小砂焼(こいさごやき)のお茶碗
私は今、小砂焼のお茶碗をとても気に入って使っています。小砂焼は栃木県の那珂川町の伝統的工芸品で、まるで金を垂らしたかのような金結晶釉の独特な斑点模様が特徴的です。優しく地味な色合いの艶やかな陶器に、金結晶が映えていて、美しいです。
素敵なお茶碗でご飯を食べるとご飯の時間が愉しくなります。大切に長く使っていきたいと思えるものとの出会いも一期一会ですね。
皆さんも最近読んだ小説に出てきた場所等に、ふと行ってみたくなることがあるでしょうか。私は、「ナカスイ!海なし県の水産高校」という小説を読んでその舞台である那珂川町を訪れたくなりました。
那珂川の清流と自然の恵みを感じられる環境の中で、青春を追い求め、仲間と共に地元の食材を活かした"料理の甲子園"に出場し奮闘するといったストーリーなのですが、冒頭に始まる青春の詩のように、大人となった今からでもこの高校生達のように心突き動かされるものに熱中したいと感じました。
この本を読んで「久しぶりに、なかがわ水遊園に行きたい!」そう思い立って、那珂川町を訪れました。そしてお昼に入った那珂川町のトンカツ屋さんに置いてあったパンフレットを見て、『小砂焼』というものを知りました。
その時は、ちょっと気になるな〜ぐらいだったのですが、先日宇都宮駅で販売されているのを発見して迷わず買ってしまいました。
私は最近、かっこいいお茶碗を手に入れたことをきっかけに焼き物にも興味が湧いてきて面白いなと感じます。青春とまでは言えないけれど、好きなものに心躍る感覚を大事にしていきたいですね。