「すぐネガティブに分類する人」
すぐ分類する人がいる。あの人はこんな人。陽キャ。陰キャ。天然。臆病。シャイ。モテる。モテない。
人に限らず、例えば、趣味を通しても「何系の映画じゃん」「何系のバンドじゃん」とか
とにかく分類せずにはいられない人。
それは少なからず自分にも当てはまる。未知の人やものに出会った時に、恐怖心や不安感を感じる。だから脳内の辞書を素早くめくって、ざっくり当てはまる単語をその未知のものに当てはめようとする。そして安心する。錯覚させて、安心する。別に1人で安心する分には何も問題がない。
しかし、世の中にはこんな人が存在する。
人をすぐネガティヴに分類し、しかもその人が属する集団で、勝手に紹介活動を行うのだ。
例えば、わかりやすい所で言うと、バイト先で「◯◯さんは能天気で、何も考えてなさそう」といった価値下げを本人がいない所で平気で言ってしまうのだ。(自分が何かされた訳じゃ無いのに、憶測でネガ分類して拡散する悪魔のような存在)
こんな場面ならまだ許せる。
結婚して25年。若い頃は浮気三昧、歳を取ってからは酒の飲み過ぎで身体はボロボロ。そんなどうしようもない旦那だけども、自分が好きになったから仕方がない。
「もう時間は取り戻せないのよ。でも良いの、あの人は能天気で、何も考えてない人だから。そこが私を安心させるの」
(愛があったら許せるのか?)
人を揶揄するネットニュースは日々溢れかえっている。逃げても逃げても有名人はネガティヴに分類される。ネガティヴなニュースの方が人が集まり、儲かるからだ。優れた見た目や秀でた才能の持ち主が何か失敗して、堕ちていく姿を見て安心し、日常のネタにして、人と共感したり、怒りを覚えたり、笑ったりする。非凡な自分を心の底から安心させる。人間は情けない生き物だ。
もちろんこの感覚が自分に全く無いと言ったら嘘になる。でも、人の価値下げで安心し、それを周りに広めて共感に繋げ、さらに安心しているような人だけにはなりたく無い。自分の創造によって、人を安心させるのが夢だ。
世界のTONIKAKUさん!!かっけえよ!!!
(終わり)
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