色IDによるイベントアイテムの獲得差について
2024年8月にドロップ優先度が変わり、イベントアイテムはレア判定の後に行われるようになりました。
つまり、レアドロップ率が高い敵はその分イベントアイテムが出にくくなったことになります。
では、どのくらい出にくくなるのか調べてみました。
計算方法
①敵のレア率(DAR×RDR)をランク分けする。
後の計算を簡潔に行うため、敵のレア率を五段階に分け、疑似的なレア率に変換します。
・A:1/260より上→1/200
・B:1/260~1/700未満→1/500
・C:1/700~1/1200未満→1/1,000
・D:1/1200~1/9000未満→1/3,000
・E:1/9000以下→1/10,000
②クエスト内の敵がどのランクにいるか分ける。
③各ランクの敵のイベントアイテム率入手率を求める。
③A=(イベントアイテムドロップ率×(1-レア率))^②A
(B以降同じ)
④③の余事象からクエスト全体のイベントアイテム入手率を求める。
④=1ー(1ー③A×)×(1-③B)×…
敵のレア率は色IDによって異なるため、それぞれのイベントアイテム入手率は微妙にばらつきが出ます。
計算例①:CF1
クリスマス限定クエストのCF1でプレゼントが入手できる確率を求めてみました。
・プレゼントのドロップ率は1/2,250と仮定
・ドロップブーストはかかっていない
・レアエネミーや敵の分裂を考慮しない
色IDは青、紫、橙、黄の4つです。
①ランク分け
以下の通りに分類されました。
②各ランクのイベントアイテム入手率を計算
各ランクにおいて、プレゼントが少なくとも1つ入手できる確率を算出
③クエスト全体のイベントアイテム入手率を求める
余事象を求める要領でクエスト全体のプレゼント入手率を算出
〇結果
青、紫、橙、黄の比較では青が一番入手率が低く、黄が入手率が高くなり、その差は0.04%。倍率で見ると約0.15%(1/680)の差があります。
RDRの差と言えど1/100以下のスケールなので数の多いCF1でも差はこのくらいということになります。
ちなみに、RDRによる抽選を無視した場合のCF1のイベントアイテム入手率は26.12%となっており、僅かにその影響が出ていると言えます。
この差をどう見るかはプレゼントにどれだけ関心があるかによると思います。少しでもプレゼントを入手したいか、それとも指定の色でレアをとりつつ回したいかはアナタ次第。
計算例②:PW1
PW1でハロウィンクッキーが入手できる確率を求めてみました。
・クッキーのドロップ率は1/1,500と仮定
・ドロップブーストはかかっていない
・レアエネミーや敵の分裂を考慮しない
色IDは空・桃・白の3つです。
①ランク分け
②各ランクのイベントアイテム入手率を計算
③クエスト全体のイベントアイテム入手率を求める
〇解説
白と空はレア率の高い敵が多く、ほぼ同じの入手率となっています。
桃はピンカルカードやアマガサ、ラムダージャンなど入手率の低いレアアイテムが多く、それらが出現数の多い敵に集中しているため白よりもおよそ0.06%、(倍率では0.25%)入手しやすくなっています。
ちなみに、RDRを考慮しない場合の1周あたりのクッキー入手率は21.40%となります。
クッキーの相場は4PDとなっており、それが0.25%の入手率とつりあうかはクッキーがどれだけ欲しいかによります。クッキーはレア狙い以外にもレベル上げや金策に優れるので用途は広く、4PD以上の価値に化ける可能性があります。
一方、白では有用度の高いDoBが入手可能であり、クッキーよりも価値の高いものが引ければペイできてしまうので個人的には白でも桃でもそれほど変わらない印象。
まとめ
RDRの低い敵が多いほどイベントアイテムの入手率はほんのすこし上がる。
イベントアイテム単体の入手率が高いほど差は出やすい。
色IDやアイテムにもよるが、多い場合で0.05%(倍率だと0.2%)程度。
フルパだとその4倍が寄与するので、実際はそれ以上の効果が見込める。
数字だけで見ると劇的な効果はなく、おまじない程度の効果のように見える。
本命のレアを諦めてまでイベントアイテムを狙いに行くのは本末転倒であり、レア入手率が高い敵が多くてもそれが有用ならばそちらを狙った方が得策。
ただ、どうしてもプレゼント景品のアタリが欲しい!とか、カナバインから微妙な準レアを何度も見たくない!という場合に選択するのはアリかもしれない。
その場合、大穴狙いとなるためレアそのものが出にくく、狙いの敵からイベント限定アイテムが出てしまう可能性もあるので一長一短ともいえる。
ちなみに、各イベントアイテムの価値は以下の通り。
・イベントエッグ:0.5PD
・金バッジ:1PD
・クッキー:4PD
・プレゼント:5PD
追記:レアが出現しない確率はどのくらい違う?
最初にも書いた通り、イベントアイテムはレアアイテムを外した場合に発生します。言い換えれば、レア判定をすり抜けることはイベントアイテム獲得の挑戦権を得ることに等しいわけです。
上で解説したイベントアイテム入手率はドロップ率そのものが小さく、それが計算に入っているため結果的に大差ないように見えているのかもしれません。
では、レアアイテムの判定を外す確率は色IDによってどれくらい違うのか先程のモデルを使って調べてみました。
①1回のクエストで1度もレアアイテムを入手できない確率
②レアアイテム獲得期待値を求めます。
①はいわゆるボウズだった場合で、獲得率からの余事象から算出します。
②はA~Eにランク分けした数からランク分けした時に定義したドロップ率で割った値の合計を求めます。
(計算過程は割愛し、結果のみを紹介)
〇CF1
①1回のクエストで1度もレアアイテムを入手できない確率
青:12.5% 紫:19.0% 橙:17.6% 黄:40.2%
②レアアイテム獲得期待値
青:2.07 紫:1.66 橙:1.73 黄:0.91
〇PW1
①1回のクエストで1度もレアアイテムを入手できない確率
空:74.2% 桃:29.9% 白:76.7%
②レアアイテム獲得期待値
空:1.35 桃:0.35 白:1.45
〇解説
どちらもイベントアイテムがわずかに出やすいとされた色でボウズは発生しやすくなっています。
CF1では黄は他の色よりも2~3倍ボウズになりやすく、その分プレゼント入手の判定が発生しやすいことを指しています。
期待値で見ても2倍くらいの差が出ており、黄のプレゼント狙いは有用かもしれません。
PW1でも同様の傾向が見られます。
桃は他の2色よりも2.5倍程度ボウズになりやすいです。
期待値では3~4倍の差が出ており、桃でクッキーを狙う動きはそれなりに効果があるのかもしれません。
〇注意
レアが出ないということはレア狙いとしては好ましい結果とは言えません。
イベントアイテムの入手率1/1000以下となっており、出たらラッキー程度の心持ちで行くと良いでしょう。イベントアイテム獲得の挑戦権が少し増えるだけで、確実に出る保証はないので注意。
実際はコモンアイテムやメセタ、何も落とさないのが基本となります。