伊東はなんの動物対話基礎講座は悪質な霊感商法だった

飼っているペットと対話ができる凄い講座が有ると紹介されたので受けてみた。

我が家には15歳を超える柴犬がいる。

とても懐いてくれ、息子達ともよく遊んでくれる賢い犬だ。

そんな我が家の柴犬だが、普段どんな気持ちを持っているのだろう?と思う事もあり、半信半疑ながら伊東はなんと言う方の動物対話基礎講座を受講してみた次第だ。

結論から言っておく。

この講座の内容は悪質な霊感商法であり、さらに上の高額コースへの勧誘やお薦めなるものの購入を促される。

この講座を受けた事でペットと対話ができる様になる事は一切無いと断言できる。

伊東はなん、動物対話基礎講座とは

まずこの動物対話講座は誰でも動物と対話が出来る様になるという触れ込みだ。

動物対話講座は初級、中級、上級とあり全てを受講すると7万円弱になる。

高額な部類の講座である。

動物対話基礎講座の主催者について

動物対話基礎講座は、一般社団法人動物対話協会の代表、伊東はなん氏により行われる動物と対話できる様になる講座だ。

だが一般社団法人動物対話協会が主催するのでは無く、個人事業主である伊東はなん氏の屋号HANAnが主催する形を取る。

また動物対話士という資格がある。

これは一般社団法人動物対話協会が商標登録をした名称であり、公的な資格ではない。

一般社団法人や商標登録を使う事で社会的知名度や国の資格の様な錯覚を狙っているあたり、悪質である。

動物対話基礎講座の内容

次に内容だ。

動物対話講座は伊東はなん氏により行われる。

私は伊東はなん氏のオフィス、HANAnにて受講した。

テキストや教科書といったものは存在せず、スライドも用意されていない。

全て口頭説明となる。

動物対話基礎講座 初級の内容

動画基礎講座 初級では動物についての心構えを中心に学ぶ事になる。

この辺りは至極真っ当で中級以降での期待感が増してきた。

動物対話基礎講座 中級の内容

動画対話基礎講座 中級がスキル的な講習となるとの事。

動物対話基礎講座 中級では動物とのコミュニケーション方法を教えられる。

だがここからが悪質であった。

まず動物は基本的に日本語を理解していると言う。

野良猫であっもだ。

動物の口は日本語を喋る構造になっておらず、その為に日本語を喋られないと伊東はなん氏は言う。

従って動物と「イエス」と「ノー」の取り決めを行う必要があるそうだ。

やり方は動物の行動に対して「私はその行動をイエスと受け取ります」と伝え、また別の行動で「私はその行動をノーと受け取ります」と伝えるそうだ。

こんな事で動物が「イエス」と「ノー」を理解するのなら苦労はしない。

これが出来ないと対話が成立しないと言うからお粗末極まりない。

本日の講座はここで終わった。

帰宅して自宅のペットで試してみたが上手くいかなかった。

動物対話基礎講座 上級の内容

次に動物対話基礎講座 上級だがこれは翌日行われた。

講座冒頭、中級で習った内容を実践したか伊東はなん氏よりヒアリングがあったので、素直にできなかった旨を伝えた。

すると「貴方はペットの事をちゃんと見ているのか?愛情を持って接しているのか?」等々かなり怒られた。

私はもちろん我が家のペットには家族と同じ様に感じており、愛情いっぱい接して来た自負がある。

誠に不快だったが、それを言っては講座が進まないので耐えた。

動物対話基礎講座 上級の講座内容について伊東はなん氏曰く、死んだペットとも会話が可能だと言う。

先ずは行われたのは折り紙で色のオーラを見るという行為だった。

青や赤の折り紙を白い紙の上に置き、色の境目にボヤけた別の色が見えると言う。

これがエネルギーのオーラだと伊東はなん氏は言う。

だがこれは単なる視覚効果であって異なる色が並ぶと境目に違う色が見える。

これは人間の目の機能の一つだ。

決して色のオーラではない。


次に砂利の様な石ころが提示された。

この石ころがどこの石ころか当ててみようと言う趣旨だ。

石にもパワーがあり自己主張しているそうだ。

それを読み取る事で何処にあった石なのかが分かるそうだ。

受講者全員であれこれとあったであろう場所を言い当てようとするが誰も当たらない。

当たるはずがなかろう。


次にタロットカードが出てきた。

受講者同士でタロットカードを引き合い、お互いの考えていることを当てると言う。

これは受講者同士で気を使う結果となった。

最後に受講者同士が動物の写真を出し、その動物が普段使っている餌の容器の色を当てるという実験が行われた。

タロットカードで相手の事が分かるのだから写真ならもっと分かると言う事だそうだ。

勿論誰一人当たる事は無かった。

これは明らかな悪質な霊感商法だ。

それについて質問や指摘があったが伊東はなん氏は一切聞き入れず、たった数時間の講座で出来る様になるはずが無いと言い放った。

しかも、再受講やもっと高額の講座を受ける様に勧めてくる始末だ。

ある方はCBDオイルや書籍の購入を勧められていた。

書籍はまだしも、CBDオイルと動物対話の因果関係が分からない。

動物対話基礎講座を受けて

あまりにも悪質だった為、クーリングオフの申し出をしたが受け入れられないという返答が伊東はなん氏より返ってきた。

動物対話基礎講座を受ける上で契約書は交わしておらず、領収書の発行も無かった。

契約についての説明も無かったので当然クーリングオフの説明も受けていない。

消費者センターに確認したところ、伊東はなん氏の動物対話基礎講座を受けた後でもクーリングオフは可能で有り、契約書が存在しないのであれば、クーリングオフの期限は無いとの回答を得た。

クーリングオフ制度も無視すると言う悪徳商法を地で行くスタイルには清々しさすら感じた。

皆様にはこの様な被害に遭わない様にして頂きたい次第だ。

この記事の続編はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?