私は君のワトソンにはなれない。
主人公みたいな友人がいる。
勉強が出来て運動が出来て私からすればなんでも出来るような、友人が私の親友である。
主人公みたいだなぁと思う。
そんな友人の好きなところだけど、私は他人に対して親切に出来ない。
背負ったリュックが全開の人を見かけても声をかけることが出来ないし、目の前で歩いていた人が荷物をぶちまけても咄嗟に近づいていって荷物を集めることは出来ないだろう。
だけど友人はそんな時さも当たり前のように善行をし、それを自慢したり照れたりしない。
そんな所がとてつもなく眩しい。
凄いなぁと思う。羨ましいなぁと思う。決して敵わないなぁと思う。
友人はホームズになり得るが、自分はワトソンになれない。私は能力が足りない。
小学校の初めての友達である彼女。
彼女との縁がずっと続きますように。