花びら染め、の日。
とにかく、わたしは
切り戻し、が、苦手だ。
わしゃわしゃ、と茎が伸びて
それが、混んできて、
蕾も、花も、花が終わった萼も、
一緒になった、夏の花たちを前に
どこまで剪って良いか、と
思案して、
でも、このままでは
蒸れてしまうし、
まだ、種もつけてほしくないし、
と、思い切って、鋏を入れるのだ。
切り戻した花たちは、
花瓶に活けたり、
庭に活けたり
ドライフラワーにしてみたり、
押し花にしてみたり
と、するのだけれど
もうひとつ、
ナニカにしてみたい、と
ある日、電球が頭のなかで
ぴかり、と点くように、
花びら染めをしたら?
と、思いついた。
ナチュラルに、かんたんに、と
やり方を調べてみたら、
*材料
花びらや葉っぱ、種
豆乳
焼きみょうばん
*道具
鋏、紐、蒸し器
という、考えていたより
もっと、ナチュラル&シンプルだった。
いちばん最初の日、
庭に咲いている、
すこし盛りの過ぎた花たち、
萎れた花たちを摘んで
なんて、簡単なの!と
うれしくなり、
アパートに花たちを持ち帰って
染めたり、また、庭で染めたりした。
翌週は、青や紫が出るように、と
花や葉のいろを選んで摘んで、
花びら染めしてみた。
花たちのいろの記憶が
布に残って、
わたしの
2023年のsummerも、
そこへ、閉じ込められた気がした。
詩を書いたようなキブン。
庭は、わたしに
いろいろやってみなさい、と
言ってくれる。
庭さん、ありがとう。
🕯️花びら染めの布、
アパートの部屋で
庭を感じるために、
窓辺に掛けてみたり、
とてもとても、
楽しいのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?