【マイナン入り】うさぎとかめの進撃【SV S21 最終160位 R2011】
はじめに
皆さんこんにちは。久々の投稿です、村雨ルトラと申します。
今回は、DLC"藍の円盤”実装以降目標にしていた、自分が一番好きなポケモンであるマイナン入り構築でのレート2000をついに達成することが出来たので、記念に記事を残したいと思います。というかマイナン入りの構築記事を世に生み出すために頑張ったまである。録画・配信環境は持ち合わせていないので証拠を出せと言われても出せませんが、ここ2か月半ほど私はマイナン入りパーティしか使っておらず、何なら今シーズンはこの並びでしか潜っていないので、TNルトラとマッチングした人は絶対に選出画面にマイナンがいたと思います。
マイナンというポケモン
構築経緯の前に、まずマイナンというポケモンについて語らせて下さい。
ホウエン出身の偽ピカ枠であるこのマイナンというポケモン、非常にお可愛い性能をしています。
60-40-50-75-85-95(合計405)
なんだこの種族値、戦う顔してない。兄弟分のようなプラスルよりも耐久が高く(60-50-85)、後輩のパチリスよりも火力が高い(C75)といった配分。そもそも合計が低すぎる。ライチュウには特防以外完敗してんぞ。デデンネ以降は430以上あるんだから引き上げて欲しい。このような圧倒的数値不足から、某グループ系チャンネルには「藍の円盤の新解禁ポケモン最弱」の烙印を押されています。また公式も"真剣勝負には不向きなポケモン"とみなしているのか、ストーリーでは交流試合という名目で1戦目タロが使用するも四天王戦では未使用。そしてリーグ部部室をファンシーに模様替えするとホワイトボードの下で可愛く出迎えてくれます。完全に愛玩用ポケモンということなんでしょうか。こんな扱いのマイナンをどうにか真剣勝負のランクバトルで使いたいと思い、熱量の波はあれどレギュFのころから考察してきました。
その試行錯誤の中で、自分の中で2つの方針が立ちました。それは、
①マイナンの型の差別化・独自性で妥協をする。
②パーティをマイナンに寄せて型の汎用性・パワーを下げない。
ということです。
というのも、マイナンをライチュウ等としっかりと差別化しようと思うと、すりかえを採用したこだわり型になると思っています。実際にレギュFではこだわり型を中心に使っていました。しかし化け物ひしめくこのパルデア環境では、行動保証を持たないマイナンが不利対面作ったときの負荷がえぐ過ぎるという結論に至りました。レギュF時点でその有様なのでレギュGでは言わずもがなです。パルデアモンスターたちのパワーが高過ぎます。そのためある程度ほかのポケモンの劣化になろうとも、その環境で活躍できるかを優先することにしました。そして当然といえば当然なのですが、マイナンとのシナジーを意識し過ぎると、パーティの厨ポケたちの型が歪み、パワーのない型となってしまうことに気付きました。例えばレギュFで私は、ほっすりやすりかえと相性がいいと考え、羽龍舞カイリューを採用していました。そしてそれは相手にステロを撒かせる前提になるな、と思い持ち物はブーツとなっていました。もちろんブーツカイリューは強力な型ではありますが、単純な押し付けのパワーは鉢巻やダイスと比べて下がってしまっているのです。私が対面構築ばかり使っており、そういった積み系のパーティが不得手であるというのも要因ですが、結果として私は全然勝てず、モチベーションも下がっていきました。そこでマイナンに型を合わせていくのではなく、パワーの高い型やポケモンを採用し、「マイナンともまあシナジーあるよね」くらいにとどめておく事にしました。そもそも固定選出するようなパーティじゃないのに型歪めてたら勝てませんわな。この2つの方針のもと、レギュG環境で勝てるパーティを考えていきました。
構築経緯
