みなみけ連載500回記念・キャラクター登場回数ランキング
「みなみけ」(著・桜場コハル)が、先日発売の週刊ヤングマガジン2025年9号において連載500回を達成しました。
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いやー、しかしどうしても賞味期限短くなりがちなこのジャンルで合計500話・月日にすれば20年以上を積み重ねられるって途轍もないことですよね……。
本作の魅力をザックリひとつ上げるとするなら、日常会話の延長線上のようなテンションで繰り広げられる、ボケとツッコミの応酬でしょうか。
激しくなりすぎず、突拍子もなさすぎず、ただただ気まずいだけの空気もしょっちゅう立ちこめる、(いい意味で)マンガらしくないバランス感覚。きっと筆者はその妙なリアル加減が産み出すシュールな空気感に惹きつけられています。
本誌読者の方には理解していただけると思うのですが(圧)、みなみけが載っていない週のヤンマガ(※基本隔週掲載ですので2週に一度しか読めないです)はピーマンの入ってない酢豚みたいな読後感になりますからね。これ褒めてますからね。まあハンツー×トラッシュの連載が終わったあたりで本誌自体は定期購読しなくなったんで半分知ったかですけども。
数字的には一区切りにも見えますが、サザエさん時空もいいとこの本作にそんなものはないと思い込んでいますので、これからも末永くゆるゆるな日常を見せていただければ嬉しいですね。
そしてこの記事では、表題の通り各キャラクターの総登場回数の調査結果を掲載していきます。
ちょうど500話と言うことで色々区切りもいいんじゃないかな?(……???)とも感じましたので、まさか今更あるとは思っていなかった来たるべきアニメ5期への復習も兼ねて全話を読み返すついでに、両手両足の指をポキポキ折ってちまちまとカウントをしてみました。筆者は実生活になんの影響も及ぼさない、ほぼ無意味に近いデータを集めるのが好きなので。
一応理由付けとしましては……およそ10年前時点(140話付近まで)での統計はとある有志の方が発表されていましたので、その頃から時勢に合わせて誰の出番がより増えてるのかな?というのは割と真面目に気になったポイントでもありました。体感でも感じる部分もありましたので、そこの答え合わせも兼ねて。
ということで前置きがだいぶ長くなりましたが、以下本題です。ここからも結構ダラダラしてますけども。
集計ルール
「名前ありキャラ」かつ「複数回登場キャラ」のみカウント。対象は全26キャラでした。
26巻までの単行本掲載話+単行本未発売部分の雑誌掲載話を全てカウント。8巻に単行本書き下ろしエピソードがあるため、計501話の統計となる。
キリが悪くなりました回想は登場とみなす。
イメージ(≒空想)は登場とみなさない。
その他、背中だけでの登場等イマイチ判断つかなかった場合はノリで分別。
集計にあたっては一周しか読み返していないため、数回の誤差は考えられる(重要)。
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1位
千秋(424回 登場率84.6%)
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ということで1位は千秋でした。かわいいからねしょうがないね。弱点まみれなのに常に強気なところとかが特に。
一番出てるので実質的に主人公も千秋ってことでOKなのでしょうか。ああいや、公式には三姉妹全員が主人公という扱いにはなってるみたいなんですけども、その中でもトップオブトップみたいな立ち位置として。
大主人公とでも言いましょうか。そんな言葉あるんか知らんけど。夏奈が言いそうなワードだしいいか。
そう言われてみれば、お馴染みの「この物語は南家3姉妹の平凡な日常を〜」をアニメでアナウンスしていたのは千秋ですし、おたよりを募集している一文に併記されているアイコンも超初期のままの千秋でした。もしかすると答えは自明だったのかもしれない……
一応ざっくりの傾向としては、近年になるにつれ出番が爆増しています。このへんについては纏めて後述もしますが取り急ぎ。
2位
夏奈(419回 83.6%)
1位じゃなかった時点で予想はついていたかと思いますが、夏奈が2位になりました。次女らしく慎ましい順位ですね。慎ましさという言葉が最も縁遠いキャラですけども。
