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最高に美しい卒業
お金持ちになりたい。地元に恩返ししたい。
そう言って、高知から上京した川村文乃さん。
最後の最後まで、
眩しすぎるほど、光り輝いていた。
1.連番相手
落選してしまったが、
運よく譲っていただける救世主が現れた。
連番で2枚お譲りいただいた。
「誰かしら、探してる知り合いいるだろう…」
と思っていたが、
知合い含めて全員参戦できるようになったので、
1枚浮く形になった。
顔知ってる人と連番したかったので、
Twitterで募集する気はなかった。
「…ダメ元で声かけているか。」
声かけたのが、この方。
お知り合いの”シマまるさん”(エビ中オタク)
わかにゃの友達の”風見和香”のオタク。
学生ながら、
「春のツアーで唯一行ける会場」という理由で
北海道から飛行機に乗って福岡参戦したり、
ノリと勢いで海外ツアー(台湾)申し込んで参戦したりする、
フットワークが軽すぎるオタク。
アンジュルムの現場に誘ったら、
2つ返事で来るほどとは思わなかった。
周知の事実ではあると思うが…
「松本わかな・風見和香」
この2人は友達である。
彼女たちは…例えば、
予定を決めてオシャレなカフェやカラオケに一緒に遊びに行く、
所謂”普通の高校生”みたいな関係でもあるが、
お互いが別の大手事務所で、
アイドルグループに所属している
”アイドルの戦友”という側面もある。
同い年、オーディション合格組、
メンバーカラーが同じ(白)
だけでなく、
ファンやメンバーからの印象が
真面目・努力家だったり、
グループの歌姫が歌い継いできたパートを歌ったりと、
共通点が多いように感じる2人である。
アンジュルムに出会って、
少し見え方が変わった。
TwitterのTL見ていると、
「意外にも、兼任オタクがいらっしゃること」
「双方に2人の関係をよく思っているオタクが多いこと」
現場でヲタクと話すと、
リップサービスかもしれないけど、
「いつか、そっち(🦐⇆👼)の現場行ってみたいんだよね…」
というヲタクが結構いるということ。
(特に、風見推し・松本推し)
今回そういうご縁があったので、
サポートできることはサポートしたいと思った。
「何すればいいんだろうな…」
と思ったら、
自分が初めてライブに行った(強制連行された)時の事を思い出した。
シマまるさんには、
次の事を纏めて、noteにして送った。
①:オタクの特徴とライブの雰囲気について
②:メンバーの顔と名前と簡単な紹介
(わかにゃは厚めに)
③:今回のツアーのセトリ
(特に聞いてきてほしい曲とそのコール)
彼女にしてもらったことを基に、
3日間かけてnoteにまとめた。
(1万1千文字超えの激重noteが完成した…。)
(このnoteは一般公開の予定はないが、)
「熱い思いを受取りました。」と言ってくれた。
どこまで読んでくれたかは分からないけど…
最後に、
「今日感じた”松本わかな”を、シマまるさんの言葉で教えてください」
と頼んだら、
「noteにします!」と返ってきた。
※彼女のnoteはここに貼っときます。
本題とは逸れるけど、
「新規をライブに誘う。」
「楽しんで帰ってもらえるようにする。」
って想像以上に大変だった。
(いつかnoteにします。)
初参戦から半年で、
「誘われる側」から「誘う側」になってしまった。
こうなる予定は全くなかったな…
あの日あの時あの公演に、
本当に行くべきではなかったのかもしれない…。
当日も仕事を午前で切り上げて、
最寄り駅の九段下駅に集合し、
最近の近況やら、今後のエビ中の予定やらをだべっていると、
あっという間に開演時間。
最低限、楽しんでもらえるようにはできたかな…?
2.ライトパープルのキラキラした世界
日が経つにつれ、
川村文乃さんは、やりたい事を1個でも多くやろうとしてたし、運営もそれを叶えていた。
マグロを捌いてファンに振舞ったり、
ブログに2024年のまとめを掲載したり、
卒業後の注意事項をまとめたり…
トドメは「夢だった!」と語っていた
等身大銅像(バストアップ)を作った。笑
(この後、この銅像どうすんだろ、、笑)
そして、最後まで、ファンに寄り添っていた。
TLのオススメにも、フォローはしてないが、
川村さんのアツいオタクの投稿が、
日に日に増えていった。
卒業することへの悲しさ、
昔の色んな思い出やエピソード、
出会えたことへの感謝、
どの投稿も愛の溢れていた。
彼女がどれだけファンに愛されていたか、
彼女もまたファンを愛したか、
いや、ファンだけじゃないな。
アンジュルムってグループと、
同じ時期を共に過ごしてきたメンバー、
研修生時代の同期、ハロプロetc.
