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息子の方言を聞いて心が温かくなった話
私は、地方の公立小学校の教員です。
今日は、子育て(3歳男児)をしていて感じたことを記事にしました。
保育園に通い始めてもうすぐ1年。
まだ、意思疎通がおぼつかなかった最初に比べて、今ははっきりと意思表示ができるようになりました。
本当に保育園の先生方には感謝しかありません。
今日はそんな中で、息子の言葉について感じたことをつらつらと述べていきます。
家庭内での言語環境
私たち夫婦はどちらも小学校教員です。
私の担任歴は5年生が一番多く、次は1年生と6年生が同率です。
1年生を受け持つとどうしても言葉使いが柔らかくなります。
警察官を見ても「お巡りさん」と表現したり、「赤組さん、白組さん」と言ったりします。
(過度な子ども扱いはいけませんが、どうしても保育園で母性に触れてきたことが多い子どもたちに急に男性の先生はハードルが高いと考えてのことです。)
また、妻も言動が柔らかいため、普段の家庭での言語環境は比較的穏やかではないかと考えています。
まぁ、叱る時は叱りますが・・・。
方言についても、特に意識はしていませんが、そこまで高頻度で使っているわけではないと思っています。
突然出てきたこの地域独特の文末表現
そんな中で、ある日急に息子が「ご飯食べたい◯◯◯」と純度100%の方言で話しかけてきました。
今までであれば「ご飯食べたい」や「ご飯食べたくなってきた」と言っていたのに、びっくりです。
また、この文末に使うことが多い「〜〜〜◯◯◯」という表現を、我々夫婦はそんなに使いません。
そして、その発言に我々が反応をしたが故に、息子のその発言を強化してしましました。
言い方としては、少々きつめの言い方になるのでなんとも複雑ですが、フォルムが可愛いので、まぁよしとしています。
色々な人との関わり
息子の今の生活圏内は家庭と保育園なので、この方言も保育園で友達が話していたのを真似したのでしょう。
言語の習得が少し遅かった息子も、こうやって人の言葉を真似しながら語彙を増やしていると思うと、多様な環境に身を置くことの大切さがしみじみとわかりました。
これからもあまりよくない言葉も覚えてくるでしょうし、家での会話を園で話たりもすると思います。
しかし、今回のことで私が感じたのは、息子の拠点が家庭から園へとどんどん広がっていっているということです。
また、友達や先生との会話を通して成長していることがわかって、なんだかホッとしました。
改めて言語環境は大切
そして改めて、言語環境は大切だと思いました。
それは、家庭でも学校でもです。
教室という子どもたちが1日の大半を過ごす場所の言語環境は人格形成にも大きな影響があると思います。
そのことを胸に秘めながら、また息子の言葉を観察していこうと思います。