さっき言った大主人公(これマジで何)の定義からすれば、どちらかと言えばこの作品の顔ってイメージが強い夏奈の方が出番数も多いんじゃないかな〜?と漠然と考えていたので、次点に甘んじるのは少々意外ではありました。そうは言っても千秋と出番差ほとんどないんですけどね。
登場回数の傾向を見てみると、一時期に比べると少し出ない話も最近は増えてきたかな……という感じです。逆に言えば中盤あたりまでは結構差をつけて1位でした。
ちょっと周囲のキャラが濃くなっていくにつれ、トラブルメーカーとして話を拡げる役割が他のキャラに取られるようにもなってきた……ってのは少しあるかもしれません。バカ担当も軽い覚悟じゃ務まらない。
3位
春香(365回 72.9%)
三姉妹の中だと春香が一番控え目な数字でした。おそらく全員予想通りの3着固定だったとは思いますが。
絶対数で見ても千秋・夏奈とは多少の差ができてます。一応、序盤は妹達と同じようなペースで出てたんですよね。ただ単行本4巻あたりからは露骨に差がついてきます。
巻によっては登場率50%を切ったり、雑誌掲載ペースで2ヶ月以上出番がなかったと思われるタイミングもありましたので、主人公のひとりってポジションを考えると不遇寄りなのかも……。
やっぱり色々とぶっ飛んだことをさせてもOKな妹2人とは違い、一家の大黒柱代わりである以上それなりに常識人にならざるを得ない……という点がトラブル起こしてナンボの世界ではちょっと不利なんでしょうかね。春香起点の話はやっぱり体感少ない気がします。本人の知らないところで巻き込まれてるパターンはダントツでしょうけど。
4位
内田(214回 42.7%)
三姉妹を除くとダントツで出てました。やっぱバカは強いんすね〜。
初登場は13話と、今日のことを考えるとかなり遅い部類(※タケルや保坂よりも後)なのですが、そこからは怒涛のペースで南家に襲来し、夏奈には弄られ千秋には無碍にされつづけています。なんて美味しいキャラなんだ……。
傾向的にはむしろ近年の方が登場回数を増やしています。なんなら単行本によっては春香よりも出てきてるレベルです。
そう考えると全員にバカにされるキャラクター性の使いやすさって素晴らしいですね。最も身近なツッコミ役である千秋の登場回数増加にも割合影響してるかもしれません。同じバカ担当でも狡猾な一面も見せる夏奈とは違い、ただただ純粋に頭が弱いだけなので明後日の方向に話飛ばしやすいのもいいんでしょうか(謎考察)。
下の名前がユカであること……というか設定があること自体を読み返したことで思い出しました。
5位
トウマ(172回 34.3%)
初登場は40話とかなり遅ればせながら、しっかり弟担当としてのポジションを固めていました。もうそれ死に設定もいいとこですけど。
登場初期、特に3巻は完全に主役級の優遇っぷりで一時期は内田とほぼ同じペースで出てきていたんですが最近はちょっと落ち着いてきています。小学生組だと(なあなあで性別詐称してるとこ以外は)割と真人間なので、バカ組よりは使いにくいんでしょうかね。内田とマコトが壁として高すぎる上に吉野もまともなキャラではないので……。
藤岡やアツコに性別誤解されたまま話が進む定番ネタが好きだったんですが、あの流れも最近微妙にご無沙汰ですかね。
6位
吉野(133回 26.5%)
こんなもんですかね。このへんになってくると順位への感想とか特にないですよね。触れられる時だけ触れます。
基本的には内田とセット扱いなんでしょうけど、予定も何もないのに単騎で友人宅へ突撃してくる奴と比べると吉野はおしとやかなので、その分出番ちょっと抑えられてる感じですかね。可愛いですね。
よくよく考えてみれば、巻を重ねるにつれて一番外見も性格も変わっていったキャラじゃないですかね。
初期はシュウイチにやたら似てるプレーンな女の子って印象でしたけど、どんどん目から感情が消えていってしまって今ではめちゃんこ怖いです。最近はもうニコニコ目orまんまる目+半月型マウスのサイコ表情差分2種しか見なくなってきました。
そういえば原作だと思ったよりも早いうちに今の造形(というか髪型)に寄ってました。アニメ版ではシリーズ毎にキャラデザが一切安定しないイメージでしたけども。
それにしても下の名前なんなんだろう……。
7位
マコト(122回 24.4%)
バカ需要は内田に吸われちゃってるんですかね、思ったより差が開いてました。まあ曰く付きキャラなんでおいそれと南家に行けないってのも要因なんでしょうが……。一応男キャラでは最上位でした。一応男。
そしてもうお気づきでしょうが、ここまで軒並み小学生組ですね。むしろこの環境下で僅差2位の夏奈どうなってんの?
