日本蜜蜂の養蜂②
蜜蜂の箱を下から足していき、いっぱいになったら巣と蜜(巣蜜)を箱ごと切り出して行く。
最上段を切り出す。
これを、みんな「はちきり」と呼んでいる。
ど素人のわたしは、なんのことか「???」
だったけれど、なるほど、蜂の巣は木の巣箱にぴっちりと作られているので、それを取り出すには、巣と木箱の間を包丁で切り込んで外していくのだ。
この切り出しがことの外、かなり重たくて、わたしのちからではぐいぐいと進めるのが難しかった。
(だいたい会長がやっていると簡単そうにみえる不思議)
はちきりは、独特の、はちきりにしかない切る感覚がある。
1番上段の蓋に、穴が空いている。
ぴっったりと蜂たちが、自分の巣を守る為に巣と蜜蝋で塞いでいる。
ここが綺麗に塞がっていると、中の蜜が上等であるらしい。
穴を開けたら、メンソールのガムをかみながら息を吹きこみ、上段に居る蜂たちを下に降りてもらう。ガムの香りを蜂がきらう為、「わ〜」っと蜂たちが外に出てくる。
警戒して、みんな同じポーズ。
急に一段なくなるのだからびっくりするよね、、
上蓋をはずして、顔をすこし近くにやると、複雑で華やかな香りがふわんっと拡がる。
切り出した巣箱は、そのときどきで、味や香りや色がちがい、毎回みごとだなぁと、自然の営みの中のARTに関心してしまう。
当たり前だが、この中に、蜂蜜と一緒に成虫の蜂、しろい蜂の子、たまごも一緒に入っている。
ずっしり詰まった巣箱を手に持つ。
その体験は、日本蜜蜂の蜂蜜とともに、
貴重だなぁと。
自然の営みと、人の営みの交差を養蜂をとうして。