愛知に行く。⑤
科学館では、結局3時間くらいは展示を見ていた。
1人で黙々と展示を見る。
バリバリの文系だから、科学や物理、天文学、生物学。。。
知らないことばかりだった。
彼は理系だったので、きっと詳しいんだろうな。
理系お父さんや理系彼氏が、子供や彼女に説明しながら回っている様子にほっこりした。
休憩室のお父さんはもれなく寝ていた。家族サービスお疲れさまです。
小さい頃、父はシフト制、夜勤ありの仕事だったから、父とこんな風に出かけた記憶がない。
公園で一緒に遊んだ記憶もない。
可哀想な父。覚えてもらえてなくて。
どちらかというと展示は子供向けの体験できるものがたくさんあって、
私は大人なので、あまり触らなかったけれど、小さい頃からこんなふうに科学に触れられたら、楽しいだろうなあ。
母は宇宙兄弟が好きなので、もしかしたら私より喜んで天文学の展示を見るんだろうか。
ゆっくり満喫して、科学館を出る。
そして暖かい日差しの広場に出る。
シャボン玉をする子供たち。ベンチで旦那さんの愚痴を話すママ友たち。ランニングの休憩中なのか、気持ちよさそうに寝そべる人。
幸せな日曜日だ。
最後に電話してみて、帰りの飛行機を予約しよう。
電話をしてみる。
1コール。2コール。。。。
うん。出ないな。
よし、飛行機を取ろう。
火曜日の飛行機が取れそう。。。予約完了!
また、次会おう。
そう決めて、電源を探して、カフェに入る。
名古屋って電源があるカフェが少ない気がする。
やっと見つけたカフェで1時間ほど、ダラダラしていた。
いい気分だったから、インスタのストーリーなんか更新したりして。
写真を整理しながら音楽を聴く
甘すぎるココア。
なぜか、この旅行中、よく男性からLINEが入る。
スピリチュアルに考えると、辞めとけって警報なのかな。とりあえず全部無視しているけれど、、、
私も彼と同じことしてるな。
そんなことをしていたら、ラインの音がまたエアポッツから流れる。
みてみると、この旅行中、ずっと確認していたアイコン。何度見ても見飽きない笑顔が映るアイコン。
心臓が飛び出る。
「ごめん 東京にいたー」の一言
え、、、早く言ってよ。。
私はなんのために、泣きながら名古屋に来たんだろう。
さっきまで楽しい気持ちだったのに、、、そしてずっと返信を待っていたはずなのに、、、、
気分がズーンと下がる。なぜか泣きそうになる。
連絡ついたこと嬉しいはずなのに。。。
ちょっと待ってから返信をする。
きっと返信は来ないだろうけど、結局会えずじまいか。。。
来週のライブの件についても聞いてみた。急ぎすぎたかな。
全然食欲が出てこない。
怒りも出てくる!事前に教えてくれたら!飛行機も取らなかったし!
そもそも来なかったし!
まぁ、彼の連絡不精はいつもだし
他人になった私には、こんなもんだろう。
もういいや。
明日で最後だし、楽しもう
もう彼に振り回されようって決めたんだから。
やり切って後悔しないって決めたんだから。と自分に言い聞かせている。
言い聞かせては、落ち込み、言い聞かせては、落ち込み、、、
もう寝よう。
50分ほど歩いて、ネットカフェに向かうことにした。
歩いていると
ビル街の中にポツリと光る神社があった。
心落ち着かせるために参拝した。
こんな街中でずっと信仰が続いているなんて。歴史を感じる。
何百年前の人たちも、この神社で心落ち着かせる日があったのかな。
神様にお礼を言って、ニコッと笑ってみた。
大丈夫。大丈夫。
ネットカフェに入って、何も考えずに就寝します。
朝、隣の部屋のアラームで起きる。
鳴り始めてから、かれこれ30分は絶え間なく鳴っている。
結局1時間半なり続けていた。
遅刻しないんだろうか。心配になる。
もうメイクも髪型も幾分か手を抜いてる自分に苦笑いをする。
今日はどうしようか。
暖かいから外に出たいけれど、
愛知にいる知人に会えないか連絡を入れてみた。
これが決まるまでは動けないなあ。
スタバでしばし待機中。