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妬み嫉み恨み
一昨日、祖父の一周忌の法事があった。
亡くなったのは昨年の8/8だったが、この1年で何が変わったかといえば……
私を含め、
誰も実家に寄り付かなくなったことだ。
祖父がいなくなってから、家は母の名義になったものの、そこには相変わらず叔母も住んでいる。
何度も今後の生活のため、自分のために自立しろと周囲が促しても、一向に家を出る気はないようだ。
二言目には、「お前(私の母)のせいで私は結婚できなかった。お前には私を養う義務がある。生活費なんか絶対出さない。寧ろ私に慰謝料払え」と喚く。そして、「みんな私を追い出そうとするけど、私を見捨てたらお前らが罪になるぞ」と脅迫めいたことも言う。
私の母は、私の妹が生後半年くらいの時に離婚した。婿入り婚だったため色々ゴタゴタしていたらしいが、当時私は2歳くらいで当然記憶にはない。
その時期に、叔母は結婚したいと思っていた人がいた(らしい)。相手の人には転勤のタイミングでついてきてほしいと言われていたが、祖父が「姉が大変なときに何を言っているんだ!」と言って話すら聞いてもらえなかった。だから結婚はできないと断り相手とは別れた(相手についていく覚悟が決まっていないうえに、結婚を断るという選択を自らしているにもかかわらず、人のせいにするという横暴ぶりが炸裂)。
その後、叔母は何度か見合い話が祖父母から持ち込まれたがすべて断ったと言う。もう二度と結婚はしない。両親が、姉が自分の人生を台無しにした。その後、末の叔母の結婚が決まったときにはみんな祝福していた。自分だけ祝福されなかった。許せない。
自分以外の人間ばかり幸せになっていくのが。
お前らばかり幸せになりやがって。
と、恨みつらみ妬み嫉みを何十年に渡り募らせる。というより、叔母の都合の良い解釈でもはや事実なのか妄想なのかすら怪しい言動が盛り沢山なので、実際には結婚したいと思っていた人にフラレたことを脚色している可能性もある。
そして、叔母の怒りの矛先は年々見境なくなってきた。その場にいない人のことを悪く言ったり、言葉のニュアンスを書き換えて「〇〇が私に出て行けと言った」とか自分がいかに不幸で可哀想な存在なのかと被害者面しながら気を引こうと必死にアピールする。
叔母の両親である祖父母はもういない。
自分より弱い立場の人間に当たり散らすことでやり場のない感情を発散するしか出来ないのは哀れだとは思うが同情には至らない。
暴言、暴力、脅迫、強奪、破壊。
感情の抑制やコントロールが効かないのは、今に始まったことではないので仮に当初強引に結婚したとしても、すぐに破綻していただろう。
法事は毎年実家で行っていたのだが、生前祖父が自分の葬儀も含めて遺族にとって葬儀がしやすいようにと会場の設計に携わったことからも、住職の厚意で今後も会場を貸してもらえることになった。
真夏の暑い時期だし、お寺の人にも準備を手伝ってもらえるのは正直ありがたい。この点については叔母の件で唯一好転した状況だ。
少し脱線したが、法事が終わって身内だけの食事会をした後、夕方家に帰ってから叔母から朝方LINEが来ていたことに気づいた。
内容は数日前に私の妹に送ったものと同じようなものだった。
法事当日の朝に連絡をもらっても、バタバタしとるし気づくわけないがな。
まして小さい子どもがいて更に身重の私には、そんなことに気を回すほど暇ではない。
結局妹は母と末の叔母に相談し、「以前叔母は寺なんかぼったくりだと言っていたから関わりたくないのだと思って敢えて声をかけなかった」と伝えたらしい。
※ちなみに叔母がぼったくりといったのは、祖父の葬儀の際にかかった住職へのお礼や会場のセッティングにかかった費用の総額などを聞いてから。叔母は香典も花代も出し渋って一銭も払わなかったのに、どの口が言うかと思った。今も自分の健康保険の支払いは母にさせているし、光熱費はもちろん、食費も払わず母が用意した食材や料理を勝手に食べる。その食べ方も意地汚く、野菜炒めを作ると肉だけ全部食べたり、朝炊いた2合のご飯も夕方にはカラにするか、一口程度残して保温状態の炊飯器の中に放置する。