「川村文乃を構成してきた全て」への
でっかい愛を感じる日々であった。
これ全部まとって、キラキラに変えて、
卒業するのか…
ライブの感想。
影ナレの公演前最後のアナウンスが終わると、
そこかしらで、各々が推しの名前を叫ぶ。
次第に、1人の名前に統一されていく。
「…やの!あやの!あやの!!あやの!!!」
ライトパープルに染められる武道館。
いよいよ、始まる。
最初の曲は「愛」がコンセプトのブロック。
歌詞の一つ一つが重く心に刺さる。
コール曲ではあるが、そのコールを押しのけて、
言葉が心に届く。
ぺいちゃんの、
「ホントの気持ちはいつだって、1つしかない!」
彼女はココを、毎回最高を更新してくる。
これから先、何度ココで絶頂して、
平山遊季に殺されればいいのか…。
愛されルート A or B?
もうかむちゃんしかダンス踊る人いなくなっちゃったな…
愛さえあればなんにもいらない
このツアー通じて、1番好きになった曲だ。
「目に見えるものは、儚く脆いもの。」
「だから心の奥でつながってたい。」
いい歌詞だよな…。
と、思ったら突然のスマ曲達!!
周りのオタクが一斉に湧き出す。
地蔵してた前の人達が、
一斉に振りコピとコールし始めた。笑
頭空っぽにして、めちゃくちゃ楽しんだ。
メンバーが皆集合して、川村文乃を囲む。
交差点だ。
歌い出しのわかにゃ。
頑張って歌おうとしてるんだけど、
涙でボロボロで、全く歌えてない。
それをみて、私の涙腺は崩壊してしまった。
後日、ブログにて、歌詞通り
「午前2時に川村さんらしい言葉でメールを送ってもらった」との事。
そんな事あったら、誰だって泣いてしまう。
「悔しさを笑顔で包む 君のしなやかな強さに」
川村文乃さんのための歌詞と言っても過言じゃない。この先、自分がアンジュルムの事を好きでい続ける限り、この曲を何度も聞くことになるだろう。その度に、川村さんの事を思い出すと思う。
続けて、君だけじゃないさ…friends.
「この景色を目に焼き付けろ。」という気持ちで
泣きたいとか悲しい気持ちをねじ伏せていた。
MCになると、
自分のパートが歌えないくらい
ボロボロに泣いていたわかにゃが、
必死に笑顔を作ろうとしてた。
交差点からの流れもあってか、
ものすごくしんみりした空気が漂っていた
武道館の空気を変えたのは、鈴ちゃんだった。
「ここからライブは後半戦ですけど、皆さん!!そんなしょんぼりしてちゃダメですよ!!!」
武道館は笑いに包まれて、明るさを取り戻した。
メンバーも、オタクも笑顔になった。
大器晩成
連番したシマまるさんに1番聞いてほしかった曲。
落ちサビのわかなちゃんパート。
エビ中の和香にも、“まっすぐ”という
グループの歌姫達が悩みながら歌い繋いできた曲がある。
「どんな時代にも〜流されずに〜!!!!!」
横でペンラを握りしめて、わかなちゃんの歌声にくらっているシマまるさんの姿が見えた。
「アンジュルム 松本わかな」を感じてもらえてよかった。
本編が終わって、また始まる「あやのコール」
声帯の限界と戦いながら、
でも、早く出てきて欲しくない気持ちとも葛藤しながら叫び続けていると、素敵な衣装に着替えた川村文乃さんが登壇した。
2024年11月28日
夢がいっぱい詰まったアイドル生活も、もうすぐ終わろうとしています。アイドルになりたいと夢見た幼いころの私は、15年後、こんなにもたくさんの人に応援してもらえて、愛してもらえて、世界はこんなにもキラキラ輝いていて、愛であふれているものだと感じることができています。
私の最初のステージはスーパーのお魚売り場や、公園や駐車場でした。見てくれる人もいなくて、遠くの空に向かって歌うことも多かったです。でもそこで経験したことはとても大切で、川村文乃の根っこの部分を強くしてくれました。
