【テラナイト】で《灰流うらら》をケアしながら先行展開する
MDにテラナイト新規が実装されたので初投稿です。
はじめに
先月、 MDにおいてセレクションパック「レコード・オブ・ノーブルスピリッツ」 が発売され、CYAC の「テラナイト」新規が実装されました。
誘発受けが悪いことがよく知られている【テラナイト】ですが、今回は《灰流うらら》をケアした先行展開ルートを紹介します(ターンスキップはしません)。
《灰流うらら》ケアで重要なのは前半部分で、後半は各々が作りたい盤面を目指してください。今回は《灰流うらら》ケアルートを紹介することが主目的なので、混ぜ物はせずに【純テラナイト】的なカードで最終盤面を目指します。具体的には、以下の盤面です。
基本展開
Hand: テラナイト
Mons: アポロウーサ(3),プトレマイオス(アルテア,リュラ,テラナイトX),LINK-2
Ma&T: 創星の因子,星守の騎士団
Ceme: TSカドケウス,デルタテロス,テラナイト,アルタイル,ウヌク,
トレミスM7,Lv.4,ガガガガマジシャン,イゾルデ,Lv.1戦士
上から順に、手札,モンスターゾーン,魔法・罠ゾーン,墓地に存在するカードを示しています。()で記しているのはX素材や《アポロウーサ》の素材数です。
(《TSカドケウス》は《星騎士 セイクリッド・カドケウス》を指します)
この最終盤面が強いのかと聞かれれば、何とも言えません。
なので、この盤面あくまで参考として使っていただければ嬉しいです。
そういった事情もあるので、今回はデッキ構築についてはほぼ触れません。
目次
使用カード
初動のことは気にせず、展開に最低限必要なカードのみを列挙します。
メインデッキ
確定枠
《星因子 デネブ》
《星因子 アルタイル》
《星因子 ウヌク》
《星因子 デネブ》
《星因子 アルテア》
《星因子 リュラ》
《星守の騎士団》
「テラナイト」モンスター
Lv.1 戦士族モンスター
装備魔法ケア枠
《星因子 ベガ》
《天架ける星因子》最終盤面枠
《創星の因子》
確定枠の下3枚は《イゾルデ》でサーチ・リクルートするために必要なカードです。《灰流うらら》受けとして使います。以下で少し説明します。
Lv.1 戦士族モンスターは以下のどちらかになると思います。個人的には安定感のある《キリビ・レディ》が好きです。今回の展開では《リナルド》から作れる最大展開のことは考えていません。
《キリビ・レディ》
自身リリースすることで手札の戦士族モンスターをSSできます。素引きした場合でも場に戦士族モンスターがいれば手札から自身をSSできるため展開ルートに影響しません。また、初動として機能することもあります。《焔聖騎士-リナルド》
SS成功時に装備魔法をサルベージできます。《イゾルデ》②のコストにした《リビング・フォッシル》をサルベージすることで盤面のLv.4モンスターを増やすことができます。強力な盤面に繋げられる可能性があるカードですが、素引きすると《イゾルデ》②ともども腐ります。
一応、装備魔法も以下に列挙しました。展開のことを考えるのであれば《リビング・フォッシル》一択だと思います。それ以外のカードは基本的に盤面を増やせないため、先行展開札になりません。
《リビング・フォッシル》
Lv.4モンスターを効果を無効にして蘇生できます。素引きしても盤面を増やせるので展開ルートには影響しません。捲り・返しの場面では手数にもなります。《月鏡の盾》
装備モンスターを戦闘で無敵にするカード。
《インスペクト・ボーダー》《エルシャドール・ミドラーシュ》《双穹の騎士アストラム》《召命の神弓-アポロウーサ》などを突破できます。《最強の盾》
戦士族モンスターの攻守を合算するカード。下級「テラナイト」に装備すると2500-3000打点とやや心許ないものの、「テラナイト」Xモンスターに装備すればリーサル級の打点になります。《インスペクト・ボーダー》《エルシャドール・ミドラーシュ》等はこちらでも突破可能です。《ラプテノスの超魔剣》
攻撃表示モンスターに対象耐性を、守備表示モンスターに戦闘破壊耐性を付与します。バトルフェイズに追加のNSが可能になるため、手数にもなりえます。《星輝士の因子》
「テラナイト」専用装備魔法です。装備モンスターに完全耐性を付与しますが、自分の場に「テラナイト」以外のモンスターがいると自壊するため、今回の展開では使いどころがありません。
EXデッキ
確定枠(8)
《星騎士 セイクリッド・カドケウス》
《星輝士 デルタテロス》
《星守の騎士 プトレマイオス》
