「ストレングスファインダー」に関する自分なりの解釈。とにかく奥深いって話。
※注意
自己理解プログラム受講を通して、ストレングスファインダーをかじっただけに過ぎない個人の解釈です。
あくまで個人的な解釈として捉えて下さい。
ストレングスファインダーとは
ストレングスファインダーは、アメリカのGallup社が提供している、才能診断ツールである。
「成功者」と言われる人々が持っている才能を洗い出し、その才能を分類・再定義するという手法で作られた、と理解している。
私たちがストレングスファインダーを受検すると、才能として定義された34項目の順位が出てくる。
また、その生かし方についても助言をしてもらえる。
私の診断結果
私の34資質順位は、図1の通り。
この34資質の順位が何を示しているか、という点に関して、私は
各資質が自然に出てくる順
と捉えている。
上位資質は、無意識に出る資質。いわば癖のようなもの。
下位資質は、意識すれば出るが、上位資質の方が出やすいので、自然には出にくい資質。
そんな捉え方。
34資質の分類
34資質は、
実行力
影響力
人間関係構築力
戦略的思考力
に分類されている。
それぞれ、図2のように説明されている。
この4分類を理解することが、ストレングスファインダーの理解を手助けすると考えているが、図2の文面だけだとちょっとわかりにくい。
というところで、私はこのように捉えた。
実行力:行動の原動力
影響力:自分の欲求が、外側に溢れ出たもの
人間関係構築力:人とのかかわり方に関する欲求
戦略的思考力:情報処理の癖
各資質の特徴を眺めるだけではなく、どれに該当しているのかという視点で理解を試みることで、より各資質への理解が深まると思う。
ただ、34資質はすべてこの4分類で定義されているものの、
100%○○力であり、他3つの要素は0%
という資質は無いと考える。
事実、数年に1回、この資質分類が見直されることがあるらしい。
例えば、「最上志向」は、影響力資質に分類されているが、
もっと良くしたい:実行力要素
卓越した人と繋がりたい:人間関係力構築力要素
もっと良くできるのでは?:戦略的思考力要素
という風に、他3分類の要素も内包している。
(この例ももっといい例ないかな?って思うが、この思考が最上志向的と思う。)
元はといえば、成功者が持っている資質ということで、確か5000?以上の種類の資質を列挙して、これをある意味無理やり分類しているわけだから、どうやったってキレイには分類できないだろう。
このように、定義に曖昧さを残しながら理論化しているところが奥深く、この曖昧さゆえに、人間の資質をそれなりにうまいこと定義できるツールとして成り立っているんじゃないかなって思う。
ストレングスファインダーの落とし穴
そもそも人間の性格などを明確に言語化することは不可能である。
そして、ストレングスファインダーの資質も曖昧さを残している。
だから、
「この人は○○資質が1位だから、こういう人なんだろう。」
という決めつけは非常に危険である。
もしそういう使い方をするなら、少なくとも上位10資質位まで見て、その組み合わせから、
「こういう傾向がある人である可能性がある」
という程度にとどめておいた方が良い。
ただ、これでも落とし穴はある。
逆に、
「この人は、下位資質がこんな感じだから、こういう傾向がある人な可能性がある」
というのは、成り立たない。
例として、私の33位資質である「戦略性」
ギャラップ社のHPに記載されている定義は以下。
「戦略性」の資質が高い人は、目的に向かうための選択肢を想定することができます。いかなる想定に直面しようとも、適切なパターンと問題点を直ちに予測することができます。
クリフトンストレングスの資質「戦略性」 | JA - ギャラップ (gallup.com)
どちらかというと、戦略性が高い方は、これを直感的にできるというイメージ。
私の場合は、上位資質である「分析思考」や「着想」等を使って、「目的に向かうための選択肢を想定する」という行為を行う場合があるし、
限定的な場面で、直感的にこれをやっている場合もあると思う。
つまり、下位資質を上司資質の組み合わせでカバーしたり、限定的な場面で使っているケースがあるから、下位資質の行動が「できないわけではない」。
だから、「この人は、下位資質がこんな感じだから、こういう傾向がある人な可能性がある」というのは、成り立たない。
私にとっては、ストレングスファインダーの順位は、
資質を無意識レベルで使っている順に並べたもの
っていう解釈がしっくりきた。
だから、受検した時のメンタルでも変動するし、
再受検しても、変動はするけど最上位・最下位はあまり変わらなかったりする傾向になる。
ストレングスファインダーはこうやって使おう
ストレングスファインダーは、人の特長をうまく言語化してくれるツールとして有用なのものであると思う。
自分の特長、人の特長を言語化してわかるように伝えることって簡単なことではないが、ストレングスファインダーで定義された各資質の特徴をその補助として使用することで、一気に難易度が下がる。
また、人の特長や行動は、たった34の分類で明確に定義することは不可能であり、すべての特長や行動はこの組み合わせで起こる。
従って、自分には、こういう行動をとる傾向にある。
この行動に表れている資質として、”自分の場合は”○○と△△がある。
という形でとらえるのが良い。
”自分の場合は”と強調したのは、同じ行動でも人によって関連する資質は違うから(上述の戦略性の話と被るが)。
図示すると、こんな感じ。
まとめ
ストレングスファインダーは本質的にタイプ論ではなくて特性論であり、34資質の分類は絶対的なものではなく、曖昧さを内包している。
曖昧さを残した理論で、曖昧なものである人の資質を表そうとしている点が奥が深く、面白い理論と感じる。理系人間の私には、「曖昧さを残した理論」という発想が中々無い。
この資質の順位は、無意識レベルで使っている順位であり、下位だから出来ないとかではないし、上位資質の組み合わせでカバーできている場合もある。
全ての特長や行動は、曖昧な定義の資質が何らかの配分比で組み合わさって発生している。
人の特長を言語化するための補助的ツールとして役に立つ。
この、繰り返し書いている”曖昧さ”が奥深い。
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