余裕の正体


はじめに

恋愛において正解というのはない。
運、タイミング、たまたま
不確定要素が幾重にもかさなりあっている。

でも本質を理解する事はできる。

よく
余裕を持て
と言う。

僕が彼女が出来たのは28歳だが、それまでは余裕ってなんだ?
ずっと思っていた。

目に見えないものを理解するのが苦手なんだ。

でも2人、3人、彼女が出来ていく中でおぼろげにわかってきた気がする。

余裕とは、『ダメでも大丈夫と思えること』だと思う。

ここで言う
"ダメだった時"とは、振られた時、LINEをブロックされた時、今は忙しいとやんわり断られた時。つまり相手に拒否された時を指し、
"大丈夫と思えること"
とは、拒否されたからといって、自分の価値が下がるとか思わない事。
自分が全否定されたと思わない事だ。


『期待しないこと』もよく言うけど、僕が考える余裕はちょっと違う。

期待はしてしまうものだから、期待しないというのは難しい。

ダメだった時の事や、リカバリの方法を知っているかどうか・想定できるか
の方がより正確だ。


"複数人攻略"の本質

よく、女性に対して余裕を持つためには、複数人攻略しろという。
僕もそうしている。

複数人攻略することの本質は、
『この子がダメでも他の子がいる』と思えることだ。

つまり複数人攻略することは、目的ではなくて、余裕を持つだめの手段だ。

究極、一人しか攻略してなくても、他に夢中になれる事があるとか、仕事が忙しいとか
その子に構ってられない事柄があるのなら、別に複数人攻略しなくたって自ずと余裕が生まれる。

ただ凡人の僕たちは可愛い女の子、本命の女の子を目の前にすると、
つい余裕がなくなってしまう。

『絶対この子を落としたい』『この子とセックスしたい』
と思ってしまう。

先にも書いたけど、期待してしまうのは仕方のないことだ。
期待してしまう事と、原動力は切っても切り離せないのだから
期待してしまう事それ自体を否定することは良くない。


エラーの解決法は一つじゃない

僕は本職はwebエンジニアなのだけれども
1つのエラーに対して、解決策を複数予想立てる。

例えば
webサイトなんかを作っていて、"データがありません"
というエラーが表示されたとする。

この場合の"データがない"とは、
文字通り、データが無い場合もあるし、
データはあるけどコンピュータがそれを見つけるためのパス(道筋)を通せていない。

という場合もある。

つまり何が言いたいかと言うと、
ダメだからといっても別にあなたそのものがダメだったわけではなくて

方法が間違っていたり、相手との相性だったり、タイミングだったり
あるいは本当に生理的に無理だったり

ダメな理由は様々なのだ。
ただwebならダメな理由は明確だし、予想も立てやすいが、恋愛においてそれを知ることは不可能である。

なぜなら仮に、相手に『何がダメだった?』かを聞いたとしても
本当のことを答えてくれる保証もないし、
そもそも本人が明確に『これがダメだった』と認識できているかもわからない。

つまり僕たちにできるのは、あくまでも
『これがダメだったかもしれない』
と予想をして、改善して、次の女性に臨むしかないのだ。


経験値をためる

ゲームと同じだ。
はじめは弱い敵ですら倒せず、ましてボス戦に挑むなんて不可能だ。
最近のオープンワールドゲーでは、レベル1でも遠くの地域まで行く事が出来、到底勝てないて敵を目撃することがある。
最初は勝てない。
でも、弱い敵から徐々に倒していって、経験値と共に傾向と対策を知る。
強いボスにも最初は勝てないかもしれない。
でも『こいつはこういう動きをするな』とか『ここでこう動いたら負けるんだ』というのがわかってくる。
そして遂にボスを倒す日が来る。

恋愛も同じだ。
はじめのうちは女の子と話すことすらままならないだろう。
次に友達になることはできるようになるだろう。
でも友達の壁をなかなか越えられない。こいつは強敵だ。
『友達にしか見れない』
何度そう言われたか。
でも失敗して失敗して、やっとその壁を越えることが出来る。
その繰り返しが、場数による経験値が
あなたの自信につながって、余裕という目の見えない何かとなって現れる。


まとめ

『余裕を持て』
みんなそう言うだろう
でも『余裕ってなに?』と聞くとみんなまごつく。

特に、もともとモテている男に余裕って何と聞いても
あなたが納得する答えを得られる可能性はかなり低い。

余裕と考えないことは紙一重だからだ。

イケメンは、モテについて深く考えない。バカといってもいい。
あっさりしている。それが女性からは余裕に見え、それがまたイケメンの余裕の餌になる。

でも僕たちは違う。
考えて考えて考えて、ひねくれたりこじれたりする。

それは女性から見たら、『余裕がない』で済まされ、
友達にしか見れないとか、いい人だけど、といった言葉の凶器となって僕たちの脳に消えない傷を負わせる。
そしてその傷が、トラウマが、また余裕の無さを生む。

これじゃあんまりだ。

だから僕たちは試行するしかない。
凡人ほど頭を使わなくてはならない。

試行と検証を繰り返す内に、だんだん成功の回数が増えてくるはずだ。
そこに行き着くまでに、色々な失敗もするだろうし、
色々な女と出会うだろうが、そいつらは全部刀のサビくらいに思えばいい。

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