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一生小説だけ書いて死にたい
2024年5月10日 18:12
君の恋人は猫を飼っていた。君はその猫をたいそう可愛がっていた。まあ猫を嫌いな人って、実際そう居ないから。 君が落ち込んでいた時、私は猫を撫でればいいと言った。アニマルセラピーだ。 そしたら君は「別れたんだよ」と少しぶっきらぼうに答えた。いつの間に。知らなかった。 私は「元から猫のオマケじゃん」なんて言って、君は「確かに」なんて笑った。 笑い事じゃない。だって私は本気だった。冗談じゃないこ