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【温故知新】創業者の遺した言葉を咀嚼・吸収してみる♪(24/30)

縁あってこの会社に入って、創業者が遺した多くの(多すぎるかも 🤔)言葉に触れた。私自身はそうでもないが、社員の多くの方はその言葉に心から共感していて驚いた。
折角なので、これらの言葉を私なりに&今の時代に照らすとどういう事なのかを考えてみる。それは私がずっと日系企業かついわゆる大企業と仕事をしている理由かも知れないが、日本はもともと創業者含めイノベーティブな起業家や企業が多く存在し、世界の生活を豊かにすることでさらに成長してきたのに今はそうできていないのはなぜか?もっとできるのではないか?に挑戦し続けているから。

ネタはここから。では、24個目。

任せて、任さず
「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、人に仕事を任せる場合、原則としては、こういう仕事をやりたいと思っている人にその仕事を任せる、ということがいいのではないかと思います。

しかし、任せてはいるけれども、たえず頭の中で気になっている。そこでときに報告を求め、問題がある場合には、適切な助言や指示をしていく。それが経営者のあるべき姿だと思います。

これは言いかえますと”任せて任せず“ということになると思います。任せて任せずというのは、文字どおり“任せた”のであって、決して放り出したのではないということです。

松下幸之助30の言葉

これは権限移譲とか権限委譲みたいな話ですね。ある組織のマネジメントをやる立場になるとほとんどの人が経験するジレンマというか課題ではないでしょうか?まず前半部分ですが、これは実体験と実感を持って同感です。スキルや能力は色々な方法で補うことができますが、情熱や動機、熱意といったものは本人のみが持ち得る事だからです。もちろん、外的要因でそれらを喚起したり、強化したりすることはできるのですが、それは補助的効果ですね。一方で「やりたい」という思いが強すぎて、その為には手段を問わないというか他者への影響とか会社としての意思決定との整合とかを軽視するとそれはそれで困ったことになりますよね。強い思いを持って起業して、その思いや信念に共感・共鳴する人たちとその事業を為すのは素晴らしいと思いますが、誰かが起業した会社(歴史のある大企業含む)に属するのであれば、思いを持ってそれをやりたいという発意をするのは素晴らしいですが、会社として意思決定がなされればそれに従う(いやいややるのではなく、その意思決定内容に自らの動機・情熱を見出す)というのがやはりプロだと思います。多くの場合、目的は変わっておらず、手段が変わっただけだからです。逆に目的までも変わってしまったら、、、それは会社との関係(パートナーシップ)を見直す時ですね。

後半部分、「任せる」という事はどういう事なのか?という問いですね。私はRACIチャートなどでも出てくる、「Accoutable」と「Responsible」の違いかなと思っています。

RACIチャートにおけるRとAの違いとは?

RACIチャートにおけるRとAの違いとは、Rは「実行する人」、Aは「最終的な責任を持つ人」という定義の違いです。

R(実行責任者)は、タスクや活動の実行に直接関与する人やチームを指します。具体的には、実際に作業を行う役割を担い、タスクが完了するまでの責任を負います。複数の人がRとして指定される場合もありますが、誰が何をするかを明確にすることが重要です。

一方でA(説明責任者)は、タスクや活動の最終的な結果に対して責任を持つ人を指します。

Aの役割を担う人は、タスクが適切に完了するかどうかの最終判断を下し、結果に対する説明責任を持ちます。通常、Aは1人に限定され、その人が意思決定権を持ちます。

https://lychee-redmine.jp/blogs/project/tips-racichart/

実行や遂行は任せる(R)が、その結果責任は自分である(A)という考え方ですね。こう考えると「放り出す」ことなど当然できなくなるというかしなくなります。結果責任は自分に残るので気になるし、成功の為に助言や支援をしたくなるのは当然ですよね。実践はかなり難しいですが💦
今後はそれに加えて、生成系AIのような技術の進化により、TaskではなくJobに価値の源泉が移り、「問いを立てる人(Why)」と「解を得る人(What/How)」みたいな概念も出てくるかもしれません。

次回は、「経営のコツをつかむ」を消化してみます♪
では、また~

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