まあ、もう法事は既に終わったことだし今更連絡しても意味がないだろう。返事を返したら返したで更に擦り寄られそうでめんどくさいし無視しとこ。胎教にも悪いし。
と思って敢えて無視をした。
ついでにLINEもブロックした。
アドレス帳に登録した電話番号も削除。
もっと早くにブロックしとけばよかった。しまったな。既読つけちまったよ。
そう思っていたら、私の妹からスクショ付きのLINEが来た。
「これは被害妄想なのか、自分のしたことを理解していないのか」
内容は、「赤ちゃん(4月に妹が出産した第4子で待望の女の子)が見たいから旦那がいないときに1時間くらい内緒で家に行かせて」という内容に妹が「パパは育休取ってて基本いつもいるから。内緒っていっても、子どもたちからばあばにおばちゃん来たよっていうだろうから、それは難しい」と遠回しに“断っている”ものだった。
以降は未読の内容で、叔母からは「じゃあもしそのチャンスがあったら教えてほしい。今〇〇(末の叔母)と〇〇(私)からも全然返事なくて無視されててあまりにも悲しい。もう〇〇ちゃん(私の妹)しかいないから、色々聞きたいこともあるしみんなには内緒で教えてほしい」とあった。
そもそも、叔母は昨年祖父の葬儀が終わった後、末の叔母に対して「三女のくせに出しゃばりやがって」「二度と来るな」と暴言を浴びせていた。以降末の叔母は「だったらもう来ない」と実家に来なくなった。
私も末の叔母には今回1年ぶりに会った。話をした中では叔母に対してかなりキレており、「だってあいつ私に二度と来るなって言ったもん。一緒に聞いてたでしょ?今まで姉(私の母)との仲裁に入っていたのは何だったのかと思うとバカバカしくなって。だからもう二度と行かないよ。あいつが死んだら私今の家売ってあの家に住もうかなとは思ってるけど。そしたらまた前みたいにみんな集まれるじゃん」と話した。
今は母の家だが、もし叔母より先に母が亡くなった場合はどうしようかと妹と考えているところだ。無職の叔母に家の維持費を払えるわけがないのに私らが自分たちの生活費を削ってまで叔母の面倒をみるのは筋違いもいいところ。でも、その可能性もゼロではない現実がよぎる。
家を処分するにも解体費用などを含めるとかなりの費用がかかる(祖父のこだわりで造りが鉄骨仕様のため)。だから母は、「今の自分には家を解体するための費用がないから、私が死んだらその時に下りる保険金で家を処分するなりリフォームするなりしてほしい。叔母の生活費には一切充てる気はないから、もし駄々こねられたら家はもう壊すからといって出ていってもらって」と言っている。
要は、自分には家を処分することも叔母を追い出すこともできない代わりにお金は残すから後よろしく。ということだろう。
もちろん、叔母が先に死んでくれたらそれが一番いいという。今のところ打つ手なしだが。
市の弁護士無料相談では、遺産相続等で不服申立てをさせないためには故人の死後最低1年は事を荒立てないほうがいいというアドバイスを受けた。まもなくその1年が経過しようとしている。
できれば母三姉妹で解決してほしいのだが、
母→問題解決能力なし
叔母→話が通じない
末の叔母→ブチギレ中
なので、まだまだ時間がかかりそうだ。
妹は「今自分が叔母からの連絡を無視しても状況は変わらないし、こちらの意図を理解してもらうためにも完全に連絡を絶つよりも最低限の返事は返す方がいいと思った。うちの場所はバレてるし、もし自分がいない間に家を燃やされたらと思うと怖い」と言っている。実家から割と近距離に家を建てたため、叔母が逆上して何かやらかす事を恐れて仕方なく相手をしているという状態らしい。
実の姪にまでこんな思いさせるとは。
私が叔母のLINEを無視したからかと一瞬思ったが、叔母は私よりも妹の方に妙な信頼を寄せており、何かあるとすぐに連絡をして色々聞き出そうとしている。私は叔母とは今まで一度もLINEのやりとりをしたことはないし、第一叔母から連絡が来たことも私から連絡したこともない。唯一あったのは、実家の固定電話から私の私物を捨てたという事後報告くらいだ。さすがにムカついて実家凸したこの日以来、私はほぼ実家に帰っていない。
人の私物ですら勝手に捨てる叔母。祖父の遺品の一部も勝手に捨てていた。
自分の終活のためとか、どうせこの家は壊すことになるから少しでも荷物を減らしてやっていると頼んでもいないのに勝手に捨てる。
