妹が羨ましい

私には2つ年下の妹がいる。
今、中学３年生で春から高校生になる。
少し前に受験が終わり、無事第1志望に合格した。
合格発表の日、妹から合格したと報告のLINEが来た。私は、素直に嬉しかった。朝10時から夜6時まで図書館に篭って勉強していた妹を知っていたから、第1志望に合格して欲しかった。
でも、正直なところ、悔しくて羨ましくて、私には無いものを妹はすべて持っているようにも見えた。実際にはそんなこともないのだけど、妹が4月には高校生になり、新しい環境でJKとして生活を始めることを想像すると、少し、悲しい気持ちにもなった。
妹も、私と同じように学校に通えなかった時期があった。体調を崩していて中学1年生はまったく学校に行っていなかった。でもそこから回復し、不登校からも抜け出した強さは、私にはなかったものだと思う。

私は高校受験で全日制の高校に入り、3ヶ月ほどは楽しく過ごせていたのだが、だんだん学校が怖くなり、行事にも参加できず、結局通信制高校に転校した。病気じゃなければ、私も全日制高校を卒業できていたはずだと、何度も思った。病気になってしまったから、仕方なく通信制高校に転校したけど、私の望んだ高校生活はそんなものじゃなかった。
勉強を頑張ったり、部活を頑張ったり、放課後に友達と遊んだり、一緒にお昼ごはんを食べたり、行事では沢山写真を撮って、笑って過ごせる高校生活を望んでいたのに。
私はそれを現実のものにできなかった。
そして、妹はそういう生活をするんだろうな、と想像すると、心の底から羨ましかった。ずるいとさえ思った。こういうとき、喉から手が出るほど健康が欲しくなる。
妹が必ずしも高校に元気に通えるという保証がないこともわかっているけれど、今、毎日学校に行けていて、塾にも行けていて、志望校にも合格して、充実している様子を見ると、私にはなかったものを見せつけられているようで本当に複雑な気持ちになる。

🫖さんに「妹が羨ましい」と言うと、「素直に羨ましいって伝えな、羨ましいという気持ちは中に押し込めていると嫉妬になる。でも素直に外に出せば賞賛になる。厄介な感情だよ」と言われた。

健康が羨ましい。
健康って素晴らしい。
健康に毎日学校に通えるってすごく幸せなこと。
みんなはそれが当たり前かもしれないけれど、その当たり前はとてもすごいこと。
健康に生きてるってだけで、自分を褒めていいと思う。

本当に大切なものは失ってから気付く、って、本当なのかもなぁと思った。
だからこそ、私は声を大にして言いたい。
健康がすべて。
健康はすべての基盤。
健康に生きるって素晴らしい。
健康に生きるって幸せ。

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