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「キャンディ♡キャンディ」を語ろう

※注意 ネタバレあります

「そばかすなんて~ 気にしないわ~♪」

今でも空で歌える主題歌。そばかすと、くせっ毛のツインテールがトレードマークのキャンディが主人公の少女漫画「キャンディ♡キャンディ」私世代の女子で、はまらなかった人はいないはずです!
アンソニー派? テリー派?って当時よく言っていましたね(私はアンソニ一択です!!)

正統派王子様でシルクのブラウスにバラの花が似合うアンソニー。
バラにキャンディの名前を付けちゃうような優しいロマンチストです。
私的アンソニー名言 「このバラは・・・スイートキャンディ」

かたや、テリーは口が悪くて素行も悪いいわゆる不良くん。ぶっきらぼうでも心根は優しい男の子。
私的テリー名言   「ターザンそばかす!」

「花より男子」でいう所の道明寺花沢類でしょうか。(私は花沢類一択です!!)

とかく少女漫画には全く真逆のキャラクターの男子の間で、心揺れる主人公が良くでてくる。そして何故か大体主人公は王道王子様ではないほうの、ぶっきらぼう男子と結ばれるケースが多い。

・・・しかしキャンデイはこのどちらとも結ばれないのです。
アンソニーはコミックス4巻で落馬して死亡。( ノД`)シクシク…
テリーはキャンデイの恋敵の女性の足の切断事故の責任をとってその女性と添い遂げる事を決意する。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

・・・あ~キャンディはいよいよ看護婦さん(当時は看護師さんをこう呼んでいました)として職業婦人の道を歩むのかと思った矢先、初恋の「丘の上の王子様」と結ばれる感動の幸せエンディングが待っています。

何年か前偶然、福岡の古書店で見つけて全巻大人買いして読みましたが、今読んでも面白い!!やっぱり名作は時間なんかで色褪せないらしいです。

小学生の頃は、ストーリーよりもキャンディーの着ているドレスのリボンの素敵さや、アンソニーのかっこよさにばかり目を奪われていたけれど、大人になって再読すると、違った感想が見えてくるから面白いです。

時代背景が第1次世界大戦中ということもあり、親しい友人を戦争でなくす悲しみを味わったり、従軍看護婦として戦地へ向かう同僚を見送る複雑な心境に心痛めたりと、恋愛物とは思えないような内容であることに改めて気づかされました。

そして、私も娘がもういいお年頃なんで、ただの意地悪ババアだと思っていた、アードレー家の大叔母さまが孫達を可愛がる気持ちだけは何となく理解出来たり、子供の時は目に入らなかった大人達を含めた全体像が見えてきて、物語に深みを与えてくれるありがたい体験をしました。

皆さんも是非、子どもの頃好きだったものをもう一度読んでみて下さい。
違う景色が見えてきて、ますますその物語への愛着が湧きますよ!

「笑って~ 笑って~ 笑ってキャンディ~
泣きべそなんてさよなら ね! キャンディキャンディ♪」

私もキャンデイのようにいつも前を向いて歩いていたら、白馬に乗った王子様が現れるかもなあ。少女漫画はいつでも年なんて関係なくこんな妄想を抱かせてくれるからいいですね!


(でもなんか、ニールがキャンディの事好きになったのだけ、今読んでもきしょかったな)ボソッ


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