【姉なる薫風】
薫風が静かに僕を抱きしめて
さらっと塵を洗い流す
彼女は軽やかに囁いて
水色の雲へと旅立った
「そのうちすぐ帰ってくるよ」
ご機嫌なウィンクを僕に送って
ステップを踏んで空を舞った
木漏れ日が足をマッサージ
程よい加減が心地よい
幼い空気が微醺を運び
僕も青空に潜り込む
この青空を泳ぎ切る頃に
僕は彼女とまた会えるか
僕は彼女の胸に顔を埋めることを切望して
あるのかないのかわからない 薫風に向けて
音を紡ぐ
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