ちなみにマコトとマコちゃんは分けてません。分けときゃ良かったかな〜って途中で思ったんですけど、思い立った時には後の祭りでした。
8位
藤岡(109回 21.8%)
実は三姉妹以外だと一番最初に出てきたキャラだったりする(2話初登場)。
初期はラ"ヴ"レターを送り付けたり面と向かって「大好き」とか言えたのに、今だと夏奈が絡むと超絶回りくどいことしかできないヘタレ男子に成り変わってしまいました。諸行無常。
果たしてそれが原因かは分かりませんが、どんどん登場ペースが落ちていってます。中学舞台の話でも藤岡が絡まずにケイコ・リコ・ミユキちゃんだけで回るパターンが増えてきてしまっていて、藤岡大好きな筆者としても歯痒いばかりです。
いつか夏奈への想いが報われてほしいところですね。メタ的な意味で絶対無理でしょうけど
9位
マキ(81回 16.2%)
アツコとセットの印象ですが意外と差がついてました。夏奈・内田とのバカトリオシリーズであったり、ヒトミと雑に絡んだり、保坂をきもちわるがる役回りがあったりと思ったよりバイプレーヤーなのかもしれない。
初っ端も初っ端(※アツコのブルマが晒される神回)だけ春香のことを「南」って呼んでたんですね。設定固まってない初期要素かと思いきや、アニメ2話を見返してみてもそのままだったので少し新鮮に感じました。
10位
ケイコ(80回 16.0%)
作中で最もバカから程遠いキャラだとは思いますが、中学生組の中では2番手でした。まるでみなみけのことをバカ野郎であればあるほど出番が増える作品と言っているように思われるかもしれませんが、そう言ってます。
ほぼ南家に来ない(たぶん5回くらい……?)って属性も踏まえるとだいぶ健闘してます。
なんで夏奈の友達やってんの?(※意訳)って雑誌の柱に書かれたこともありましたが、あまりにも性格が真反対すぎて逆に気が合うんでしょうね。不良と優等生は太古の昔からのニックスですから。
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以上トップ10でした。おめでとうございます(?)。
ここからはもう少しサクサクと書いていきましょうかね。しんどいので
11位
ふじおか(74回)
無機物ですけどキャラ紹介に入ってる(巻もある)ので……。
12位
ナツキ(73回)
兄貴3人の中で一番面白い男なので一番出番が多いです(必然)。ただ出てきた時の印象が強すぎてもっと出てるかと思ってました。
13位
リコ(69回)
心から夏奈をバカにしたい時には千秋と共に重宝されてるイメージですね。
14位
アツコ(64回)
マキと比べてこんな少ないの……?ってなりました。慎ましい……。
15位
保坂(62回)
ご存知の通り出てきたら強烈なインパクトは残すんですが、いかんせん毒素が強すぎるんでこれくらいに抑えられてるんですかね。主役3人を食うってレベルじゃないですから。
16位
速水(51回)
保坂の悪友なので必然的に出番数も近くなりますね。
未成年飲酒疑惑回はまだストックありますけどさすがに映像化されることは……。
17位
アキラ(50回)
女なら誰でもいい!!!(※夏奈除く)の根性は普通に見習っていきたいです。
18位
ヒトミ(38回)
最近は藤岡とつるんでるパターンが一番多い気がします。
19位
ミユキ(36回)
アニメ4期でなんの紹介もなしに増えてた時はビックリしました。
たぶん5期でも範囲外だとは思うんですけど、映画の感想を巡って夏奈と謎喧嘩する回がめっちゃ好きです。
20位
タケル(28回)
貴重な大人枠として酷使されていたアニメでの扱いからしたら少なすぎる……?
ちなみに17~8巻くらいまでは1巻1回ペースで出ててノルマかなんかかと思いました。
21位
ハルオ(25回)
他レギュラーキャラと学年ズレてる(と思われる)せいでダントツで影が薄くなってます。まあ最初は名前すら設定されてなかったレベルだったわけで……。
22位
リン(13回)
アニメ完走者で原作未読だと唯一知らないキャラってことになるんでしょうか?
タケルの出番を食ってる感がすごいです。
23位
熊田(8回)
お見合い回以外いつ出てた……?って認識だったんですが、思ったよりちょくちょく見かけました。
24位
シュウイチ(7回)
皆さんお待ちかねまさかの熊田先生未満でした。内田より出てくるの早かったのに……。
最後の出番は212話。アニメ4期終了直後です。
25位
ヒロコ(4回)
傍観者ヒロコって言うだけあって、傍観しすぎて猿空間送りになってしまいましたかね。
中学メンバーはただでさえ少ないのになんでなんでしょうね。ちなみに最後の出番は103話でした。4期で抹消されただけあって2010年代以降出てきてないです。
26位
ユウ(3回)
なんかヒロコより1回少なかった。一応書いとくと番長の方ですよ?
最後の出番は相方より更に前倒しで65話です。まだ吉野の髪型がシュウイチと同じだった頃。
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その他アラカルト
連続登場話数1位は夏奈と千秋が36連続で並んでいる(夏奈・41話〜76話、千秋・375話〜410話)。ちなみに3位は千秋の34連続(463話〜496話、超直近)。
3姉妹を除くと内田の7連続(464話〜470話)。
コミックス1冊分皆勤は千秋が22巻で達成。
登場キャラ数最多は65話の12人(プールで内田が溺れようとする回)。逆に最少は196話の2人(夏奈・千秋)。
3姉妹が誰も登場しない回は計3回(79話・102話・186話)。その全てにマキ・保坂・速水が登場。
おまけ
全話まとめ(スプレッドシート、PC画面推奨)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1lCNMSupa47YpenJ_-LuG0UBTWCKeTWYl-cI0PTRD6as/edit