がむしゃらに私ができることを探して、挑戦して、進み続けてきました。あきらめるよりもこだわり抜きたいと思い、オーディションを受けてハロー!プロジェクトの一員になり、優しい先輩たちに迎え入れられ、アンジュルムに加入しました。“あやのちゃん”から“かわむー”になり、頼もしくて愛らしい ふなちゃん(船木結)と同期として加入できたのもとても心強かったです。
加入して2年でサブリーダーになって、アンジュルムのために私になにができるんだろうと、いろいろ考え挑戦してきました。ときにはマイクを包丁に持ち替えてマグロの解体ショーをしてみたり、いろんな活動がファンの皆さんに楽しんでいただけてたらうれしいです。
アンジュルムは卒業と加入を繰り返してメンバーは変わっていくけど、アンジュルムの熱い部分はずっと変わらずに、努力できる環境や状況がとても幸せでした。武道館や横浜アリーナなど、いろんな会場で毎年ライブができること。メンバーと、応援してくださるファンの皆さんのおかげで描いてきた夢がいっぱい叶ったし、いろんな夢を見ることもできました。
アンジュルムでの活動で私は愛をたくさん教えてもらいました。自分を愛すること。仲間を愛すること。周りを愛すること。そしてファンの皆さんからの大きな愛。自分は泥臭くて人間味あふれる性格だから、川村文乃として生きるのに精一杯で、涙が流れてしまう。そんな弱い自分から逃げ出したくなることも何度もありました。でもそんな私をファンの皆さんが大きな愛で包み込んでくれた日々はとってもあったかかったです。
アンジュルムで流した涙はすべて意味のある涙で、いろんな涙を流したからアンジュルムになれたんだと、すべてのことはつながっていて、無駄な経験などないんだと、全力で泳ぎ続けたアイドル人生は唯一無二で、カラフルで、キラキラしちょって、面白くて、がんばってきてよかったなと今は思っています。
こんなにもたくさんの愛をいただいたから、私はとても無敵な気分なんですけど、私は上京するときに、みんなに恩返しをするためにお金持ちになりたいと思ってたんですけど、皆さんからいただいた愛や、みんなと笑った日々、流した涙、キラキラしたもの、それらすべてはどれだけお金を積んでも手に入れることができない大切なものでした。そのすべてを宝箱に詰め込んで、リボンで結び、これからもずっと大切にしていきます。
ファンの皆さん。世界中にたくさんのアイドルがいる中で、川村文乃を見つけてくれて、応援してくれて、愛してくれて本当にありがとうございました。皆さんのこれからの日常の中で、カツオとかマグロとかキラキラしたものとか見かけたら、川村文乃を思い出す瞬間があったらうれしいなと思っています。
ライトパープルのペンライトで照らしてくれて、輝かせてくれて、私をキラキラしちゅうアイドルにしてくれて、本当にありがとうございました。これからも川村文乃という存在が、皆さんの心の中で光り続ける一等星であったらうれしいなと思っています。幸せすぎる日々をありがとうございました。
川村文乃
メンバー9人からの手紙をもらって、
それを衣装の一部にしちゃう演出も、ずるい。
最後の最後まで、愛が溢れていた。
タブルアンコールで登壇して、
ステージの端から端まで、挨拶して、
真ん中に立ち、煙とともに消えてしまった。
最後の最後まで、「アイドル」だった。
美しく、かっこよくて、素敵な卒業だった。
何度も泣いた。
わかな
「川村さんの事を好きな私が1番好きでした。」
「沢山の人に向けてきた愛をこれからは自分自身のために届けてほしい」
しおんぬ
「“地元(長野)の仕事がしたい!“と相談した際に、“長野の事をもっと知ろう!”と一緒に旅行してくれて嬉しかった」
この時は、人目をはばからず泣いた。
アイドルとしてじゃなくて、
人間として出来すぎている。
そんな人に、あと少しで会えなくなると思うと、
寂しさが込み上げてきた。
卒業や別れは悲しい。
でも、今日の卒業ライブは終わってみたら、
しみったれた気持ちはなく、
明るく送り出さた素敵な卒業ライブで、
幸せな気持ちでいっぱいだった。
川村文乃さん、15年間のアイドル人生、
