また想いを馳せなければならないジェンヌが出てきてしまった〜帆純まひろに想いを馳せる〜
どうしてこうも12月は花担に試練を与えるのだろうか…
先日次作花組公演、アルカンシェルにて退団する方が発表されました。
その中には私が大好きな帆純まひろさんがいました。今回はそんなほってぃこと、帆純まひろさんに想いを馳せたいと思います。
銀ちゃんでの橘
ほってぃを認識したのは銀ちゃんの恋の時だったかと思います。当時ヅカオタペーペー(今もだが)であった私は、友人が当ててくれた銀ちゃんの恋をマイティー目当てで観に行きました。
幕間中になんだかやたらとほってぃほってぃ言っている声が聞こえるなーと思う私。
近くにファンの方がいたのかもしれませんが、なんだかほってぃの名前をよく聞いた気がしました。確認すると橘を演じている方だとわかり、2幕では注目してみることに。
え??とても美しいぞ…
ここですっかり恋に落ちたような感覚に陥るのでした。
見るたびに恋に落ちる男役
こちらは個人的に私がほってぃにつけたいキャッチコピーです。
端正なお顔立ちはもちろんのこと、バトントワリングの経験を活かした美しくしなやかなダンス、本人のノーブルさが現れる歌声と演技…しかも毎回ご本人の最高を更新されるので、本当に恋に落ちてしまいますね。罪だね??
銀ちゃんからほってぃにも注目し始めた私は、ますますその美しさにハマっていきます。
残念ながら私が行く予定であった元禄バロックロック/The Fascinationは全て中止になってしまったので、次にしっかり観たのはTOP HATのベディーニになります。
ベディーニはかなりインパクトのある役ですが、彼女にとっても挑戦的な役だったでしょうし、何より面白かった!!笑いをさらってた印象があります。
過去には愛月ひかるさんがやられた役ですので、これを機に躍進してくれると良いなーと思っていました。
もちろん皆でタップをしているときは「あのベディーニ??」となってしまうほど優雅で美しかったのを覚えています。バトンの経験があられるからステッキさばきの美しいこと…またここで恋に落ちてました。
殉情での佐助
しばらく時は経ち、彼女がバウ主演をワークショップ形式ですることになりました。
聞いた時は本当に嬉しかったです。しかも演目は殉情。個人的に谷崎潤一郎が好きなのもあり這ってでも観に行きたい、ということでなんとかチケットを確保しました。それほどにはほってぃの沼にハマっていたのです。
彼女の凛とした顔立ちが、あのなんともいないマゾヒストを詰めたような谷崎ワールドが宝塚に集約された殉情にハマるだろうな〜と思いました。
いざ観劇すると見事にハマっていたように思えます。美しいお顔立ちがアンダーグラウンドな雰囲気にピッタリでしたね。全体的に辛気臭い感じも彼女が持つ優しいお声と合っていて、さらに谷崎ワールドが可視化された気がしました。
へぇ、へぇといううだつの上がらない返事、と、思いきや嬉しそうな返事、と春琴にどんどん陶酔しているところがまた良かった。最後のシーンの表情も白目を剥いて熱演されていて、「これが彼らにとっての幸せ…なのか??」と思わせるバッドなのかハッピーなのかわからない、心をかき乱される感じ。これこそが殉情、春琴抄の持ち味だと思うので、ほってぃとことのちゃんの佐助と春琴は個人的に原作の解釈に近かったと思います。
とりあえず観劇後には
もっとほってぃに辛気臭い役やってほしい〜〜
という感情が止まりませんでした。
辛気臭日本文学×帆純まひろ、最高だと思うんだ…
男役10年の進退
10年という節目を迎えたほってぃ。
私の中では3つほど彼女の進退について予想がありました。それは以下のものです。
1.スター路線としての活躍
これは正直願望に近いです。しかし、ワークショップとはいえバウ主演を務めた功績は、単独バウの布石にもギリギリなりえるか…?という希望でもありました。
2.組み替え
あかさんが星組から戻ってきたこと、ゆりさんの副組長就任もあり、新公主演経験者の渋滞が起きている花組。ほってぃやはなこちゃんあたりは組み替えの対象になっても全然おかしくないなとは思っていました。組み替えをしたことにより頭角を現わにした方もいらっしゃるので、彼女にとって栄転なら組み替えでもいいな、とは思っていました。
3.退団
各組中堅どころの退団者は相次いでいたため、脳裏にこの2文字がよぎらないといえば嘘になりました。
しかし、私の中にはとある考えがありました。それは、花組全ツ公演の激情でエスカミリオを演れば退団に王手かな、というものです。
最近は別箱公演で良い役がついた方は実は選別だった、というケースが多いです。そのため、美味しい役であるエスカミリオをほってぃが取ったらありえるかもな、と予感していました。
予想は外れ、順当にエスカミリオをあかさんが演じることに。ここで退団は無いかも?と油断してしまいました。
彼女の選んだ道
退団はとても悲しいです。しかし、男役10年という節目を迎えた以上、進退を考えるのは至極当然なことだとも思います。
もっとほってぃの男役を観たかったですし、持ち前の頭の良さで後輩たちを引っ張っている姿を見たかったです。何より、次回作を終えたら舞台上どこを探してもほってぃが見つかる機会がない、という事実が受け入れられません。
私が観始めた頃と花組は次第に形を変えています。時が経つにつれそうなるのは当たり前のことです。
今回のほってぃの決断が、そして退団者の皆様のご決断が英断になることを祈るばかりです。
最後の最後まで、男役帆純まひろを目に、心に焼き付けたいと思います。
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