草刈りの苦手な少年
遠い記憶の回想(第4回)
ふと、草刈りの苦手な少年の話を思い出した。
その前に、別件を少し
昔、法事などで親戚のおじさん達の
酒の座での談笑を盗み聞きしていた時
ある、訪問した男が文字をスラスラ書くのを見た、親戚のおじさん
法事の席で、みんなに
「あいつらは、俺たちが草を刈るくらい楽に字を書くよ」
と他のおじさん達に報告していた。
当時の田舎のおじさん達にとっては
草刈りは、呼吸よりも楽ちんで、
完全に無意識でできるのが普通でした。
農家がほとんどの時代には
サラリーマンの事を ”勤め人” と特別視していた頃です。
ここから 本題
親戚に草刈りの苦手な少年がいました。
(今は故人だけど多分大正生まれ?)
不器用な少年は草刈りでよく指を切ってしまう
あきれた親は少年にこう言ったそうだ
「お前に畑人(はるんちゅー)は無理だから勉強して生計をたてろ」
その少年は長じて、一級建築士になり
大阪のゼネコンに就職しました。
ほんとかな、後付けの匂いがするけど・・・