つの呪文として成立しているのが《闇の救済》の強みなのだ。分割カードや融合カードに近いイメージをしてもらえると分かりやすいかも。
それぞれ別々のカードを採用する必要がないのでデッキ構築のスペース効率に優れるところがいいね。これはゾンビデッキだからこそ出来る芸当。
もちろんその上で他の除去や展開手段を用いても問題なし。多少の私情は入っているが、それなりの理由はあるのだ。
まとめ
ゾンビデッキ専用除去
ゾンビトークン生成呪文
2つの効果が1つの呪文に!
それでは良いゾンビライフを!
次回は《思考囲い》の予定です。
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