《テラナイト》Xモンスター
《セイクリッド・トレミスM7》
《聖騎士の追想 イゾルデ》
《ガガガガマジシャン》
《召命の神弓-アポロウーサ》ランクアップ枠 (1-2)
《セイクリッド・プレアデス》
《星輝士 セイクリッド・ダイヤ》ケア枠(0-1)
リンク2モンスター
リンク2モンスターは《灰流うらら》ルートと《無限泡影》ルートでは必須になります。基本的に以下のどちらかになると思います。
《I:Pマスカレーナ》
相手ターンに大型リンクモンスターをLSできます。
最終盤面に残ることが前提のカードです。
後述する《灰流うらら》ルートでも、リンク2をもう1枚採用することで、相手ターンに2素材《アポロウーサ》などをLSできます。
自分の場には《プトレマイオス》のランクアップ先や自己蘇生した《アルテア》がいるのでリンク素材には困りませんが、それらカードとの効果の発動順には注意が必要です。
追加のリンクモンスターを採用する必要があるため、EXデッキを圧迫します。後述しますが、EXデッキの自由枠は2枚程度です。《アーティファクト-ダグザ》
デッキから「アーティファクト」モンスターをセットできます。
相手ターンにも効果を発動できるため、最大で2枚までセットできます。
メインデッキに「アーティファクト」を採用する必要がありますが、基本的にはEXデッキ封じの《デスサイズ》1枚と除外封じの《ロンギヌス》数枚を採用すればいいと思います。
《ロンギヌス》は手札誘発でもあり、【ドラゴンリンク】【クシャトリラ】やその他除外テーマの【サンダードラゴン】【ふわんだりぃず】へのメタカードとしても機能します。ただし、相手ターンにしか使用できないので、【テラナイト】にとって致命傷となる「ビーステッド」《D.D.クロウ》《ディメンション・アトラクター》のような手札誘発への対策にはなりません。
セットした「アーティファクト」は適当なタイミングで《創星の因子》や《アルテア》を使って割ることができます。
展開ルート
基本展開
《灰流うらら》をケアしながら展開していきます。
召喚権を消費し、戦士族の「テラナイト」モンスターと適当な Lv.4 モンスターを素材に《TSカドケウス》をX召喚した場面からです。
なお、【テラナイト】の初動については付録として簡単にまとめています。
基本展開(初期盤面)
Hand:
Mons: TSカドケウス(テラナイト,Lv.4)
Ma&T:
Ceme:
基本展開 前半
《TSカドケウス》②発動、《テラナイト》コスト、《リュラ》除外。
《星守の騎士団》サーチ《トレミス》XS
《星守の騎士団》発動。《テラナイト》蘇生
《星守の騎士団》②発動。《デルタテロス》XS
《イゾルデ》LS。LS成功時、
チェーン2=《イゾルデ》①発動。《テラナイト》サーチ
チェーン1=《デルタテロス》③発動。《アルタイル》リクルートSS成功時、《アルタイル》①発動。《デルタテロス》蘇生
《イゾルデ》②発動。《Lv.1戦士》リクルート
基本展開 前半
Hand: テラナイト
Mons: イゾルデ,アルタイル,デルタテロス(),Lv.1戦士
Ma&T: 星守の騎士団
Ceme: Lv.4,テラナイト,TSカドケウス,トレミス
太字で示した部分が《灰流うらら》の発動タイミングです。
まずは、《イゾルデ》②が無効にならなかった場合の基本展開(最大展開)を示します。
基本展開 後半
《アポロウーサ》LS、
素材《イゾルデ》《デルタテロス》《Lv.1 戦士族》《デルタテロス》③発動。《ウヌク》リクルート
SS成功時、《ウヌク》①発動。《アルテア》デッキ→墓地。
《ガガガガマジシャン》XS
《ガガガガマジシャン》①発動。《デルタテロス》蘇生
《アルテア》②発動。《アルテア》蘇生
《LINK-2》LS、素材《デルタテロス》《ガガガガマジシャン》
《デルタテロス》③発動。《リュラ》リクルート
SS成功時、《リュラ》①発動。《創星の因子》サーチ
《プトレマイオス》XS
《創星の因子》セット
エンド時、《プトレマイオス》②発動。
《テラナイトX》EXデッキ→《プトレマイオス》X素材
基本展開
Hand: テラナイト
Mons: アポロウーサ(3),プトレマイオス(アルテア,リュラ,テラナイトX),LINK-2
Ma&T: 創星の因子,星守の騎士団
Ceme: TSカドケウス,デルタテロス,テラナイト,アルタイル,ウヌク,
トレミスM7,Lv.4,ガガガガマジシャン,イゾルデ,Lv.1戦士
以上が基本展開になります。妨害の内容は以下の通りです。
《アポロウーサ》:モンスタ―効果を3無効