何だかんだ理由をつけるが支離滅裂で話にも一貫性がなく、自分の思い通りにならないと気が済まず強引に押し通そうとする。
母は心労がたたって自分が先に死にそうだと、私に“遺言”と言って何度も遺産や相続の話をするようになった。
家を処分するのと、叔母が死ぬのとどっちが先だろう。私までそんなことを考えてしまうようになってしまった。できれば夫にも子どもたちにも、叔母とはこれ以上関わらせたくない。
母はこの話を身内以外にはひた隠そうとするが、私は既に夫と義母には全て話してある。義母はとても親身になって一緒に考えてくれるので、正直実の母より頼りがいがある。それに味方は一人でも多い方が良い。
義母の実家は土木関係の会社で、今は義母とは双子の兄にあたる夫の伯父が代表を務めており、もし解体作業が必要なものがあればいつでも言ってと根回しまでしてくれ、いつになるかは未定だが話までつけてくれた。
実家の今後については問題が山積みだが、少なくとも私には心強い味方が何人もいる。
まずは第二子の出産を控えているのでそちらに専念するが、それまでに何事もないよう祈るばかりだ。
それにしても、あれだけの酷いことを言っておいて声をかけてもらえると思っていたことに驚いた。それで無視されたことだけ強調して自分可哀想アピール。内省力のない人には何言っても無駄だし、下手に相手をして擦り寄られたり依存されても困る。
さて、どうしたものか。
人の幸せを妬んだり、自分の人生がうまく行かないからと恨み言を並べる前に、自分のことくらい自分で何とかしろよと思う私も、かつては自分で決められない人間だった。でも、私は「30過ぎているのに未だに親に養われている」状況に耐えられず、結婚か一人暮らしを始めるかしてでも絶対に実家を出るという意思は持ち続けた。確実なのは、資金を貯めて一人暮らしを始めることだったのでその通りに行動したら案外スムーズにできた。
自立をしたいと思ったときは絶好のチャンスであり、そのためにできることを行動化する。
行動して初めて実現する感覚を身につければ、後の自己決定も躊躇なくいける。
自分で決めることから逃げて他人に寄生した生き方で幸せになれるわけがない。私は段階的ではあるが、一人暮らしをしていくうちにそろそろ人生のパートナーと出会って自分の新しい家庭を築きたいと思い、3年の婚活を経て夫と出会い結婚。子宝にも恵まれた。
叔母はいつもうまく行かなかったり自分の思い通りにならないと、すぐに人のせいにする。自分は悪くない。全部周りの人間が悪い、と。自分に気を遣わない人間は嫌い。自分は大切にされて当然。それをしない人間に与える義理はない。など、かなり偏った思考を持っている。
自分から何も行動せずに幸せになろうとしても、うまくいくわけがない。幸せそうな人を見るたびに「何の苦労もせず幸せそうなのが許せない。ずるい。不公平だ」と決めつける。
認知機能自体に問題がありそうなのだが、そもそも理解力がないので何を言っても入らない。もう宇宙人と話しているような感覚しかしないので、話をするだけ無駄だなと思ってしまう。
そんな叔母があと何年生きるのかなんて確証のないことに期待を寄せても仕方がないのはわかってはいるが、ここまで親族に疎まれる存在になってしまったのかと思うとやるせない気分にもなる。
でも、情は不思議なくらい湧いてこない。
私が冷めてしまっているからかと自分の人間性を疑うこともあるが、これはこれでアリなのかもしれないとも思う。
嫉妬や恨みに狂った人生ほど虚しいものはないし、それで自分の大切なものや人を傷つける存在に対して温情を図る義理はないと思うから。
生きているのに怨念のような、地縛霊のような存在にならないために。また、そういう人物とは極力関わりをもたなくてもいいようにするためには、誰よりも幸せだと思える人生を過ごすための行動をしていこうと思う。
これから私はまだまだ子育て期間が続く。
子どもたちには妬み嫉み恨みの感情を抱かせないよう、有り余るくらいの愛情を注いで子どもたちの望む生き方を尊重できる親になりたいと思う。
2歳の息子と、これから生まれてくる娘のために。
私も自分の人生が誇らしいと思える生き方を、子どもたちと一緒に探し続けていくよ。