夢の世界
元々日本の部隊の経験がある上に
フランス語学を身につけた筋肉男
バズライト予備軍ですら
言葉を選びながら私に話す
日本の軍隊にいた時も
訓練場所は煙に巻く
元々lineは信用していない節があり
大切な話は直接話していた
今考えるとその頃から彼はフランスを見ていた
その世界で
「自分は果たしてどこまで通用するのか」
その一択しか頭になかったようだった
世の中では 日本人が何をわざわざ他国の軍人として
入隊して常識がない、目立ちたがり
日本を大切にしていない等、、、
ゲーム脳のお宅が成長したら
あんな常識外れの大人になると
世の中はウクライナの戦争時期の為
非常識な人として世の中に叩かれている状態だった
耳が痛かった・・・
胸が苦しかった・・・
ゲーム脳のお宅が簡単に
侵入し生きていける程
その世界は簡単な世界ではないという事は
十分に理解できる程、私は内部の事を知っていた
勿論本人も十分に理解している
だから毎日語学の勉強をし、体力も落ちぬよう鍛えていた
本人の気持ちは100%は理解し難いけれど
日本のそれ相応の軍隊キャリアも捨てて
ガタイの巨大な外国人に囲まれ生きていく事は
リスクが有りすぎだとイカれ野郎でも理解できた
だから下準備は入念だった
言語すら多人種の集団の中では
スワヒリ語、スペイン語、ロシア語、英語・・・
そして教官や隊長はフランス語
最低でも英語、フランス語
これらが出来なければ
仕事が遅れ任務遂行ができず評価に繋がらない
アジア人がその中で生きるということはそうゆう事だ
実力を見せ
結果を出すしか道がないようだった
「実力主義の軍隊の世界」はどこの国も同じだ
そして 何よりも
「夢の扉」を開けた彼の目に映った光景は
自分が想像しているより遥かに
頭を殴られるほどのショックが
世界の状況を映し出す
光景となって目に映ったのだった