上記の理由から、マイナンの型を行動保証のある襷ほっすり型とし、そことシナジーがなくはない禁伝探しから始めました。まず最初に考えたのはカイオーガ、電気技をちくでんで制限して~というのはあまりにも願望過ぎますが瞑想型との相性は良さそう。しかしオーガという禁伝の扱いが難しく私には無理だと判断し断念。次に黒バド、嘶きや瞑想と麻痺が非常に相性が良い。前シーズンの中盤くらいまで使ってR1800くらいまでは行きました。しかし昨今のパーティが黒バドが嘶いて終わり!瞑想して終わり!なんて組み方がされてるわけもなく、黒バドの選出率がかなり低くなっていたので解散となりました。そして黒バドで潜る中で相手にした、眼鏡テラパゴスの火力に心惹かれました。テラスシェルとHP種族値増加による高い対面性能とタイプ相性ガン無視ステラクラスターによる押し付け性能。これはレギュEで鉢巻カイリューの飛行テラバをぶん回してした自分にピッタリだと思い使ってみたところとても強かったので、眼鏡テラパゴスでいくことにしました。中速なので麻痺との相性も良好です。麻痺+瞑想だと誤認してくれたら嬉しいな、とも思っていました。偶然にもうさぎとかめコンビです。かなり使い込んでから気づきました。
そして残りの一般枠には、まずテラパゴスを使ううえで無視できないコライドンを何とか誤魔化す(受け出しできるとは言ってない)ラウドボーンと、ミライドンを始めとする特殊禁伝に強く、毒びしも回収できるド忘れドオーを採用。そして最初のうちはトリルミミッキュを入れてよくある中速トリル眼鏡テラパゴス構築にしていましたが、中速以下のポケモンを絡められていまいち決まらないので、残り2枠とも対面駒に割いて対面に寄せた構築にすることにしました。しかしどっかの誰かがタスキを占有しているので、襷に頼らない対面駒ということで、黒バド構築で使用し使用感がとてもよかった耐久振り炎ポンと、イーユイに強く火力・汎用性の高いチョッキ水ウーラオスを採用しパーティが完成した。この並び自体はS20の時点でたどり着いていたのですが、勝ちきれずに1900前半ぐらいまでしか行けませんでした。しかし構築ガチャ(マッチング運)が良ければいけると判断し、S21では最初からこの構築を使い続けることで早めにレートを上げ、逃げ切ることに成功しました。
個体紹介
マイナン@きあいのタスキ
特性:ちくでん テラスタイプ:ゴースト
ボルトチェンジ/がむしゃら/ほっぺすりすり/でんこうせっか
135-54-70-123(220)-110(36)-161(252+)
HD:ステロ+ツツミの持ち物なしドロポン確定耐え
相棒枠。麻痺をちらつかせて「がむ石化」を成立させる対面駒兼素早さサポート要員として採用。差別化で妥協すると言ったものの一応完全劣化にはなっていない。ほっすり+がむ石化が出来るポケモンはドーブル・ピカチュウ族・プラスル・パチリスですが、攻撃技であるボルチェンを採用することでパチリスと差別化。居座って殴りたいときもあるので違う攻撃技でもいいかもしれない。ドーブルとはタイプも違うし数値では流石に勝っているので無視して、ライチュウとは一応特性が違います。とはいえ蓄電>避雷針となるシチュエーションが「ステロで潰れた襷を電気技受け出しで復活」のようなかなり限られた場面しかないので基本的には劣化です。そもそもステロ撒き見えてたら基本出せないし。ちなみにプラスルはこの系統の型で使うのであれば特性すら同じなのでライチュウの完全劣化です。差別化という点ではプラスルの方が苦しそう。オシャぶってDに36割いているがまあこんな場面ほぼないし別にツツミ見て投げるわけでもないのでぶっぱでいい。一応これでプラスルとの差別化にはなっている。(追記:プラスルでも同値のCDは再現可能でした、特性とBで差別化ということに…) 今シーズンではないがこれのおかげでステロ+ルナアーラのシャドーレイを耐えてがむ石化決めた試合があったので一応調整が生きてはいる(なお試合は負けた)。ちなみにライチュウで同様の型を再現するとAが50上がってBが5上がって努力値が202余って石化をフェイントにできる。マジでライチュウでいい。「マイナンといえば拘り型」というような認識が広まった世界であれば、不意に来る襷がむ石化という感じで意義が生み出せるかもしれません。選出率は堂々の最下位。こればっかりはしょうがない。でも1.2回しか出してないなんてことはなく、そこそこ出してるし結構勝ってる。1900帯でも出したし勝った。マイナン出した試合はマイナンのせいで負けた試合より私のプレミで負けた試合の方が多分多い。ごめんマイナン……。テラスタイプは神速意識のゴーストかスケショ意識のフェアリーの二択になると思うが、コライドン入りに出すつもりはなかったので鉢巻カイリューのスイープを咎められるゴーストとした。そもそもマイナンにテラス権を与えるという行為が弱すぎるので、切る場面が来るとしたらそういったスイープの場面だと思う。結局私は1試合も切らなかったのでバトルデータには反映されていないが、マイナンのテラスは8割方ゴーストとなっている。マイナン愛好家たちの考えることはみんな一緒のようです。
