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沖縄本島の最南端

気まぐれ沖縄通信 第92号(2025年1月


今回の撮影地は沖縄本島の最南端です。
荒崎は沖縄本島の最南端で、海に向かって左が太平洋、右が東シナ海です。ここから宮古島の東平安名崎を結ぶ線により定義されるそうです。

とても、風光明媚な場所で、個人的には沖縄で一番と思いますが、とても悲しいい歴史の場所でもあります。
沖縄戦末期に、日本軍と住民の追い詰められた場所で、ひめゆり学徒の最後の地です。


ゆえに、沖縄戦跡国定公園とされ、乱開発から守られたこともあって、沖縄本島南部特有の隆起石灰岩の断崖と自然海岸が保全されています。

さらに、平成24年に「喜屋武海岸及び荒崎海岸」として国指定名勝・天然記念物に指定されました。


もちろん、沖縄戦で夥しい艦砲射撃を受けて焼け野原になったはずだから、まったく手付かずの自然とは言えないけど、都市化と観光地化が著しい沖縄本島中南部にあっては例外的な場所なのかもしれません。
追記、摩文仁海岸の断崖は自然状態ではなく艦砲射撃で砕けた状況であるっとの報道を目にしました。ここも同じ状況のように思えます。


やんばるの森も素晴らしいけど、ここの自然海岸も唯一無二の絶景です。
恐らく平和学習の学生さん等以外の一般の観光客は多くないかもと思います。

個人的な感想ですが、ここら一体は沖縄本島中南部で最もdeepな場所の気がします。


具志川グスクの石垣から喜屋武岬方向


撮影場所は具志川グスクと喜屋武岬からです。
具志川グスクは13世紀から14世紀頃に交易拠点だったと考えられており、中国製の陶磁器類が出土しています。
野面積の小規模なグスクですが、三方を海に囲まれた断崖にあり絶景のグスクです。


具志川グスク



具志川グスクの石垣


具志川グスクの石垣2


荒崎海岸は喜屋武岬から撮影できました。

喜屋武岬灯台


喜屋武岬の平和の塔


荒崎海岸


撮影日(令和7年1月14日)は冬とは思えない陽気でした。
今年の沖縄は例年になく寒いのですが、恐らくこの冬一番の陽気でした。


あとがき
予定外の訪問で一眼カメラも所持しておらず、10分ほどの滞在のためスナップ写真程度です。是非、再度、準備を整えて撮影したくなりました。

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