見出し画像

京都旅行で感じたこと(自問自答ファッションのコンセプトと宿題について)

9月に泊まりがけで京都へ行ってきました。そのときに自問自答ファッションの観点から色々と思ったことがあるので自分へのメモがてらnoteを書いています。


コンセプトは思っている以上に伝わらないと気づいた

遠方に住んでいる友人が京都へ行く予定があるというので、それに合わせて日程を組みました。滞在中の半分は友人と一緒に過ごして、鴨川沿いを延々と歩きながら色々なことを話して、かなり深いことも喋ったものの、全部通じ合うことはないんだなと当たり前ながら感じました。自分が設定したコンセプト(=「自分の中の王国を文章化する小説家」)も然り。自問自答ファッションのことを話すきっかけがなかった(それ以外に話すことが沢山あった)というのもあって、友人がコンセプト云々について気づくはずもなかったわけなのですが、そもそもコミュニケーションって思っている以上に相手に伝わっていないから、「この格好おかしくないかな」と変にセルフコンシャスになる必要は全くこれっぽっちもないんだな!むしろ形から入ってもOK!ぱっと見で分かってもらえるのウェルカム!な精神でいこうと思いました。

コンセプトを微アップデートした

滞在中「小説家」というコンセプトが伝わってなかったということもあるのですが、単なる小説家じゃ嫌かも、という気持ちが芽生えてきました。「⚪︎⚪︎で」「⚪︎⚪︎な」の形容詞をつけたい。なので、少し付け足して、

「自分の中の王国を文章化する、creativeでimaginativeな小説家」

にしていこうと思います。きっとこの付け足しが、私のときめくポイントなので。アウトプットがどんなものであっても、アウトプットできなくても、「書きたい」と思えるかどうかが大事だと思っていて、それは創造性と想像性を求められる部分だと思うんです。思い返せばこれまでの転職の中で書いてきた履歴書の中でも「置かれた環境で工夫する」「新しいやり方を考える」ことが得意です、といったことを書いていた気がします。コンセプトに職業をあげるケースも多いので、実際の仕事で活かせていたことをコンセプトにプラスするのは間違った方向ではないはず。

こんな衝撃を生み出したいと思った

京都では『LOVEファッション』展を見に行きました。

頑張って手のワークを試みたがいかんせん写真のセンスがない

ロエベの赤いバラのヒールがついたパンプスは乙女の夢だったし、コムデギャルソンの『オーランドー』を自己解釈したコレクションは原作を読んでみたくなったし、バレンシアガのVRのコレクションは私が高校生だったら心酔するくらいのかっこよさで、とっても楽しかったです!その中で、一番衝撃的だったのは、松川朋奈さんの絵画でした。

(↑インスタのリンクコピーしたやつちゃんと見えるかな…)肉眼で見ると、えっ写真?と見間違うぐらいのリアルさ。色彩を鮮やかに加工した写真かと思いきやそうではなくて絵なんだと気づいたとき、驚いて二度見しました。絵のテーマとタイトルから単なるキラキラ女子のおしゃれ空間を描いたものではないと分かって、ずがーーーーん!と、ものすごい衝撃が走りました。きっと、多分、おそらく、憶測だけれど、こんなにも緻密で丁寧な描写をしているのは、この衝撃を仕込むための演出なんじゃないか。勝手な思い込みかもしれませんが、その理屈はすごくしっくりきて、きっと私も、こんな衝撃を得たくて、作り出したくて、創作をしているんだと、こんな衝撃を生み出せる小説を書きたいなと思いました。
(言うのは / 書くのは無責任にできるから!とりあえずメモだけ残します!)

光を呼び込みたいと思った

芸能の神社として有名らしい車折神社に行ってきました。アメノウズメノミコトの説明を改めて読んだら、「天照大神が天岩戸を開けこの世が再び光を取り戻したきっかけを作った踊りの神様」と書いてありました。光はあくまで太陽である天照で、アメノウズメノミコトは光を呼び込む役割を果たしたということなんだな、と妙に納得しました。光って絶対的なもので、揺るがない理想だったりを形容するのにふさわしくて、それは自分が心に刻みたい信条にも似ている気がします。自分自身は光になれないから、光を呼び込めるようになりたいなと、そういう創作をしたいなと思いました。数年前から日舞も習い始めているので、踊りで理想の形を皆に諭す(体現できなくとも指し示す)というのはすごく納得する機能でもあり、コンセプトにも生かしていける考え方だと思いました。

「スイさんの王国に迎え入れる次の本は何ですか?」

8月に自問自答ファッション講座を受けた際、他の参加者の方から今後の課題としてあげられたお題のひとつです。とても難しくて何ヶ月もそのままになっていました。自分が好きな作家の新刊やシリーズの続編を挙げるのはちょっと違うんじゃないかと思っていました。「迎え入れる」客人はきっと予期せぬ客人なはずなのです。私はとても傲慢で人間嫌いで新しい価値観を受け入れることが苦手な性質なので、「ランキングに入っているから」「良い書評が出てるから」「おすすめだから」というちょっとやそっとの理由では自分の王国に到底迎え入れることはできないのです。(面倒くさい女ですね)なのでだいぶ時間を要してしまいましたが、京都で予期せず購入してしまった本がありました。

(リンク上手く貼れてるかな…)
『和のふるまい 言葉事典』という本です。辞典なので表現の説明も短く分かりやすく端折らず書いてあって、名作からの抜粋もあるのが素敵。賢くなれそう。イラストもとっても素敵なのです。色数少ないのにこんなに豊富な表現できるのすごい。旅先マジックもあるかもしれませんが、私の王国の客人としてお迎えしました。

おすすめの甘味処

下鴨神社近くにある「茶寮 宝泉」というお店がとっても良い雰囲気で、お菓子もすごくおいしかったです。滞在中2回行きました!おすすめはわらび餅。かつてこんなぷるもちなわらび餅があったであろうかという美味しさです。これから京都行かれる方は機会があったらぜひ立ち寄ってみてください😊(和菓子を販売している店舗の近くに、茶寮専用の建物があるのでお間違えのないよう)

お店の佇まいからして優勝なんだけどやっぱり写真がな
ものすごいぷるぷるなんです!
信じてください!!!

あと蝶矢さんの期間限定のドリンクおいしかったです。梅シロップ作り体験は予約が取れませんでした。

店先にベンチがあったのでそこでいただいた。
冷たい飲み物がおいしい暑い日でした。

また京都行きたい。GUCCI展も見に行きたいな。