テラパゴス@こだわりメガネ
特性:テラスシェル→ゼロフォーミング テラスタイプ:ステラ
テラクラスター/だいちのちから/れいとうビーム/あくのはどう
171(4)-×-130-172(252+)-130-137(252) テラス前
↓
236(4)-×-130-200(252+)-130-137(252) テラス後
ゴリ押し禁伝枠。CS眼鏡アタッカーとして採用。非常に高い対面性能と高い火力による崩し性能を遺憾なく発揮してくれた。色々と仕様がモリモリで、テラスシェルもゼロフォーミングもHP上昇もステラ補正使い放題もすべてが強かった。詳しい仕様を知らない方は各自で調べてくれたし(仕様解説書いたらえらい行数になってしまったので没にしました)。技構成は非常に好みが出ると思っており、テラクラスターは確定として他3枠は構築記事を漁ってみてもかなり割れている印象を受けた。それだけ多彩な技を覚えるということなのだが正直欲しい技が多すぎる。色々試した結果、鋼に打てる大地、ランドやカイリューをワンパンできる選択肢を作り、ダイナグライに一貫したりと何かと便利な冷凍ビーム、黒バドに撃てる悪の波動とした。技構成がばらけているおかげで黒バド視点ではあるかもわからない悪波警戒でパゴス相手にテラスは切れないようでかなり通った。ちなみに全属性使いのようなイメージを持っている人が多そうだがシャドーボールは覚えない。シャドボがあればハバカミにも黒バドにも撃てて非常に有用だったのだがさすがに無+霊の攻撃性能はゲーフリも警戒しているようでバランス調整を感じる。選出率は堂々の1位、というか今シーズン100%だった気がする。禁伝を強く使う構築が組めたのは良かったポイントだと思う。選出は絶対したがテラス権は譲ることも多かった。
ラウドボーン@厚底ブーツ
特性:天然 テラスタイプ:フェアリー
みわくのボイス/だいちのちから/おにび/なまける
211(252)-×-167(252+)-130-96(4)-86
コライドン・ザシアン用だが対コライドンはご存じの通り龍技に受け出せない鉢巻受からないと全く成立していない。ペリッパーを試したこともあったが炎ポンとの相性が悪くラウドボーンに頼ることにした。基本的には眼鏡パゴスで荒らして「コライドンにラウドボーンの相手をさせる」というイメージ。まあもちろんそんな都合よくいかないので願望交代や釣り出しで誤魔化した部分が大きい。ラス1コライドンの状況が作れれば怠ける連打で晴れを枯らして処理することが出来る。テラスは龍技に受け出してしまった時などの最終手段としてのフェアリー、テラスを切ったのであれば鬼火でちんたらとやってられないので倒しきるためにみわくのボイスも採用。当然引かれたり炎テラスされたら負けるのであくまで最終手段。そんな最終手段よりも対ザシアン性能を優先するなら水にするべきだが、コライドンの数を考え私はその最終手段を選んだ。持ち物は、ドオーと同時選出することは絶対にないので毒びしやステロが痛くないようにブーツとした。回復木の実系も試してみてよかったかもしれないがブーツが生きた場面は多かった。
ドオー@たべのこし
特性:ちょすい テラスタイプ:あく
じしん/どくどく/ドわすれ/じこさいせい
237(252)-95-93(100)-×-154(156+)-40
ミライドン用。その他カイオーガ、毒びし系や瞑想・悪巧み系に出す。氷テラスや眼鏡流星に不安があるものの、高い対特殊性能を発揮してくれた。対ミライドンは対コライドンと同様にパゴスで暴れてドオーの相手をさせるイメージ。コライドンと違ってパゴスが弱点は突かれないためゼロフォーミングも相まってコライよりはやりやすい。壁などで特殊禁伝に全ペットする系の構築をド忘れで詰ませられたのはありがたかった。テラスはショック意識の悪、ミライだけを考えるなら電気の方が良いが黒バドやルナアーラにも結構出すうえ、パゴスに対して出てきているそいつらはエスパー打点持ちが多いため悪がマストだと思う。
ウーラオス@とつげきチョッキ
特性:ふかしのこぶし テラスタイプ:みず
すいりゅうれんだ/インファイト/アイススピナー/アクアジェット
203(220)-199(244+)-120-×-86(44)-117