《プトレマイオス》:状況に応じてランクアップ
《プレアデス》:1バウンス
《TSダイヤ》:闇属性モンスター効果を1無効(1回)
+無効効果を使うまで墓地落とし禁止&サルベージを除外に変換
《アルテア》:《プトレマイオス》のランクアップに反応して1破壊
《創星の因子》:魔法罠を1~2破壊
《LINK-2》:何かしら
《アルテア》+《プトレマイオス》は効果の特性上、ワンテンポ遅れた妨害になるのが難点です。
《プトレマイオス》のランクアップ先は《プレアデス》になるが多いですが、例えば、墓地落としやサルベージを行う効果にチェーンして《TSダイヤ》にランクアップすることで、それら効果を無力化できます。
《創星の因子》は自分の場の「テラナイト」カードの枚数と同じ枚数の魔法罠を破壊するという癖のあるサイクロンの亜種です。
ターン開始時点の「テラナイト」カードは《星守の騎士団》《プトレマイオス》の2枚なので、相手の初動のフィールド魔法を破壊したいといったケースでは、そのフィールド魔法と自分の《星守の騎士団》を破壊することになります。
《プトレマイオス》を《プレアデス》にランクアップすると場の「テラナイト」カードが減るので注意が必要です。
《LINK-2》は適当なリンク2モンスターです。先に説明した通り、《I:Pマスカレーナ》または《アーティファクト-ダグザ》を想定しています。
《灰流うらら》ルート
《イゾルデ》②を《灰流うらら》で無効にされた場合のルートです。最終盤面からリンク2モンスターがいなくなります。
灰流うらら
《LINK-2》LS、素材《イゾルデ》《デルタテロス》
《デルタテロス》③発動。《ウヌク》リクルート
SS成功時、《ウヌク》①発動。《アルテア》デッキ→墓地。
《ガガガガマジシャン》XS
《ガガガガマジシャン》①発動。《デルタテロス》蘇生
《アルテア》②発動。《アルテア》蘇生
《アポロウーサ》LS、
素材《LINK-2》《ガガガガマジシャン》《デルタテロス》《デルタテロス》③発動。《リュラ》リクルート
SS成功時、《リュラ》①発動。《創星の因子》サーチ
《プトレマイオス》XS
灰流うらら
Hand: テラナイト
Mons: アポロウーサ(3),プトレマイオス(アルテア,リュラ,テラナイトX)
Ma&T: 創星の因子,星守の騎士団
Ceme: TSカドケウス,デルタテロス,アルタイル,ウヌク,テラナイト,
トレミスM7,Lv.4,ガガガガマジシャン,イゾルデ,LINK-2
《LINK-2》に加えて《I:Pマスカレーナ》を採用している場合は以下の盤面を選択することもできます。《アポロウーサ》の代わりに《I:Pマスカレーナ》をLSしただけです。
灰流うらら(マスカレーナ入り)
Hand: テラナイト
Mons: LINK-2,プトレマイオス(アルテア,リュラ,テラナイトX),マスカレーナ
Ma&T: 創星の因子,星守の騎士団
Ceme: TSカドケウス,デルタテロス,アルタイル,ウヌク,テラナイト,
トレミスM7,Lv.4,ガガガガマジシャン,イゾルデ
《無限泡影》ルート
《TSカドケウス》に《無限泡影》を当てられると基本的に止まりますが、《天架ける星因子》を握っていれば完全にリカバリできます。
もちろん《星守の騎士団》でもリカバリできます。その場合は単に《TSカドケウス》②のサーチ先を事前に握っているだけなので展開ルートは基本展開と変わりません。《カドケウス》を握っていた場合も同様ですが、《カドケウス》《天架ける星因子》は《灰流うらら》に対してリカバリが利きません。
ここでは、《天架ける星因子》を使ったリカバリルートについて述べます。
端的に言うと、《天架ける星因子》で既に《ウヌク》をリクルート、《アルテア》を墓地に落としつつ、《デルタテロス》③のリクルート先を基本展開の《アルタイル》→《ウヌク》→《リュラ》から《アルタイル》→《デネブ》→《ベガ》に変えるだけです。
上述の通り《灰流うらら》はリカバリ不可なので、無視して最大展開のみを考えています。
基本展開と盤面から《天架ける星因子》を持った状態でスタートします。
無限泡影(初期盤面)
Hand: 天架ける星因子
Mons: TSカドケウス(テラナイト,Lv.4)
Ma&T:
Ceme:
無限泡影
チェーン1=《TSカドケウス》②発動、
《テラナイト》コスト、《リュラ》除外。《星守の騎士団》サーチ
チェーン2=相手《無限泡影》発動、対象《TSカドケウス》。
チェーン3=《天架ける星因士》発動、対象《TSカドケウス》。
