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MQAが破綻したらしい

MQAが破綻したらしい。

破綻しそうとかそういうことを予想したわけではない。
というか、そういうことが精度高く予想できるんなら、とっくに金融アナリストか専業投資家になってる。

でもまあ正直起こりうることだとは思っていた。
なのでMQAの音源を何一つ購入していない。

一介のパソコンオタクとして、MQAはあまり信用に値しないフォーマットだと思っていた。

フォーマットというのは普及率が大事である。
世間一般に流行っていれば流行っているほど、寿命が長くなると考えていい。

PDFとかはその好例ではなかろうか。
PDFができたのは1990年台初頭で、その時は全然普及してなかったが、Readerを無償提供して普及し始めた。その結果、30年が経過していまだに現役で使われている。

大昔GIFという画像フォーマットがあって、インターネット上の画像は大体GIFというぐらいよく使われていたのだけれども、特許持ってる会社が「こんだけ普及してるんならライセンス料とったろ!」としたせいで壊滅した。
したのだが、長く使われていて普及しているので、特許が切れた今、使われることもある。

オーディオ分野で言うなら、WMAなんていまさら使いたいものでもないが、一時期大変流行ったから、今でも再生する手段は豊富にある。まあ、これは作っているのがMicrosoftという超大企業だからというのもあるだろうが。

そんなわけで、GIFの例を見ればわかる通り、みんな使ってたら、色々あってもなんだかんだで使われたりするのである。

仮に流行っていなくても、オープンなフォーマットであれば、誰かがなんとかしてくれる率は高まる。

というか、オープンなフォーマットのほうが普及しやすいので、前者の普及率を満たすためにも大事である。

前出のGIFの例で言えば、GIFがライセンス料の問題でダメなら!と出てきたPNGはまあイマイチ普及が遅かったが、なんだかんだで普及した。

オーディオの話に戻すと、(特許とかの制約を受ける)MP3対抗のパテントフリー非可逆圧縮フォーマット、OggVorbis。正直、全然使ったこともないが、再生する手段はいっぱいあるし、なんならSpotifyのベースがそれである。

MQAはどっちでもない。

MQAという企業なくして、書くことも読むこともできないのだ(いや、CD音質相当でいいなら再生はできるのだが、それでは高音質フォーマットという存在価値はない)

そんなわけでMQAをあまり信用していなかった。
そしたら破綻という結果になった。

MQA音源をたくさん抱えている人には申し訳ないが、買わなくてよかったというのが正直な感想である。

そんな未来が来てほしくはないのだが、MQAを買収した企業が超頑張って普及させてみんなMQAになったら手のひらを返す所存なので頑張ってほしい。

正直もうFLACでいいけど。

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