襷に頼らない対面駒その1、マイナンに襷を取られていることを置いておいても、パゴスがステロを呼ぶので結果としてとても使いやすかった。イーユイ入りや鉢巻の匂いのするパオがいるときに選出した。テラスを切れば草テラ以外の黒バドの処理ルートにもなれて、グライやガチグマの相手をしてもらったりホウオウのテラスを切らせたりと幅広い仕事をしてもらった。今更ながらテラス水流アクジェのリーチが偉過ぎる。ウーラミラーで下からインファ撃てた方が都合が良いのでSは無振りとした。
オーガポン@かまどのめん
特性:かたやぶり→おもかげやどし テラスタイプ:ほのお
ツタこんぼう/ウッドホーン/じゃれつく/はたきおとす
187(252)-157(20+)-131(212)-×-117(4)-133(20)
S:準速カイリュー抜き
対面性能を重視した意地HB型。耐久振り+ウッドホーンの回復で高い対面性能を発揮してくれる。残りの技は黒バドに撃てるうえ相手の弱体化が出来て中間択としても何かと便利な叩き、そしてコライ引きを許すとまずいので対龍打点となるじゃれつくとした。カイリューにも撃てて非常に偉かった。叩きじゃれ両採用は多分珍しいと思うがこの選択は正しかったと思う(私がアンコール使うのがヘタクソなフルアタ大好き人間なのもあるが)。炎ポンの叩きは考慮する余裕がないのか、パゴスのおかげで眼鏡アルトラルビットを撃ちづらいのもあって黒バドにめちゃめちゃ通った。努力値配分に関しては、感覚をズラしたくなくてこの配分で走り切ったがもっといい配分がある気がする。多分もっとAに回した方がいい。
選出
①対コライドン・ザシアン
初手テラパゴス+ラウドボーン+炎ポンorウーラ
②対ミライドン・その他毒びし系や積んできそうな特殊禁伝
初手テラパゴス+ドオー+炎ポンorウーラ
③汎用対面選出(困ったらこれ)
テラパゴス+炎ポン+ウーラ
初手はパゴスor炎ポン
④マイナン出勤選出
テラパゴス+マイナン+炎ポンorウーラ
初手はマイナン以外
ステロを絡めない攻撃的なパーティ(雨パやトリルなど)に出す。
また壁+オーガポンはマイナン出さなきゃ止まらないため出勤。
ルギアもマイナン出さなきゃ突破できないので出勤。
キツい相手・無理な相手
①ムゲンダイナ
硬すぎて無理、初手からステラ冷ビをぶっ放して都合のいい型なら拾える。
②ハピラキ
崩しの要素をテラパゴスに依存し、炎ポンとウーラを対面重視の型にしているのでサイクルを崩せない。相手がちゃんと回す人だと絶対無理。
③ルギア
硬すぎて無理なのでマイナンでほっすりがむしゃらして何とかするしかない。なので地面枠と同時選出されているともっと無理。例え毒びしを撒かれようともマイナン選出をするしかない。
④ラティオス
実はキツいシリーズ。パゴスより速く、ラスターパージで特防を下げながらテラスシェルを剝いでくるのが非常に都合が悪い。炎ポンもウーラも対面で勝てないので初手からステラ悪波とかぶっ放した方がいいと思う。
反省・感想
目標にしていたマイナン入りR2000を達成できて非常にうれしく思います。構築記事一覧にマイナンが並ぶ姿を思うとニヤニヤが止まりません。しかしこの構築は縛りプレイの域を出ていなかった、というのが正直な感想です。選出も活躍もしましたが、それでも通常の構築であれば間違いなく外される選出率であり、特定の重いポケモンを対策できているわけでもありません(対ルギアは無理だからワンチャン拾いに行っているだけで対策枠とは言えない)。そのためこの結果を持って最弱脱却、とは言えないんじゃないかと思っています。レギュH対戦会で試運転した感じでは、流石にレギュF・Gよりは活躍・選出できそうなので、次はせめて選出率4~5位くらいには選出してマイナンにもっと胸を張らせてあげたいと思います。私のマイナンチャレンジはまだまだ続きます。モチベーションがどこまで続くかは分かりませんが…。
SNSで仲良くしてくださってる皆様、応援ありがとうございました。しばらくちやほやしてくれると嬉しいです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。過激な発言をしないポケ垢は基本フォロバしよと思いますので、気軽に絡んできてください!
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