《ウヌク》リクルート、《TSカドケウス》デッキバウンスSS成功時、《ウヌク》②発動。《アルテア》墓地落とし
《星守の騎士団》発動。《テラナイト》蘇生
《TSカドケウス》XS
《TSカドケウス》①発動。
《天架ける星因士》サルベージ《トレミスM7》XS
《星守の騎士団》②発動。《デルタテロス》XS
《アルテア》②発動。《アルテア》蘇生
《イゾルデ》LS
《イゾルデ》LS。LS成功時、
チェーン2=《イゾルデ》①発動。《テラナイト》サーチ
チェーン1=《デルタテロス》③発動。《アルタイル》リクルートSS成功時、《アルタイル》①発動。《デルタテロス》蘇生
《イゾルデ》②発動。《Lv.1 戦士族》リクルート
以下、後半は基本展開と同じなので省略します。
無限泡影
Hand: テラナイト,天架ける星因子
Mons: アポロウーサ(3),プトレマイオス(ベガ,リュラ,テラナイトX),LINK-2
Ma&T: 創星の因子,星守の騎士団
Ceme: アルタイル,ウヌク,アルテア,デルタテロス,TSカドケウス,テラナイト,
トレミスM7,Lv.4,ガガガガマジシャン,イゾルデ,Lv.1戦士
初動に《ベガ》の効果を使用している場合でも、《Lv.1 戦士族》として《キリビ・レディ》や《焔聖騎士-リナルド》+《リビング・フォッシル》を採用していれば、《灰流うらら》ケアルートに合流することができます。
《灰流うらら》ケアをしていない場合
《灰流うらら》ケアしないことで展開不能に陥るパターンを紹介します。
失敗例:基本展開 (1)'
《TSカドケウス》②発動、《シェラタン》除外。
《カドケウス》サーチ《カドケウス》①発動。《カドケウス》SS
《カドケウス》②発動。《星守の騎士団》サーチ
場のレベル4モンスターを増やしながら《星守の騎士団》をサーチすることができる強力な動きです。ターンスキップを目指す場合にはほぼ必ず通るルートになります。しかし、《カドケウス》②に《灰流うらら》や《無限泡影》を当てられると後が続きません。また、《シェラタン》は手札に来ても問題ないものの初動になりません。
失敗例:基本展開 前半 (1)'
Hand:
Mons: TSカドケウス(Lv4),カドケウス
Ma&T:
Ceme: テラナイト
失敗例:基本展開 (4) の続き
《デルタテロス》②発動。《デルタテロス》破壊
《デルタテロス》③発動。《アルタイル》リクルート
SS成功時、《アルタイル》①発動。《デルタテロス》蘇生
《デルタテロス》を自壊させることで、即座にリクルート効果を起動するパターンです。《デルタテロス》③に《灰流うらら》を受けると後が続きません。基本展開では《イゾルデ》①と《デルタテロス》③でチェーンを組むことで確実にリクルートできるようにしています。
また、最終盤面にもよると思いますが《デルタテロス》を自壊させると盤面が1枚損になります。自壊したからと言って③の発動回数を増やせるわけではないことに注意が必要です。
失敗例:基本展開前半 (4) の続き
Hand:
Mons: テラナイト
Ma&T:
Ceme: デルタテロス,TSカドケウス,トレミスM7,Lv.4
おわりに
今回は【テラナイト】における《灰流うらら》をケアを紹介しました。
力尽きました。
今回紹介した最終盤面は妨害がモンスター効果に偏っていますが、【斬鬼】ギミックや【セフィラ】ギミックを取り入れることで、簡単に罠カードの妨害を追加することが可能です。
(【セフィラ】で妨害を追加するには《奇跡の魔導剣士》のMD実装を待つ必要があると思います。)
課題が多いですが、皆さんも《灰流うらら》を克服した【テラナイト】を使ってみてください。
付録:初動の組み合わせ
《幸魂》等+「テラナイト」モンスター
《リュラ》+《リュラ》以外の「テラナイト」モンスター
《カドケウス》+《カドケウス》以外の「セイクリッド」モンスター
《ベガ》+《ベガ》以外の「テラナイト」モンスター
《星守の騎士団》+《デネブ》《ウヌク》
《カドケウス》+
「テラナイト」モンスター or 《カドケウス》or 《幸魂》等《天架ける星因子》+《デネブ》《ウヌク》
《天架ける星因子》+「テラナイト」モンスター
+「テラナイト」モンスター or《カドケウス》《星守の騎士団》+「テラナイト」「セイクリッド」モンスター ×2
太字の初動は《灰流うらら》《無限泡影》の影響を受けません。
細字の初動の内、《天架ける星因子》初動は《灰流うらら》で止まります。
それ以外の細字の初動は《無限泡影》で止まります。斜線の初動は《灰流うらら》《無限泡影》をケアできません。