本当にお疲れ様でした。
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3.卒業とは何だろうか
「川村文乃」という1人のアイドルが卒業した。
ハロプロに出会いたての頃、私の彼女から
「ハロプロは、25歳定年説あって、後輩に道を譲る風潮があるからね〜」
と教えられた。
その時に、「文乃も今年で卒業かな…」
と言われだが。
俺は今年で12年アイドルオタクをしてきた。
”ももいろクローバーZの高城れに”に始まり
”私立恵比寿中学の風見和香”に出会って
”アンジュルムの松本わかな”に辿り着いた
全員、全グループに現在進行形で推しているが、
推しはまだ誰1人として卒業していない。
だから、「卒業しない事こそ正義。」
だと思っていた。
自分が出会った時のグループ体制から
メンバーが1人でも居なくなったら悲しいし、
「『誰かの卒業≒グループの解散』の方がいい。」
という感覚だったし。
でも、
アンジュルムの
佐々木莉佳子さんの卒業を経験して、
川村文乃さんに出会えて価値観が少し変われた。
終わりがあるからこそ、
自分の情熱のありったけを注いで、光輝ける。
自分が1番輝いてる時に引退して、
後輩に道を譲り、自分は次の世界へ進む。
進む道は変わっても、お互いに頑張る。
卒業発表があってからの、川村さんをみて、
少しずつ考え方が変わっていったし、
居なくなることへの負の感情は減ってないが、
”卒業”に対して少し前向き捉えることができた。
自分の理想を推しに押し付けることが
ご法度なのは百も承知であるが…
自分の推しの卒業だけでも、
「今のグループで自分はやりきった」
と思えた時であって欲しいし、
「新しいステージへのステップアップ」なら
次のステージでも、今以上に輝いてほしい。
自分は、その時がいつ来るか分からないし、
その時どういう状態か予測できないけど、
自分のその時出せるフルパワーで、
少しでも後悔が少なくなるようにオタクしたい。
そして、推しの前では笑顔で終えたい。
4.最後に
彼女が、右も左も分からない私に対して
アンジュルムとハロプロの(強制)勉強会を
開いてくれてた時だ。
誰かは伏せるが、とあるメンバーに対して
「もっと早く知りたかった…出会いたかった…」
といった私に対して、
「それは違うよ。間に合ったんだよ」と返した。
始めて行った対面接触のお話会の
松本さんのペアが、川村さんで
キラキラの彼女とすごく楽しいお話出来たこと。
2024年のロッキンに参戦して、
オタクを全員置き去りにしてくような、
テンション爆上げのセトリと
ステージからの熱気を楽しめたこと。
最後の高知凱旋公演に行けたこと。
自分がオタクしてきて、全てを出し切ったのに、
周りの雰囲気や熱量に圧倒され、
悔しい思いをしたこと。
幕張の、卒業前最後のリリイベ行けたこと。
メンバーとオタクとスタッフの
優しさや暖かさ熱意に触れられたこと。
高知の「楽しかった!」ってのと、
「川村文乃さんに間に合えて幸せだった!」
と伝えれたこと。
そして、卒業公演に参戦して、
「アイドル 川村文乃」の有終の美を
見ることができたこと。
半年ではあるが、本当に間に合えてよかった。
川村文乃さん、
あなたに間に合えて、本当に幸せでした。
これから何をされるかは、分かりませんが、
今後の人生が幸せとキラキラで溢れてる事を祈ってます。
あとがき…
シマまるさん:🏝 ハチヤ:🐝
〜帰りの九段下駅までの道〜
🏝「また誘ってください!」
🐝「それは嬉しいです!」
「エビ中途被ってなければ是非!」
🏝「声掛けてください!!」
🐝「次は行きやすいツアーとかで…」
🏝「特典会とかあれば話したいですね!」
🐝「また告知あれば共有します…」
「…地方公演、特に凱旋は楽しいですよ」
🏝「6月以降なら九州の祖父母に会うていで…!」
アンジュルムさん、
来年の熊本公演は、6月以降でお願いします。
優秀なオタクを1人召喚できます。