レム

レム


「悲しくなんかない疲れただけ」
そんな言い文句何処で拾ってきたの
痛みに鈍感になっては 気付かれないまま

「大丈夫」って吐くほど
何も根拠なんてない事に気付いて
ただ強くなろうと思った
でもそれってどうなの?

ただひたすらに退屈を頰張って生きるだけじゃ
許されないだろうから僕は歩くことを選んだの
なのにそれでも虚しいのは誰のせいなの?
「それもこれも全部 君が選んだんだよ」
そんなこと聞き飽きたよ
そんなこと聞いてないよ


「誰か僕の汚れを払ってくれないか」
そっと誰かが手を伸ばしてくれた
だけどその手も汚れていた
その人の非も背負った

汚れた悲しみに一振り憂鬱を流し込んで
「ねぇなんの為に ここまで来たの?」
許される為ここに居るの
「なんで許されないと駄目なの?」
何も言い返せなくて


自分を正当化出来るほど
僕は立派な人間ではないけど
僕の周りには立派な人しか
居ないみたいだよ

誰の手を選んだとしても
汚れているんだろう
結局正しいものなんてない事に気付く
誰にすがって生きていけば良い
自分の立つ地面をもう一度
俯いて見てみるべきなんだよ
晴れない空ばっか見てないでさ


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